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「苦手な仕事」からわたしを理解する

部署異動をしてから1ヶ月以上が経過した。

この異動までの2年以上の間、自分の特性とはまったく合わない部署でもがき苦しんできた。
毎朝、前部署の前を通るたびに、もうあの業務に就かなくて良いのだと深くほっとする自分がいる。
そして希望通りの部署で、落ち着いて、興味を持てる仕事に携われている今に、感謝の思いが湧き上がる。

※異動の経緯については以下の記事にまとめました↓

それにしても、何がそんなに合わなかったのか。
なぜ頑張っても頑張っても成果が出なかったのか。
このことを深掘りすることは、これからの私の判断の物差しとなって、人生をより生きやすくしてくれるかもしれない。
過去の記事との重複もあるけれど、改めてこの記事できちんとまとめておこうと思う。


ストレングスファインダー上位資質が、見事に足枷となった前部署の仕事

以前の仕事は1日のうちに何個も作業上の〆切があり、それが一週間のうち、毎日繰り返される様な仕事だった。

求められる要素は以下の2つだった。
①スピード重視。次々と仕事をこなしていく能力
②マニュアルと寸分違わない正確さで業務を遂行する能力

わたしはぜんぜんダメだった。

迷ってしまうし、考えてしまう。
その迷いや思考が逆に障害物となり、ミスや仕事の遅さにつながる。
それが自己肯定感を下げるという負のスパイラルに陥っていった。

早く業務をこなさなくてはならない、ということもプレッシャーとなり、無用な焦りとなってわたしを苦しめた。
通常ならしないような凡ミスを繰り返した。
ほとほと自分が嫌になって、自分がまったく信じられなくなってしまった。

良くも悪くも「考えてしまう」私と、相性の合わない仕事

去年の12月に受けたわたしのストレングスファインダーの上位資質のうち、
1位は「内省」2位は「慎重さ」だった。


わたしは基本的に「考えてしまう」タイプだ。
なぜそれをやるのか、
それは大局的にみたフローの中でどこに位置するのか。を常に考えてしまう。

逆にいうと、それを知らないとなんだか不安になってしまい、深く理解をすることができない。

マニュアルの仕事というものは、それ自体で完成されている。無駄に考える必要がなく、その通りにやれば最善の結果が出せる。それがマニュアルの存在意義だ。
また、往々にしてマニュアル仕事というのはスピードとも相性がいい。

私には神業とも思えるスピード感で大量の業務を、いとも容易く(見える)こなしてしまう集団
の中で、わたしは常に緊張し、劣等感に苛まれた。


いま振り返って思うのは、仕事内容が悪いのでも、わたしが悪いのでもないということ。

ただわたしと仕事の相性が悪かった。
それだけのことだったのだと今は思う。
けれど当時は出来ない自分を責め続け、ネガティブなスパイラルに巻き込まれていった。
本当に本当に、苦しかった。

私と相性が良い仕事の、その要素を考える

そんな過去を経ていま、自分の特性が比較的ポジティブに受け止めてもらえる職場への異動が叶い、落ち着いた気持ちで着実に仕事を進めているわたしがいる。

いまの仕事はマニュアルが一切なく、ゴールだけが決まっている。
それを達成するために、関連部署に相談したり、専門家への問い合わせをしながら、一つ一つやり方を模索していくような仕事スタイルだ。

決められた方法がない=正解はない、というのは難しい反面、自分で調べながら、納得しながら進めるため、意外なほどにストレスが少ない。
新しいことを学べることは楽しく、その点でも大いに満たされている。

また現在の仕事はスピードを求めるよりも、中長期的な時間軸で目標達成をする仕事だ。多少の余白があることで、冷静に考え、より的確な判断ができる環境にあると思う。

こう考えると、私にとって大切なのは、
①仕事の時間軸が中長期的なスパンであること
②自分で考えて納得しながら進められる、という点なのかな、と思い至った。

特性は長所にもなれば短所にもなる。だから浮かれず驕らず。けれども常に磨き続ける。


個人の特性というものに良いも悪いもなく、外的要因との相性次第でプラスにもマイナスにも転じるものなのだろう。それを思い知ったいま、仕事や人様のことを見る目が少しだけおおらかになった様に思う。そして自分自身に対する眼差しも柔らかくなった様に思う。

いまの環境が当たり前ではないこと。興味を持って落ち着いて取り組める仕事にアサインされたことを感謝する気持ちを忘れないでいたい。
そして自分の特性のポジティブな側面を周囲の人に「それいいね!」と見つけてもらえるように、これからも地道に磨いていきたいな。と思う。

以上、至極個人的な2年3ヶ月の振り返りでしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

まだ火曜日。息抜きしつつ参りましょう。
毎日おつかれさまです。


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