世界でたった一つの価値あるもの。
世界でたった一つの価値あるもの。
それは、あなたの存在、そしてあなたにしか体験できない人生経験だ。
たとえ、あなたとわたしが同じような体験をしていたとしても、その体験の見え方、感じ方、受けとり方はそれぞれ違う。
あなたの人生はあなたにしか味わえないし、あなたにしか表現できないのだ。
わたしのプロフィールの冒頭には
「旅するように生きる人」
とキャッチコピーのようなものを書いている。
わたしは、旅することが好きだ。
と書くと、どこか行きたい場所がたくさんあるとか、目的地があると思われることが多いのだけど、実はそうではない。
「移動すること」それ自体が好きなのだ。
回遊魚のように、常に動きつづけていないと生きられない、そんな感じ。
だから、20代の頃はCAになって飛行機で世界中を飛びまわっていた。
飛行機で色んな国に行けることはうれしかったけど、わたしは飛行機に乗って空の上を飛んでいるだけで幸せだった。天職だったと思う。
現地で何を観る、食べる、買うことにはそんなに執着はなく、「見たことのない景色を見る」だけで心がときめいていた。
でも7年でそれも大満足したので、天職もすっぱり手放した。
結婚してからは夫の転勤についていき、知らない土地で生活しながら、飛行機、車、電車、自転車…であちこち出かけていた。
夫もまったく同じタイプなので、休みの日に1日中ずっと家にいる、ということがほぼない。
住む場所も、数年住むと飽きるので、転勤族生活は、わたしたちの性格にぴったり合っている。
そんな移動大好き回遊魚は、コロナ禍で息ができなくなった。
しかし、そのときにはすでに「わたしは自粛耐性ゼロである」という自分のトリセツを手に入れていたので、できる限りひと様に迷惑をおかけしない範囲で、外を徘徊しつづけていた。(笑)
当時は、大自然の北海道に住んでいたのも幸いして、農家さんのお手伝いに行ったり、登山をしたり、釣りをしたり、ハイエースで道内一周のキャンプ旅に出たり…
アウトドアのすべてをし尽くした。
周りにどう思われるかということを気にしすぎず、自分の幸せ、心地良さを大切にした。
そうしたことで、わたしは身も心も満たされ、コロナ禍で要らないストレスを感じることはほとんどなく、いつも心にはゆとりがあった。
今、ようやく海外旅行へ行けるようになったり、日本各地でも移動する人が増えているけれど、わたしはコロナ禍でも散々動きまくったので、逆に今は少し行動範囲を狭めている。
自動車を手放して、ロードバイクを手に入れたので、移動できる範囲は少なくても、また新たな世界が見えるのだろうと今はワクワクしかない。
それに、旅というのは何も外側の世界に限ったことではない。自分の内側へと向かう旅もある。
自分の内側への旅の方が、むしろ宇宙や深海のように果てしなく、未知なる冒険だと感じてワクワクする。
わたしはこれからも、毎日、自分の内側や外側の世界を旅するように生きて、色んな景色をみて、色んな体験がしたい。そしてそれを文章で表現して分かち合いたい。
それがわたしにとっての「旅するように生きる」の意味。
あなたもどうか、あなただけの最高に心地良い生き方を見つけて、あなたにしかない人生の旅路を歩いてほしい。
あなただけの歩幅で、あなたにしかない世界の見方で、あなたにしかない方法で、世界の美しさを表現してほしい。
だってそれが、世界にたった一つだけの価値あること、なのだから。
今日の記事は、昨日書いた記事にうれしいコメントをいただいて、言葉が降りてくるままに綴りました。
めめたすさん、石塚さん、ありがとうございます。
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