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不登校だった14歳のわたしを救ったもの

こちらは『人生は、がんばらない方がうまくいく』という全4作品をまとめたマガジンの1作目です。

岐阜県の山奥で生まれ育ち、将来CAになるなんて夢にも思っていなかった頃のお話。思春期には不登校も経験して、お先真っ暗な状況もありました。
そんななか数奇な運命の巡り合わせが重なって、人生に希望の光が…

1作品ごとの購入もできますが、まとめての購入がお得です。


甘え下手の長女

四方八方を山に囲まれた人口8000人ほどの岐阜県の小さな町でわたしは生まれ育ちました。

小さい頃はおてんばで、顔に傷をつくりながら、近所の男の子たちとわいわい遊んでいるような子どもでした。

この頃の将来の夢は、歌のお姉さんになること。よくNHKの子供番組を見て、歌のお姉さんのマネをしていたのを覚えています。

お笑い番組が大好きな父と母の影響で、好きな番組は、ドリフ、バカ殿、笑点、モノマネ歌合戦…見事にお笑いばかり。

映画はジブリが大好きで、ビデオがすり切れるほど観ていました。「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」が特にお気に入りでした。

どちらの映画にも共通するのが「空」。

子供の頃から空を見上げるのが大好きで、大空を飛んでいる鳥や飛行機に憧れを抱いていました。

歌って踊ること、外で遊ぶこと、自然や動物と触れ合うことが大好き!

自由奔放で、天真爛漫。本来のわたしは、そんな気質なのだと思います。

だけど、とっても繊細な感覚の持ち主で。
周りの雰囲気や大人の顔色が気になって仕方ない、外に出ると急におとなしくなる、人見知りで、親戚の家に行っても父と母のそばから離れられない、そんな子どもでした。

今思い返すと、いわゆるHSP気質だったのかなと思います。

そんなわたしに、3歳のときに妹が生まれました。あまり記憶には残っていませんが、きっとこの頃から、

「しっかり者のお姉ちゃんにならなければいけない」
「なんでも一人でできなければいけない」
「頑張ったら、褒めてもらえるから」

そう思うようになった気がします。

家の外でも長女気質発動

保育園から小学校は、とても楽しく通っていました。小学校時代は、ピアノ、そろばん、合唱、習字、英語…いろんな習いごとにも通っていました。

家の外でもやっぱり長女気質で、年上のお兄さんお姉さんのお世話になるよりも、下級生の面倒を見ることが好きでした。
同級生とも遊ぶけど、下級生の子や妹の友人たちとよく一緒に遊んでいたのを覚えています。

でもそれと同時に、年上のお兄さんお姉さんに甘えられる友達がちょっと羨ましかったりして…

もうこの頃から私は甘え下手になっていたんですね。


暗黒の中学時代


中学生になり私は吹奏楽部に入部しました。
小学校高学年からぐんぐん伸び始めた身長は、気付けば160㎝を超え…
田舎の小さな学校では、ただ居るだけで目立ってしまう存在に。

そんなわたしは、部活の先輩にも生意気に思われたのか、目をつけられて陰口を言われたり、嫌がらせをされたこともありました。

「思春期」という時期もあって、自分の顔も体型も性格も、すべてに劣等感を感じて、自分のことが嫌で嫌でしかたがなかった…

そんな私は、人間関係にもつまずきました。

いわゆる女子同士のグループで集団行動するのも苦手で、個人的に仲良くしたいと思う子がいるグループをあちこち転々としていたら、いつしかどのグループにもいづらくなっていきました。

そんなタイミングで失恋も経験…

そのときはさすがに、もうわたしの人生は八方塞がりだと思いました。

「わたしはみんなに嫌われる存在なんだ…」

そんな風に思い込んで、極度に人目が恐くなり、一時期不登校になっていた時期がありました。

しかし、この暗黒の中学時代に、私を真っ暗闇から救ってくれた大きな出来事が起こったのです。

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