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色の力に頼って / 2020年私的ベストコスメ ポイントメイク編


師走、クリスマス、年末。
こんな言葉が一気に世間に溢れ出してきた。
寒さのレベルが一段階上がり、いよいよもって12月も後半戦だ。

そうなってくるとあちこちで聞こえ出すワードはそう、

「2020年のベストコスメ」だ。

勝手ながら、個人的にも
「私的2020年ベストコスメ」を選出してみる事にした。


▶ アイシャドウ編

CHANEL / レ キャトル オンブル
#362 カンドゥール エ プロヴォカシオン



遡ること、8月の事。
各ブランド、A/WコレクションのニュースがSNSに流れ始める。
ふと、iphoneを繰る手が止まった。

シャネルの定番4色アイシャドウ「レ キャトル オンブル」の新色には、複雑な女性の内面を表すかのように、“ピンク”を基調にしたエモーショナルなグラデーションカラーを詰め込んで。「#362 カンドゥール エ プロヴォカシオン」には、艶めくピーチ ピンクに鮮やかなピンク、温かみのあるプラムと共に、マットなブラウンをコンビネーション。


ピンク基調の艶やかな3色と、
マットなブラウン。
この取り合わせに、
心の奥底で眠りこけていた感情が

「キュン!!!」

と音を立てて目覚めたのが分かった。
いやあ、まだキュンの残高があって良かった…。

だがしかし。
8月に部署移動した事もあり、なんと私とした事がこの素敵なアイシャドウの発売日をうっかり失念してしまったのです。
日々に忙殺された人間の、いかに忘れっぽい事か。

メソメソしながらも時は流れ、11月。
やはり、というか、当然と言うべきか。
この素敵なカラーは著名な方々にあちこちでオススメされ、


果てはVoCEのベスコス入りなんかもしちゃったりして。

つまるところ、
「話題のコスメ」の仲間入り。

CHANEL公式オンラインストアも、
各百貨店オンラインショップも、
完売、SOLD OUT、入荷待ちメールの登録はこちら…。
ああもうこの子には会えないんだな、似た色味の物はないかしら。

無い。

嗚呼…。
諦めがつきそうな、でもやっぱり諦められないそんなある日。
ヘアサロンの予約時間よりだいぶ早くサロン最寄り駅に着いたので、時間調整の為にふらっと入ったとあるイセタンミラーの店舗に、なんと、
在庫が、あった。

平静を装いつつ、心の中で様々な神仏に感謝を唱えつつ、購入。


前置きが長すぎました。
本当に久々に「嬉しい〜!」と大きな声で言えるようなお買い物だったもので…。

第一印象以上に、洗練された大人のピンク。
右下のマットブラウンが最優秀助演女優賞です。
ラブリーに転ばないのはひとえに彼女のおかげ。
上段2色がゴールドピンクの繊細な輝き、左下はプラムカラーのこれまた繊細なサテン仕上げ、といった感じ。

しっとりした粉質のおかげで物凄く伸びが良く、いかようにも調整ができるのがありがたい。
ふわっとブラシでのせると、自分の瞼と溶け合って何ともいえない透け感に。

目元がどよんとなりがちな「大人の瞼」にこそ、綺麗に映えてくれる。

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歳を重ねるのも悪くない、と思わせてくれる色。



▶ リップ編

M・A・C / パウダーキス リキッドリップカラー
#Over the taupe


今年はデパコス各ブランド、なんだかマットリップが豊作。
そんな中で発売が少し早かったのがこれ。

よく見る、見すぎる表現の
「マットなのに乾燥しない!」
ってアレ。
大体裏切られるので信用してない勢なのですが
これは、この子は、是非お試し頂きたい。
マットリップなのに、唇に触れると

ふわっ

とした感触なんですよ。
キシキシせず、縦ジワクチビルお化けにもなりにくい。
アイシャドウについて書いた時と被ってしまうのだけど、発色の調整が効きやすいのってやっぱりありがたい。
結局使いやすさに繋がって、つい手に取るコスメになっていくんだよなあ。

公式表記では「ミッドトーンダーティーヌード」という色。
文字だけだとピンと来ないね!

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頑張って表現するとすれば、
「ほんのりピンクニュアンスのブラウン」


ブラウンリップ旋風がまだまだ吹き荒れる中、
なんだかふっと肩の力が抜けるような
気張りすぎないカラー。

元M・A・C美容部員のメイクアップアーティスト、SAYAKAさんの動画が最高に分かりやすい!
最終的にこちらを見ていただければオールオッケーです。



▶ ネイル編

OSAJI / アップリフトネイルカラー
#15 Doukutsu〈洞窟〉


シーズン毎にその人気がじわじわと高まっている、「OSAJI」のネイル。
2020年S/Sコレクションのカラーなのだけれど、結局これ以上のネイルカラーに巡り合えず。

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OSAJIのネイルは、もうラベルから可愛い


コッパ―レッドのラメをトッピングした、シックなブラキッシュブラウン。
(OSAJI 公式オンラインストアより)

そして公式のカラー説明にも惹かれてしまう。
透けたブラックを少し感じるようなブラウンに
コッパー、赤銅色の輝きが秘められたラメ。

これを爪に纏うと、こうなる。


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もはや説明を放棄したくなる、見惚れてしまう色


「洞窟」というカラーの名前、その由来は海岸沿いにある洞窟の岩肌をイメージしました、とOSAJIのカラーメイクアイテムをプロデュースなさっている方がInstagramの投稿で綴られていました。
波しぶきが潤した、岩肌!
その表現力に唸るほかなし。



惹かれるままに、色の力を借りよう


この一年、暗い空気が世界を覆って、
当たり前が当たり前でなくなってしまった。

気晴らしに!としていた事が出来ず
行きたい場所にも自由に行けず
会いたい人たちにも会えず

メイクだって、どうせ半分はマスクで覆われてしまう。
適当だって誰にも分からない。

自分以外には。

なら、自分が心の底から惹かれるもので、
そっと寄り添って癒してくれるもので
本当の意味で「自分の為に」メイクしてみよう。
せめてメイクぐらいは
思い切り自分が楽しんでやろう。

上に挙げたアイテム達について考えていたら、そんな気持ちがきっと根底にあったんだろうなあ、なんて思い至りました。

なんだかおまじないのような、願掛けのような心持ちで。

やりきれない時こそ、色の力に頼って。

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