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国語の教科書に載ってて買っちゃった本

本を読むときにどのような気持ちで文章を目で追い、ページをめくるでしょうか?
少なくとも、国語の授業のように登場人物の気持ちを枠に当てはめて正解を求めたりはしないと思います。
もともと知っていた話でも国語の授業によって読み解くことで「そういった考え方もあったのか」と気づいたりすることも多々あると思います。
また、授業で習ったときにはよくわからなかったけど、大人になって視点が変わったときに読んであたらめて考え直す教材も多く存在します。
国語の教科書に載ってるけど我が家で何度も何度も楽しんでいる本を紹介したいと思います。

ぼくは王さまシリーズ

40年以上、20冊近いシリーズで子供たちに大人気の「ぼくは王さま」シリーズです。
教科書に載っていたのは「王さまでかけましょう」ですが、保育園の時に読み聞かせをしたらすっかり気に入ってしまい、自分たちで本を読むようになりました。
次男は王様ロボットや王様レストランがお気に入りで何度も何度も読んでました。(もしかしたら高学年になった今もたまに読んでいるかも・・・)

ふたりはともだち

かえるくんと、がまがえるくんのやりとりがなんとも楽しいお話です。
学校で習うのは「おてがみ」ですが、これは「ふたりはともだち」の最後に載っているお話です。
長男が学校の宿題で音読をしているうちにこどもたちがこの話をすっかり気に入ってしまって、シリーズならばもっと読みたい!と「ふたりはいつも」を購入したのですが、結局2冊とも買ってしまいました。
ちょっと困ったがまがえるくんと、しっかりものだけどちょっとヌケてるのかえるくんのコンビネーションが素晴らしくて、最後にはいつも幸せな気持ちにさせてくれます。

谷川俊太郎詩選集

「生きる」の詩で有名ですが、この本にも「生きる」が掲載されています。
死という言葉が何度も出てくる本でもあります。「戦後代表詩人」というだけあって生きるも死ぬも殺すも生かされるもすべてが詩の中に詰まっています。「死」のほうがずっと多いかもしれません。戦争は怖いですね。
教科書やテストに出てくる話は短編や抜粋が多く、著者の他の話もあわせて読むことができる場合がほとんどですが、他の作品とテイストが違っていたりしてびっくりすることがありますね。特に谷川俊太郎さんは幅が広くて作品に気がつくたびにびっくりします。

番外編:小川未明童話集-赤いろうそくと人魚-

現在はもう教科書には載っていませんが、私が小学6年生の時にこの本の中の「野ばら」という話が掲載されていました。
数年前にNHKのEテレでたまたまこの話の読み聞かせを行っていて、紙の本で欲しいと思いこちらを購入しました。青空文庫にも掲載されているので電子書籍アプリがあれば無料でも読める本です。
読み終わった後に爽快感というよりは「本当にそれでよかったんだろうか」と思うような話も多くあり、世の中の現実を見せつけられるような話もあります。
野ばら は最後まで読むとラストの深い悲しみと情景の美しさに自然と涙があふれてきます。

余談:教科書に出てくる本を事前に読む

「教科書にでてくるお話」というシリーズが書店に並んでいることがあります。

教科書に出てくるお話を、ただ純粋に物語として楽しんでほしい時、これらの話の本の名前を覚えておいて図書館で正規の本を借りて読み聞かせを行っていました。
何故なら、ここで重要なのは子供に「予習である」ということに気づかれてはいけないからです。
教科書で勉強させられる話でないとわからなければ、子供たちは同じシリーズや同じ作者の本をたくさん読みたがります。純粋にお話が好きになるのです。
教科書に掲載されているのはプロが厳選した話なので当然といえば当然ですよね。

学校で「どうしてでしょう」と質問を投げかけられる前に「どうしてだろう?」と子供が先に疑問を見つけます。
でもその疑問はたいてい学校で投げかけられるものとは違っているので、学校で勉強としてお話を読んだときに「そういう視点もある」ということに気が付くのではないでしょうか?

好きなお話が教科書に載っていると嬉しかったらしく、音読にも力が入りました。
逆に教科書の話が抜粋だと全文の載ってる本を探したりもするようになったようです。

教科書に掲載されている話は教科書のために書かれたものではない、ということを知っていればもっと楽しく本が読めるようになるのでは?と私は考えています。


↓趣味で読んだ本の紹介をしています
元記事:http://books.not-bee.info/2018/04/17/post-75/

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