【ケアンズ一人旅総まとめ】旅の充実度を上げるための完全ガイド
「ケアンズ、めっちゃいいとこじゃん!」
先日私が一人旅で初めて訪れたオーストラリア・ケアンズの印象はまさにこんな感じでした。直前までバタバタで最低限の下調べしかせず、「あれ、もう明日出発?」なんて調子で向かったわりに、満足な旅ができたと自負しています。
その一方で、「あの観光スポットの滞在時間を短くして、他のツアーを追加してもよかった」「食事にお金をかけすぎた。もっと費用を抑えていたらな」など反省点も多々あるのも事実。
やっぱり初めての旅先を攻略するのはなかなか難しいと実感しました。
そんな私の反省が今後ケアンズに旅する方のお役に立てばという思いで、今回は私の一人旅経験をベースに、ケアンズの各観光スポットをレビューしつつ、旅の満足度を上げるためのコツをまとめてみたいと思います。
コロナ禍で現地の最新情報も乏しい今、ガイド代わりに使っていただければ嬉しいです!
▼ ケアンズ一人旅をおすすめする理由はこちらでご紹介しています。
ケアンズ、3泊5日でどう周る?
私がケアンズを旅したときの行程はこんな感じでした。
1日目(土曜)夜日本出発・機内泊
2日目(日曜)早朝到着・1日観光(キュランダ観光・フリープラン)
3日目(月曜)1日観光(グリーン島とアウターリーフクルーズ)
4日目(火曜)1日観光(ケアンズ市内観光・夜の星空ツアー)
5日目(水曜)昼前ケアンズ出発・夜到着
この行程、現地で丸3日観光に使えるとても効率のよいプラン。
朝早くないツアーのあるキュランダ観光を初日、朝早く体力も使うグレートバリアリーフを中日に、最終日をゆったりとケアンズ市内の観光やお土産を買うのに充てるというプランも◎。
もしこの行程をさらに改善するなら、
2日目(日曜)早朝到着・1日観光(キュランダ観光・レインフォレストステーション観光プラン付き)
3日目(月曜)1日観光(グリーン島の半日観光+ケアンズ市内観光)
4日目(火曜)1日観光(オプショナルツアーもう1つ加える)
としてもよかったかなと思います。
キュランダ観光はフリープランだと意外と時間が余る
マリンアクティビティの初心者であればグレートバリアリーフで1日過ごさなくてもよさそう
ケアンズの市内観光は半日に短縮して、もう1箇所別の場所に行っても充実しそう
などの感想を抱いたからです。
一人旅だと話し相手がいない分、アクティビティをできるだけ入れたほうが充実度が上がると考えています。
ではこれらの理由の詳細を交えながら、各スポットをご紹介していきましょう。
※ちなみに、先ほどご紹介した日程は以下のガイドブックを参考に立てました。私は海外に行くときは必ず1冊ガイドブックを買うと決めていて(Wifiが不安定になることも見据えて)、持ち運びやすい小型のガイドブックを買っていっています。
格安航空「ジェットスター」ではオプションも省くが◎
ケアンズのいいところの一つが、LCC「ジェットスター」を使って安く行けるところ。航空券がやたらと高い今の時代にありがたい交通手段ですよね。その一方で、LCCの利用に抵抗がある方も少なからずいると思います。
私自身は今回一人旅の分、ハード面の費用をできるだけ抑えていたいと思っていたので、個人的には満足でした。
LCCのデメリットと呼ばれるところで言うと、
席が狭い
手荷物が多いと別料金がかかる
エンタメサービスが有料オプション
食事やブランケット類が有料オプション
あたりだと思うのですが、席も思っていたほど狭くないですし(私の体感ですが、ジェットスターは一般の航空会社のエコノミークラスとそこまで変わらない気がします)、手荷物も3泊5日分なら帰りにお土産を大量買いでもしない限り有料にはなりません。
エンタメサービスを利用できない分、読書や日記の時間に充てようと事前に準備をしていたので、そこも問題ありませんでした。
(実際、行きは夜行便、帰りは旅行疲れで大部分の時間寝ていたことも大きいかもしれませんが…。)
難点を挙げるなら、食事を有料でつけても味に期待できないこと。食事やブランケット類は、実は元々のパッケージ(私はHISで航空券+ホテルを予約していました)に組み込まれていたのでついてきたのですが、正直「…」という感じ。飛行機に乗る前に食事は済ませ、おなかが空いたとき用にお菓子やつまめるものを持参するほうがよいと思います。
機内は涼しいのでブランケット類はあって助かりましたが、これも自分で持参して節約してもよいかもしれません。
キュランダはフリープランにしないが吉
着いて早々向かったのは、世界遺産の熱帯雨林「キュランダ」。
キュランダに限らずですが、ケアンズの観光スポットはレンタカーを使わない限り自力でアクセスするのは大変なので、ツアーを使ったほうがよいです。
私も着いて早々、朝食を済ませて9時ごろホテルから出発するキュランダツアーに参加しました。
着いた初日にダイビングやシュノーケリングはしんどいと思うので、1日目にキュランダはおすすめです。
行きはスカイレールという空中リフトのような乗り物、帰りは鉄道の組み合わせを利用して向かいました。スカイレールはかなり高さもあり、遊園地の乗り物的な面白さがあるので楽しめます。
鉄道は結構単調ですが、観光用で途中の絶景ポイントで止まってくれたりするので、これも乗る価値はあると思います。
そして肝心のキュランダの街なのですが…思ったより見る場所が少ないというのが正直な感想です。
コロナでかなりの数のお店が潰れてしまったこともあり、ショッピングできる場所も限られていますし、一人旅でフリープランで1日過ごすのには少し時間を持て余してしまいます(ちなみにキュランダのお店は観光地価格のものも多いので、キュランダ特有のものでなければ、ケアンズ市内で買ったほうがお得だと思います)。
私も実際持て余してしまったので、現地で申し込める川下りツアーを急きょ入れました。
着いて早々なのでのんびり海外の空気を楽しみたいという人、ご家族やお友達と来ている人はキュランダ1日フリー観光でよいと思いますが、一人旅でもアクティブに楽しみたい、もしくは2泊4日などで時間が少ない方には、アクティビティと組み合わせるのが◎。
例えばキュランダ+レインフォレステーション・ネイチャーパークのプランだと、キュランダも見つつ、水陸両用車に乗ったり、オーストラリアの動物と触れ合えたりするようです(私は行っていないので詳細は割愛します)。
グレートバリアリーフの周り方はマリンアクティビティをどれくらい楽しみたいかで考えよう
ケアンズの大本命、グレートバリアリーフには2日目に行きました。
私が申し込んだのは、グリーン島とアウターリーフを1日で周るコースです。
朝8時ごろグリーン島に向けて出発し、午前中はグリーン島、お昼前にアウターリーフに移動して、船内でランチ、シュノーケリングを体験しました。
私自身そんなにマリンアクティビティに慣れているわけではなかったのと、アウターリーフでのシュノーケリングが控えていたので、グリーン島では海に入らないつもりで行ったら、ここでも時間が余ってしまうかも?という状態に。
グレートバリアリーフはあくまでマリンアクティビティを楽しむ場所なんだと現地で知りました。苦笑
私はなんとなく欲張ってグリーン島とアウターリーフの2箇所周るプランにしましたが、そこまでマリンアクティビティ好きでなければグリーン島のみ半日観光でもよいかもしれません。
ただ、グリーン島にはマリンランドメラネシアという動物園があり、そこに行ってみたのですが、この動物園が想像以上によかった!
グレートバリアリーフの魚たちがいるのに加えて、ワニが数匹いるのですが、そのワニたちへの餌やりを生で見られる時間があるんです!これが迫力があってとても見応えがありました。
マリンアクティビティをがっつりできなくても、海をのんびり楽しみつつ、この動物園などを楽しむなどもアリだと思います!
その後のアウターリーフのシュノーケリングではキレイな珊瑚や魚たちを見ることができ、シュノーケリング初心者ながら大満足でした。
私はシュノーケリングにしましたが、ダイビングやシーウォーカーなどで楽しんでいる人もいましたね。
ちなみに、海+一人旅ということで、シュノーケリングの前後ではほとんど写真が撮れませんでした…。海中で写真を撮るなら水中カメラが必要ですし、シュノーケリング中に普通のカメラを持ち歩くこともできないので、ロッカーに預けっぱなしになってしまったんです。
写真を撮りたいなら相応の準備、他のツアー客と仲良くなる勇気などが必要だと思います。
ケアンズ市内は周りやすい。コンパクトに半日観光も可能
3日目は最終日ということもあり、市内観光やショッピング中心に楽しみました。
手軽にコアラに会える!ケアンズ・ズーム&ワイルドライフドーム
こちらは、プチ動物園とアスレチックなどが楽しめる複合施設。今回の一人旅では「絶対にコアラを抱っこする!」と決めていた(以前オーストラリアのメルボルンを旅行したときにできなかった)ので、抱っこができるパークへの訪問はマストでした。
念願かなって抱っこは無事できたのですが、実際に抱っこした時間は正味1分程度。本当に短かったのが驚き…。
コアラは1日のうち起きているのは4時間のみ、そしてかなり保護で規制が厳しいため、1日の労働時間(=抱っこされる時間)は30分なのだそう。写真撮影に30ドルほどかかるので「えっ、これだけ?」って感じでした。笑
写真もパークのカメラでしか撮れず、自分のスマホで撮ってもらうのもNG(撮った写真はもらえます)。
ただ、生のコアラは本当にかわいい!体験する価値は十分あると思います。
私は抱っこの時間以外もコアラの檻の前にはりついて写真を撮りまくりました。笑
ちなみに、ワイルドライフドームには、コアラ以外にもワラビーやインコなどの鳥類、蛇やトカゲなどの爬虫類などもいます(カンガルーはいないので要注意!)。
そのほか、動物園を囲むようにしてあるアスレチック7種類も楽しめます。
どれもスリルはすごいのですが、1つにつき20ドルとかかかるので、興味のあるものに1つ、2つ挑戦するで十分だと思います。
私も一番難易度の低いもの1つだけ挑戦しましたが、十分楽しめました。
とにかく広い!ケアンズ・セントラル
ケアンズの駅に隣接したショッピングモール。周るのがちょっと大変なくらいの大きさです。中にはファッションやインテリア雑貨のお店などのほか、DAISOなど日系のお店や、お寿司など日本食のお店も。お土産のほか、長期で滞在するときなどにも便利だと思います。
無料で充実の美術館!ケアンズ・リージョナルギャラリー
ここは無料で入れる美術館です。個人的に美術館好き+一人旅でも美術館は楽しみやすいスポットなどもあり、大満足!
ケアンズのあるクイーンズランド州出身のアーティストたちの作品が様々展示されています。アボリジニの文化の影響を受けたと思われる作品も。
なかなか見応えがありました。
と、こんなふうにケアンズ市内を食事や買い物も交えて周ったものの、市内はかなりコンパクトなので、半日くらいでも主要な箇所は周れる印象。
私は1日目、2日目のツアー帰りにショッピングをしていたこともあり、ここでももう少し時間を有効活用したいと、現地で夜発のツアーを足して充実度を上げました。それが次に紹介する「星空観察ツアー」です。
何か短時間で付け加えるなら星空観察ツアーもおすすめ
私が参加したのは住宅街にいる野生のワラビーを探しに行く&満天の星空を見に行く2時間ほどのツアーです。
星空がものすごくきれいなことに加えて、日本語ガイドの方が案内してくれて星の細かい説明までしてくれるので、天体観測初心者の方も楽しめます。
注意点は、暗いのでなかなか写真がうまく撮れないこと。特に私はワラビーをカメラに収めたかったのですが、野生のワラビーを遠くから見るということもあり、なんとなく生き物がいる程度の写真にしかなりませんでした。涙
星空もそれなりのカメラと撮影の腕がないと写真に撮るのは難しいです。あくまで雄大な自然を楽しむツアー、という気持ちで参加したほうがよいかもしれません。
ケアンズの外食は意外と高い。メリハリをつけた店選びを
さて、ここまでは各観光スポットの話でしたが、食事についても触れておきましょう。
ケアンズの食事はアメリカン+シーフードという感じ。
食欲旺盛な私は、パンケーキ、エッグベネディクト、ミートパイ、フィッシュアンドチップス、フィッシュタコス、エビ、オージービーフのステーキと、メジャーどころを一通り食べました。
どれもおいしかったですが、個人的に特に気に入ったのは、朝食に食べたパンケーキとエッグベネディクト、夕食に食べたオージービーフのステーキ。エビもおいしかったのですが、12尾とちょっと多かったので、やや飽きてしまいました。苦笑 一人旅でなければ他の人と別のものを頼んでシェアで程よい量だと思います。
食事はすべて外食だったのですが、ケアンズの外食は意外と高く、きちんとしたレストランで食べると朝食・昼食で20ドル以上、夕食だとさらに(ガイドブックに載っていたお店で食べたところ50ドル以上…)かかってしまいました。
これはまずいと途中で安いお店を取り入れたりもしたのですが、円安ですし、結果かなり食費はかさんでしまう結果に…。
先ほどエビの例でも触れましたが、一人旅はシェアができません。その分食費はかさみがち。ケアンズに限らず一人旅全般で言えることではありますが、「これはできるだけおいしいお店で食べたい!」というグルメは事前にリサーチして決めておき、他は安めのファーストフードを取り入れるなどするとよいと思います。
ちなみに私のおすすめのお店は、朝食で2回利用しパンケーキとエッグベネディクトを食べた、「ブルー・マリン・ビストロ」。
グレートバリアリーフに行くときに利用する港の近くにあり、朝6時から開いているので、便利なお店でもあります。
個包装のお土産を買うならOKギフトショップか空港で
最後に皆さん迷うであろうお土産のご紹介。
私が買ったのはクッキー、紅茶、コーヒー、飴、オーガニックのハンドクリームなどでした。
お土産はケアンズ市内のナイトマーケットや日本人向けのお土産ショップ「OKギフトショップ」、キュランダなどで買うことができます。
私はOKギフトショップ中心に買い、ナイトマーケットやスーパーで補足的に調達しました。OKギフトショップはやや割高なものもありますが、日本人向けということもあり、個包装のものも。会社用などにはOKギフトショップがおすすめです。もしくはケアンズの空港のお店にもお菓子類は豊富なので、OKギフトショップで気に入るものがなければ空港という手も。
オーガニックやグルテンフリーなどオーストラリアは健康志向なものが充実しているので、そうしたものを買って帰るのもよいと思います。
私は現地のスーパーでグルテンフリー・ヴィーガンのパンケーキミックスを買ったのですが、これが意外とおいしかったです!
今回の記事は私が旅した2022年10月末の時点でのケアンズについてまとめていますので、みなさんがケアンズを訪れたタイミングでは異なっているところがあるかもしれません。その点はご容赦いただければ幸いです。
ただ、一人旅するにも手軽で周りやすい、のんびりと自然や生き物たちを楽しめるというケアンズの魅力はそう変わらないはず。
そうしたケアンズのよさがこの記事を通して少しでも伝わっていたらと思います。
これからケアンズに行かれるという方、ぜひ存分に満喫してきてくださいね。
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