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聴講リポート「専業主婦だった私が見つけた『自分らしい発信』」LinkedIn 佐々木 希世さん×鈴木 祐美子さん対談

LinkedIn News編集部LIVE!として11月10日に開催された、LinkedIn News編集部の佐々木 希世さんと、鈴木 祐美子さんの対談から、自主リポートしてみます。現在、私も初めての専業主婦の生活を送っているので、とても楽しみな対談でした。

▼ 鈴木 祐美子さんのご経歴は以下です

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専業主婦という暗中模索の時期も経て、今は積極的に発信されている鈴木さんのお話は「自分に置き換えて思考できるもの」が沢山伝えられました。今後も、SNSをより良く活用するために、いくつかのポイントを簡単に振り返ってみます。

●ある危機感からの発信と気付き

鈴木さんは、今のキャリアに至るまでに7年間の専業主婦をご経験をお持ちです。その中での自分についてのある危機感から、SNSでの発信活動をスタートされたという話題から、トークがスタートしました。

その危機感とは
「自分のアイデンティティとは何か?」
「自分らしいことが何かを見出したい」

というもの

それまでFacebookでの発信も続けておられたものの、ご自身が関心を持っていた「女性に関する社会問題」などを発信していくことには、既に他の方が発信されている内容への反応などを目にする中で、躊躇いを感じたそうです。
一方で、LinkedInでの発信では、反応やコメントの傾向が温かく、鈴木さんにとって居心地の良い場所であったとのこと。
その視点で考えると、発信する内容だけではなく、発信する場所が自分にとって適しているか、という指標は、場所の選択肢が増えたからこそ大切になるかもしれません。もちろん、届けたい内容や相手によって、Facebookが適している場合もあると思います。

またLinkedInでの発信を続けるにあたっては、鈴木さんはフォロワー数などに囚われず、あくまで自分の体験や気持ち・意見を発信する場、として活用しておられるとのこと。心持ちとしては、ビジネスや技術の最先端について発信される方々の反対側に位置することができたら、と考えておられるそうです。

その鈴木さんは後半の質問の「主婦業を経て、仕事に役立ったことは?」への答えとして、「マルチタスクが苦手だったが出来るようになった」という点を挙げておられます。このメッセージも、LinkedInという場所で伝えていくことで、違うバックグラウンドを持つ方にとっても気付きとなる可能性を感じます。

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●SNS発信でのポイントは?

次に「投稿に関して気を付けていることは?」という質問では、鈴木さんご自身の経験エピソードを交えつつ、下記のポイントが伝えられました。

<話題の面>
・自分のバックグラウンドと共通点があること
・シェアする記事のサマリーと自分の考えを添える
・炎上しやすい話題があることも理解する
<気持ちの面>
・自分がされて嫌なことはしない
・発信への反応を受け止める
・受け止め方は即レスポンスに限らない (例:時間を置くなど)
・LinkedInは多くの方が丁寧なコメントを投稿してくれる
専門家の方も、詳しくコメントを書いてくださる
・それぞれの反応やコメントに、お礼を返すような気持ちが大切
・明日明後日の成果を急がないことが、SNS発信のコツ

このいくつかのポイントを通して感じたことが、気をつける項目は「経験が積み重ねられて見つかる」という点です。それが伝わってくるのが、このLIVEトークの素晴らしい点だと改めて感じています。このポイントを参考にした上で、自分の場合はどんな発信を続けていけるか、私自身も継続して考えて実行していきたいです。

●今後につなげるために

今後、目指すイメージについて、鈴木さんからは2つの想いが伝えられました。

社会に埋もれている声を代弁していけるような発信
・女性キャリアのロールモデルの1つとなる

どちらも、鈴木さんが全てではなく、このアクションが出来る人は「1人でも2人でも多い方が」社会は早く変わっていけるのかも、と感じました。私たちの周りにも、埋もれている声や体験があるはず。それらを届けていく為にも、鈴木さんから伝えられたポイントを参考にしつつ、自分が出来ることから行動してみたいですね。

「一方で会社の中では?」という問いについても、印象的なメッセージが出されました。

社名や肩書から、その人に興味を持つのではなく
個人を通じて、会社への興味が持たれる時代になり
パーソナルブランディングが、より大切になる

「私らしい発信」について深堀された質問では、鈴木さんからは
Web上とリアルの自分がズレない発信であること、が挙げられました。
この点について、SNSで最初の出会いとなるご縁も増える中、実際リアルで対面した時に失望されないために、という言葉も添えられました。例えとして、旅館を予約した時に実際に訪れてギャップに驚いた、という例には、確かに!と感じる方も多いのではないでしょうか。
Web上とリアルのギャップ…これも「自分がされて嫌なことはしない」という観点に通じるように思います。

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●ワタシゴトークからの再確認

このLIVEの翌日11月11日には、ワタシゴトークの第2弾~女性活躍×ワタシらしく働くとは~のオンラインイベントにも参加してみました。前回の第1弾で「ファーストペンギン」という言葉に可能性を感じつつ、第2弾からも大切にしていきたいポイントがありました。

「自分と全く同じ人は周りにいない」

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この言葉は、ネガティブな意味合いではなく、少人数ディスカッションの中で総括で出た1つのフレーズです。改めて自分の周りを思い出してみても、その通りだと強く感じます。
違うから分かり合えない、ではなく、以下の点がポイントになりそうです。

・一人一人が違う、ということを具体的に知っていく
違いを活かした信頼関係づくりに挑戦してみる
・違う点もあるから、知るために何ができるか努力する

今回のトークを通じても、誰かの経験や想いからの発信が、巡り巡って他の人が迷った時の道標になるのだと実感しました。自分と立場の異なる方のお話からも、具体的なエピソードを聞けたことで「なるほど!アレはそういう事だったのかも!」と納得感へ繋がっています。

自分も周りも「知るために何ができるか?」というモチベーションがあれば、男女関係なく「ワタシゴト」から様々な共有や発展、ビジネスに活かしていける気がします。そして様々な人を繋ぐ「ワタシゴトーク」の場も、今後増やしていきたいですね。