任せるってむつかしいよね
「自分がやったほうが早い」
総じて、リーダーになった当初は皆口をそろえて言う。
そしてその後に
「ほんとは、任せなきゃいけないんですよね」
って言う。
ほんとこれ（笑）
面白いくらい同じこと言うんですよ。
・・・。
まあ、なんていうんですかね、
究極言えば。
別に任せなくてもいいんですよ。
目的さえ達成すれば、ね。
とか言ってると、終わっちゃうので
続きを書きますが。
あなたの仕事は何ですか？
そう。
ここで出てくる問題は、
「それをあなたがやるのは何故ですか？」
ってことなんです。
これはあなたがもしリーダーならば、の話です。
あなたがメンバーならば、それは問題になりません。
ノープロブレムでお仕事に励んで大丈夫！
でも。
もしあなたがリーダーならば。
・・・大丈夫ではなさそうです。
「あなたがそれをやる意味を、教えてください。」
リーダーとメンバーは役割が異なる
私はですが、リーダーの皆さんには
メンバの皆さんとは違うお仕事をお願いしています。
そのため、当然評価基準も違います。
個人には個人の成果達成、
リーダーには、チーム全体の成果を、求めています。
リーダーはメンバよりもその仕事に慣れてるかもしれない。
メンバよりもその仕事をしたら当然速いかもしれない。
でも、そうやってリーダーがメンバと同じ仕事をしたら、
どうなりますか？
流石ですね〇〇さん！
やっぱり頼りになります～
って褒められますか？
それでは
「で。チームの成果はどんな感じ？」
って聞かれたら、答えられますか？
「・・・うっ」
若気の至りあるある「丸投げ＆何もしない」
リーダーって耳障りがいいし、こんなこと言うと
「じゃあ俺は命令する側」
「お前はやる側」（あとはヨロシク～と言って進捗も把握していない）
とか思っちゃうし実際行動しちゃう人がいます。
これもあるあるですが・・・リーダーって響き格好良いもんね。
偉ぶりたいかもしれないけど、残念ながら泥臭いお仕事なんです。
こんな丸投げで管理しないチーム状態になると、士気は落ちるし
組織はそのチームの成果が期末までわからない
というギャンブルに晒されることになります。
・・・なんという、恐ろしい子。
で済めばいいんですが、
だいたいその数字は詰められますので
なんで俺がこんなことー！！とか言いながら
ぶーぶーレポート作るようなことになったりしますね。
「じゃあそれもメンバに任せればいいんだ。俺は偉いんだから」
・・・そろそろ殴りに行こうか？😅
いいですか、役割は分担の名前であってそこに貴賤はありません。
たまに役割＝エライって勘違う人がいますが惑わされてはなりませんよ。
話を戻して
任せる側というのは任せられる側の殿《しんがり》
つまりは「お願いしたことの最終責任者」
ということになります。（もちろんその先に上席がいます）
そう思ったら、「任せたらハイ終わり」どころか
「任せたことをやり切るまで終わらない」ってことになるのです。
役割を全うするために
色々書いてきましたが、
最初のうちはメンバと違うことをするのは非常に怖いものです。
上記勘違いの例も強ち間違いではなくて、メンバから見ると違うことしてる＝理解されない＝リーダーってなにもやってない→楽そうだな、というレッテルになることもままあります。
リーダー自身も、自分が何をしたらいいかよくわかってないので
とりあえずメンバの何倍働く！とかなってしまうわけです。。
このような誤解は単純に不幸を生むだけですので、
メンバの【仕事の粒度を上げたもの】がリーダー、
とシンプルに受け止めてください。
分かりやすいのが、役割と責任の明確化です。
目標と役割はリンクしているので
シンプルに書けば以下のように役割を整理すれば、双方分かった状態で
報告の粒度をコントロールすることが可能です。
メンバ：個人の達成を推進・管理、リーダーに報告する
リーダー：チームの達成を推進・管理、上長に報告する
このようにすると、リーダーは
メンバが達成しなければ自分の目標が未達になる為
メンバひとりひとりの仕事を代わりにやったり口出しをしていては回らないことに気がつけるはずです。
メンバと役割を共有しておくことで、ここまでは自分が任せられている
困ったらサポートしてくれるという安心感と裁量の幅が共有され
丸投げ時に起きていた放置や不安も減ってきます。
「見るもの多くて回らない」
これも良く起きがちですが、理由は簡単。メンバの役割に首突っ込みすぎ。
上記の整理のとおりで、メンバがする個別の進捗をそのままひとりひとり並べてもチーム進捗にはなりません。
リーダーはチームとしての全体進捗を管理するようにしましょう。
そのうえでビハインドを見てそこを埋めるための支援をすること、です。
先に大きな塊から見ないで下から行くとおなかいっぱいで目標を見失いますので、要注意。
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