【推薦図書】天才を殺す凡人〜配られた才能を武器に変える〜
こんにちは、遠藤です。
「なぜ、あの人はわかってくれないのか」
「組織を伸ばしたい、何かに挑戦したい」
「職場の人間関係に悩んでいる」
もし、そう思っている方がいたらおすすめしたい一冊があります!
北野唯我さん著書
『天才を殺す凡人-職場の人間関係に悩む、すべての人へ』です。
■天才が凡人と秀才により殺される理由
▷天才・秀才・凡人の関係性
この世の中は
天才・秀才・凡人 で、できている。
そして、問題なのは、
「天才」に対して「秀才」と「凡人」がマイナスの感情を持っていることだ。
天才は
秀才に対して「興味はない」。
しかし、凡人に対しては「理解してほしい」と思っている。
理由は、大多数を占める「凡人」の協力なしには、成功は成り立たないと知っているからだ。
さらに、幼少期から天才は凡人によって虐げられてきたケースもあり、「理解されたい」という思いが根強く存在するケースがある。
一方で、凡人は
天才に対し、成果を出すまでは「コミュニティの輪を乱す異物」と認識し、不気味で怖い存在だと排斥しようとする。
秀才に対しては、「この人は天才なのでは」と勘違いしているケースが多い。
秀才は
天才の凄さに気づきながらも、嫉妬したり、「天才がいなくなれば頂点に立てる」という動機で、潰そうとしたりします。
「特に天才には理解されない苦しみがある」
理解されない理由は
物の良し悪しを判断する「軸」が違う事が、「コミュニケーションが成立しない状態を作っている!この軸の違いによるコミュニケーションの断絶が、99.9%の原因なのだそうです。
▷3つの「才能」と「軸」の違い!
人間には3つの才能がある。
三者はそれぞれの才能を「軸」にして物事を評価している。
天才は「創造性・独創性」に長け
秀才は「再現性≒ロジック)」に長け
凡人は「共感性」に長けている。
具体的には
天才は「(世界を良くするという意味で)創造的かどうか?」で物事を判断し、
秀才は「理に適ってるかどうか?」で、
凡人は「その人や考えに共感できるか?」
で物事を判断している。
コミュニケーションの断絶は
「判断する軸が異なること」によるものが大きい。
▷多数決は「天才を殺すナイフ」
天才と秀才と凡人は根本的に「軸」が異なり、お互いを理解し合えない相手にしてしまう。
本来であれば、この「軸」に優劣はない。
しかし、問題は「人数の差」なのだ。
人間の数は
凡人>>>>天才、その差は数100万倍。
したがって、凡人は多数決という名のナイフで天才を殺すことができ、
秀才は論理やルールを使い息の根を止めることもある。この現象は世界中で起こっているのだそう…
■組織に変わらないのは、3つの「軸」を「KPI」で測るから
※KPI→→→目標達成するための数値
大企業がイノベーション(革命や進化)ができない理由は、3つの「軸」を1つの「KPI」で測るから。
ビジネスは「作って→拡大され→お金を生み出す」
というプロセスに乗り、それぞれが異なる種類のKPIで測っている。
問題は「創造性」を測る指標がなく、良いアイディアなのかの説明能力が弱いこと。
「再現性」は論理的に説明でき、「共感性」も多数決の「数」で説明できる。
が、「創造性」だけは判断材料がなく、本当にいいものか、ダメなものかな判断がつかない、、、
▷創造性は凡人からの「反発の量」で測る!
「創造性」は既存の枠組みに当てはまらないので、直接観測することができないが、"間接的に"測る方法がある。
それは、「反発の量」である。
そのため、社会の感情を観測すれば「創造性」が間接的に測定可能なのである。
優れた芸術家には、ある種の「恐さ」があるように、破壊的な革新を起こすには「反発の量(強さ)」をKPIに置くべきだ!
と筆者は話しています。
本来、3者は、コミュニケーションの「軸」は異なっても、「実は言っていることは同じ」であることがマジで多いようだ。
■「3人のアンバサダー」を見つける!
※アンバサダー→理解者、宣伝する人、つなぎ役
コミュニケーションの断絶を防ぐ際に、活躍する人がいる。両方の気持ちがわかる「アンバサダー」だ。
このアンバサダーの協力を得る事で、
話し合いや交渉の橋渡し役となり、コミュニケーションの断絶を避け、スムーズに話ができる。
▷天才を救う「共感の神」の存在
天才は、「創造性」はあるが、「再現性」や「共感性」が低いため、普通の人を説得できない。
そのため、天才がそれを実現するために必要なのは、様々な部署や人に根回しする「才能ある人物をサポートする人物」!つまりは、「共感の神」が必要なのです。
■世界が進化するメカニズム
天才は、共感の神によって理解・支えられ、創作活動ができる。
そして、天才が生み出したものをエリートスーパーマンや秀才によって「再現性」をもたらされ説明可能な形となり、最強の実行者によって、人々に「共感」されていく。
この仕組みこそが、人間力学からみた「世界が進化するメカニズム」なのだそうです。
■全ての人が「3つの才能」を持っている
天才・秀才・凡人は、誰の中にもいるのだそうです。その才能を自覚するかどうかで、お互いの気持ちを想像したり、理解し認めるようになれるそうです。
■配られた才能で戦う、才能を磨こう!
突然ですが、スヌーピーにこんな名言があります。
飼い主のチャーリー・ブラウンに『なんで君は犬なんだい?』と質問されたスヌーピーの言葉。
才能も同じ。
「秀才に生まれたかった〜」
「あの能力欲しかった〜」
などと考える時間よりも
「自分に配られた才能をどう活かすか」
に力を使った方がいいと筆者はいいます。
また、才能は後天的に磨く事も可能なんだそうです。
■最後に
「理解できない」のではない、「自分が変わらない」だけだ。
何かの本で見た言葉なのですが、まさにそうだなぁ〜と思います。
自分と軸が違う人を理解し認める事が、
会社や組織を向上させ、生きづらさをなくす
1つの手段なのだと学びました!
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
遠藤まい
<参考文献>
https://r25.jp/article/645192431250156302
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