「吾ただ足るを知る」
私の高校のバレー部には
卒業式に卒業する3年生に寄せ書きを書いたサインボールを渡す風習があります。
卒業生は後輩や部活の顧問からのメッセージを楽しみにしています。
私達もワクワクしながら受け取りました。するとサインボールに校長先生からの「一言」も書いてありビックリしました。
校長先生は欄いっぱいにある言葉を書いてました
『吾ただ足るを知る』
当時は「こんな言葉あるんだ〜」と深くは考えず、ただ嬉しかった事だけが記憶にあります。
今になると、この言葉には何度も助けられ、背中を押してもらったお守りの言葉になっています。
なんて深い言葉をくれたのか!校長先生に感謝です!
潰れかけた社会人
今から2年前、30歳の時
色々と悩み心が荒れていた時期がありました。
周りからの評価良かったにも関わらず、「これじゃダメだ」などと自分を責めていました。
自己肯定感が低く自信がなかったので、自分の中の完璧を求め、自分を認めれない状態だったのです。
仕事、恋愛、交友関係でも「こうしなきゃダメ、だから私は上手くいかないんだ〜、皆んな社交辞令だ〜」などと小さい事でも悩み凹んでいました。
高校時代からそんな感じだったので、溜まったものが爆発したのかもしれません。
そんな時、先輩に言われました。
『吾ただ足るを知る』
今の状態でもう十分に足りている、それに加えて何かに挑戦したり努力してるなんて凄い事だと。
この言葉がきっかけで、捉え方や解釈に変化が出てきて、自分や現状を受け入れ認めれるようになってきました。
そして、校長先生もこのことがいいたかったのかな〜と思いました。
『君たちはもう十分、欲望にはキリがないし完璧を求めたらいつまでも満足できないかもしれない。"今"は当たり前じゃない、生きている事、高校を卒業した事、親がいる事、バレーで成果を出せた事、仲間がいる事、、、今ある全てに感謝しましょ〜』
と。
「吾唯足るを知る」の意味
由来は、老子の「自勝者強 知足者富」や、釈迦の教えから来ているそうです。京都にある龍安寺に水戸光圀(水戸黄門)が寄進した「知足のつくばい」から広まったとされています。
といった意味になるかと思います。
最後に
今を満足して生きる事、今の自分に満足する事は幸せに生きる為に大事な事だと思っています。
満足する事を知っていれば、どんな境遇にでも、どんな人にも感謝できると感じました。
「吾唯足るを知る」を心がけて頭の片隅に留めておくだけでも意味のある事だと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
遠藤まい
メイン画像はこちらからお借りしました。
<参考文献>
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?