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親にもらった名前を愛せなくなった話。

今、リワークに通ってます。
リワークというよりはデイケア(違いはよくわかってないけど)という感じの場所で、課題や講義はちょこちょこあるんだけどあとは自主学習の時間です。一応資格試験の勉強をしてるけど、飽きたら漫画とか読んで時間つぶしてます。とにかく生活リズムを整えて通うことが大事!みたいな。
あとは生活記録表を付けて看護師さんと一緒に振り返りをしてもらいます。
どうでもいい話なんですが生活記録表に熱を計る欄があって、私の平熱どうやら37℃前後らしいんですよね。世の中的に37.5℃超えたら外でちゃだめみたいな風潮?あるけど、結構超えることもあるんですよね。施設や職場によくある表面温度計は35℃とか叩き出すこともあるので、かいくぐってるけど。

まあそんな、デイケアで起こった精神削られた出来事を綴ります。

基本的にデイケアは楽しくて、今はマインドフルネスと心理学を学んでるんだけど、この前グループワークとして『自分で自分に表彰状を書いて発表しよう!』という企画があったんですね。
自分を褒めるということで、まずは自分の名前を『〇〇殿』と書く。
そのあと、自分を褒めました。褒めることあんまり思い浮かばなかったんだけど、たまたまその前日、ジムのランニングマシンで結構な距離を走れたので、それを表彰しました。
次の目標も立てて、目標を立てられたことも表彰しました。
自分を褒めて自己肯定感を上げるのは本当にいいことだと思う。から、すごく自分的に満足度が高いワークでした。

でも、その表彰状を見返して、ふと、嫌な気分になったんです。

それが一番最初に書いた自分の名前。
もちろん本名なんですが、自分が『毒親』と思ってる人からもらった名前。とてもとてもとても、不快な気分になりました。
表彰した内容も、しょうもないことに思えてきました。
鉛筆で書いたので、とりあえず下の名前を消して、漢字からひらがなに変更しました。これは、中学の時よくやってました。テストにもひらがなで名前を書いてよく減点されてました。
私の名前にはちゃんと意味があって、私の世代にしてはキラキラネームのような珍しい名前と漢字の使い方なんだけど、その意味もわかりやすくてよく褒めてもらうこともありました。
今休職中の仕事でもお客様に名乗ることがあるのですが、ほとんどの人が褒めてくれるし、そのたびに私は「親からもらった大切な名前なんです」って思ってもないことを答えています。

でも、自分を褒めるとき。
自分を象徴する本名というものを並べるのがつらかった。

そのあと、気になってしまったので名字もひらがなに書き換えました。
もう縁を切った父親の名字です(母親もそのままつかってるけど)。私はこの、どうしようもない家のこどもであるということに気付いて、本当に寒気がしました。

この家の子である以上、どんなに高尚な褒められるべきことをしたって、私はダメな子なんだ。

自分を表彰する。こんなに素敵なワークだったのに、私はどうにもならない苦しみに気付いてしまいました。

本気で改名を考えましたが、簡単なことじゃないし。
デイケアだけでも通名を使うことを許してもらえないだろうか。それって、逃げなんだろうか。

本当に、いつも褒めてもらえる名前なんです。私自身も、この名前にこの漢字を充てた父親はすごいとも思います。
だけど捨てたいです。ぐっちゃぐちゃにして、捨てたいです。
名字は……結婚すればいいのかな。私、結婚無理なんだけどさ。

名前はただの記号です。
私を私と証明してくれるものです。ただそれだけです。わかってるけど。だけど。

ネットで使ってる『マイカ』『まい香』『maica』は長年名乗ってます。単純に、可愛くて憧れてる名前です(ちなみに表記の使い分けに意味は特にないです笑)。
私は、まいかちゃんのことは褒めてあげられるんです。だから最近は、自己肯定感が高いと自負してるくらい自分のことが好きになりました。

でも、本名の、本当の、自分は大嫌いだと気付いてしまいましました。

無理やり好きになる必要はないのかもしれません。だけど人生の大半を、『本当の自分』で過ごしてるんです。せっかく自分のことを好きになれたと思ったのに、本当は全然好きになれてなかった。

……なんか悲しくなって、その日の帰り道は泣きながらお酒飲みました。
解決できない、悩みのはなしでした。



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