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三千世界覇王グローブ 第17話
俺--世良快里--はクラブドールを倒し、怪人にされていた中学の理科教師を助けた。
それから程なくして、長田春子の元へ向かった。
彼女から話を聞くべきと判断した。
「単刀直入に聞きます。なんで人間をドール怪人にするのですか?」正直に話してくれるかは賭けだった。
「感情エネルギーでアンタを神にするつもりよ。そうすればアタシの弟もスレイプニルの恋人も救われる。もっともバジリスクの正体や真意は知ら
三千世界覇王グローブ 第16話
俺--騎馬スレイプニル--は、バジリスクの話を聞いていた。
バジリスクは語った。
「俺の目的は感情エネルギーを使ってグローブを神にすることだ。そうすればお前たちの望みを叶えることも出来る。」なるほど、ヤツの話が本当なら、血気に逸ってフレスベルグやバジリスクを攻撃してもしょうがないというわけか。
もっともヤツの言葉を信じる根拠はどこにもない。
だいたい「神」なんてバカげてる。
フレスベルグ
三千世界覇王グローブ 第15話
俺--世良快里--は、心をなだめてから話を聞いた。
心は立浪優馬の企みを、蛇騎バジリスクから聞いたという。
そのバジリスクはというと、スレイプニルやフレスベルグと戦っていた。
そして両者を連れて姿を消した…。
「ごめん心、俺もっと自分を大事にするよ。」俺の言葉を心は受け入れた。
「約束だよ!快里クンがいなくなるなんてアタシ絶対嫌だから!」俺と心は指切りを交わした。
俺は内心で、きっとい
三千世界覇王グローブ 第14話
俺--三千世界覇王グローブ--は、騎馬スレイプニルと共に、鶴騎フレスベルグとの戦いに臨んだ。
相手は多くのドール怪人を放ってきた。
いつしか戦いはグローブ対フレスベルグ、スレイプニル対ドール怪人軍団に分かれた。
俺はフレスベルグと戦いながら感じていた。
ヤツを倒すには相討ちしかないと。
ただの中学生が命を賭けるなんてバカげてる。
けどそうでもしないと多くの人が苦しむ。
俺は不思議なく
三千世界覇王グローブ 第13話
俺--立浪優馬--は、世良快里と相対していた。
「単刀直入に言う、俺と手を組め。」どうせ正体も本性もバレたんだ。
取り繕ってもしょうがない。
「何バカなこと言ってんだ!ふざけるな!」世良快里の反応は至極真っ当だ。
だから俺はネタバラシした。
「ドール怪人を操っているのは俺の他にあと二人いる。鶴騎フレスベルグと蛇騎バジリスクだ。バジリスクは知らないが、フレスベルグの正体は長田春子だ。」そう
三千世界覇王グローブ 第12話
俺--三千世界覇王グローブ--は、騎馬スレイプニルとの対決に臨んだ。
直前にドール怪人の軍団を倒したから、正直言って体力の限界に近い。
しかし騎馬スレイプニルへの怒りが勝って、俺はかつてない力を発揮した。
フレイム・アクア・ウインド・メタル全ての力を駆使し、俺は戦った。
「人の感情を利用するなんて絶対許さない!」怒りが力を引き出した結果、俺は騎馬スレイプニルに勝利した。
その瞬間、驚愕し
三千世界覇王グローブ 第11話
俺--立浪優馬--は、焦っていた。
感情エネルギーがまだ足りないのだ。
こうしてる間にも、ミコ姉の状態は悪くなる一方だ。
ミコ姉=華村命(はなむら・みこと)は、俺の最愛の人。
ミコ姉とは家が近所で、幼い頃から一緒に遊んでいた。
俺はいつからか、ミコ姉を女性として意識するようになった。
ある日、俺は思い切ってミコ姉に告白した。
正直フラれると思ったが、ミコ姉はOKした。
以来、俺はミ
三千世界覇王グローブ 第10話
私--恩田心--は、同じクラスの快里クンに恋している。
快里クンとはまだ「友達」という関係だ。
早く快里クンのカノジョになりたい。
そんな私は、快里クンがグローブであることを知る数少ない人物の一人だ。
何が出来るかわからないけど、快里クンの助けになりたい。
学校内に敵がいるなら、私が見つけてやる。
快里クン、待っててね♥
俺--世良快里--は、クラス中の注目を集めていた。
そりゃそ
三千世界覇王グローブ 第9話
俺--世良快里--は学校中のあらゆる人間を警戒した。
心の言う通り、これまでドール怪人にされていたのは学校の関係者だ。
つまり敵は学校内にいる。
なんてことを考えながら過ごすのには、疲れた。
今日は休日、学校のことなど忘れ、目一杯遊び倒そうと俺は誓った。
こういうときはお一人様に限る。
なんて思っていたら、俺は優馬クンと心を見かけた…。
俺--立浪優馬--は、恩田心に呼び出された。
三千世界覇王グローブ 第8話
「なぜアタシがアナタを好きになったか知りたい?」恩田心よ、もったいつけないで早く話してくれ。
俺--世良快里--は少しイラっときた。
「アタシね、快里クンが雨の中仔犬に傘を上げるところ見たんだ。それまでは陰キャで近づきたくないと思ってたけど、その時アナタは不器用で優しい人だと思ったの。」恩田心の説明を聞いて、俺は思った。
なんて漫画チックなんだ。
あと俺は陰キャと思われてたんだ。
「恩田
三千世界覇王グローブ 第7話
俺--世良快里--は目撃した。
優馬クンが長田先生に呼び出される様を。
俺の知る限り、優馬クンは成績も素行も優秀で、教師に目を付けられることはない。
俺は何となく、不穏な気配を感じていた…。
俺--立浪優馬--は長田春子に呼び出された。
「グローブの適合レベルが上がったというのは本当なのスレイプニル?」「その呼び方は控えて下さいフレスベルグ。」「いいから質問に答えなさい。」俺は質問に答え
三千世界覇王グローブ 第6話
俺--世良快里--の心は怒りで満ちていた。
あの謎の戦士(=騎馬スレイプニル)がいかに非道であるか思い知ったからだ。
アイツは多くの人間をドール怪人に変えて苦しめている。
しかもドール怪人が思い通りにならないと、自ら手を下し傷つけてしまう。
あれから一週間、マンティスドールにされた女子中学生は入院した。
命に別状はなかったというが、どれほど怖い思いをしたのだろうか。
「どうしたの快里ク
三千世界覇王グローブ 第5話
俺--騎馬スレイプニル--はとある人間をドール怪人に変えた。
その者は服飾の道に進むことを夢見ており、必要な資金を稼ぐためネットやアパレルショップで自作の服を売っていた。
今までドール怪人にされたものはネガティブな感情に支配されたものばかり。
今回あえてポジティブな感情の持ち主に目をつけたのは、それが感情エネルギーの源になりうるか検証するためだ。
さあ、期待通り動いてくれよ…。
俺--世
三千世界覇王グローブ 第4話
俺--世良快里--は瞬時に理解した。
俺がグローブであることが、恩田心にバレたことを。
俺は恐る恐る尋ねた。
「何が望みなの?フラれた腹いせにゆするつもり?」恩田心は答えた。
「そんなんじゃないわよ!ただあなたにお礼がしたいだけ。アタシや彼女を助けてくれたんでしょ。」恩田心にゆする意思がないとわかり、俺は一安心した。
ちなみにスネークドールにされていたのは恩田心の友達だという。
そうい