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「続編っている?」 大豆田とわ子と三人の元夫
大豆田とわ子と三人の元夫の最終回が終わってしまった。思っていたほどロスにはなっていない。
最後の最後まで淡々と物語が進み、劇的に盛り上がるラストというわけでもなく、これからもとわ子と元夫ズの日常が続いていくんだと思えたからかもしれない。
最後はしっかり伏線を回収して自力で網戸を直せるようになったとわ子。
誰か網戸を直してくれるパートナーを見つけて終わるのかななんて思っていたけれど全然違った。個人的には小鳥遊さんと一緒になるストーリーも観たかったけど。
つき子とマーさんとお父さんの三角関係。
マーさんとつき子の関係は、かごめととわ子の関係を彷彿とさせる。
“敵わない。”
お父さんもきっと、とわ子が八作に対して感じたことをつき子に対して感じていたのだ。
このドラマは「わたし本当かわいそう」と浸ったり、甘ったるい恋愛を推したりしたものではない。自分ひとりで暮らせるだけの経済力と精神力を持つ女性が主人公なのだ。
新しい時代が来たんだなと感じる。
ただ、「仕事をこなしながら子供を育て、しっかり恋愛を楽しむくらい心のゆとりがある女性」というのは正直まだまだファンタジーではないか?
西園寺くんと唄の関係性とやり取りが刺さった人は大勢いるだろう。おそらく今はまだこっちが現実に近い。
そして唄は自分の力で生きるだけの人間になると決めて歩み始めたけれど、これはカルテットに出てくるアリスちゃんとの対比なのだと思う。
唄があのままどうやって西園寺くんに養ってもらうかをストイックに考えて行動し続けたらアリスちゃん2号の出来上がり。
誰かと一緒になって暮らすことだけが幸せじゃないし、“一緒になる”のが=結婚ってわけでもない。転んでもへこたれないのを知りつつも毎回必ず手を差し伸べてくれるような誰か。
どんな形でも、誰とでも、“共存”していくことは可能なんだよと教えてくれたドラマでした。
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