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SSまとめ

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過去に描いた作品をまとめました。 すぐに読める作品ばかりです。 もし少しお時間があって、少しでも興味を持ってくださったらタップして見てください。
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#オリジナル小説

【SS】大掃除

【SS】大掃除

掃除の基本は、始めることだ。
誰しも掃除はやりたくないもので、進んでやろうとする人なんてほとんどいない。
だからとりあえず散らばったものを手に取って、戻す。

入れる場所を決めて、戻す。
決まった場所がなければ、作る。
箱を用意して、ラベリングして、新しい場所の完成。

ただ、どこにしまえばいいのかわからないものも出てくる。
もう多分使わないもの、でも捨ててしまうには惜しいと思ってしまうもの。

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【才の祭小説企画】サラダ

【才の祭小説企画】サラダ

 今日の夜ご飯に、サラダを作ろうと思った。
 息子がシステムキッチンの向こう側で寝そべって何かをしているのが見える。少し不安になって「しょうくん何してるのー」と聞いてみたが、返ってきたのは「ないよ」という言葉だった。
 2歳になっていっぱいしゃべるようになったが、まだ言葉の使い方が少し不自然なところが可愛い。「内緒」と言いたかったのか、それもとも「なんでもないよ」と言いたかったのか。どちらなんだろ

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【SS】朝のロープ

【SS】朝のロープ

 早朝、布団の中にいるのに手汗が止まらない。怒号が頭にこびりついて、剥がれない。
出勤まであと2時間、予定よりも早く起きてしまう。気持ち悪くて布団から出た。
 起き上がった瞬間、体の周りがぎゅっと締め付けられる。
 朝食をとりながら、ニュースをみる。自分が使っていない電車の人身事故についてやっていた。それを見て、迷惑さよりも羨望の気持ちが強くなる。
 腕に何かが食い込む、手からまた汗が出てきた。今

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【SS】火星のおじいちゃん

【SS】火星のおじいちゃん

おじいちゃんは地球人だ。

地球が滅んで、人類が火星に移り住んだ時、おじいちゃんは今の僕と同じ小学生だった。

今のおじいちゃんはもうボケてしまって、地球のことを聞いても何も話してくれない。

けど、まだ僕が4歳だった頃、おじいちゃんが言っていた。

「俺は、ラーメンが好きだったよ」

教科書で見たことがある。小麦粉を使った細長い「麺」と呼ばれるものが、濃い色の汁に浸かっているものだ。

火星には

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【SS】違法の冷蔵庫

【SS】違法の冷蔵庫

誰しも、心に違法の冷蔵庫があるんだ。

自分の法律を破る時に使うものが入っているの。

秩序を保つためにやってること、みんな実はあるでしょ。

無闇に怒らないとか、約束は守るとか、わがままは言わないとか。

理性的に生きるとか、冷静にいるとか。

でも、それが苦しくなる時がある。

そんな時、人は違法の冷蔵庫を開けて中身を使うの。

それぞれが影響を与えないように、プラスチックのビニールで密閉され

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【SS】株式会社リストラ

【SS】株式会社リストラ

「なんでこんな会社名にしたんですか」

丸い耳をしゅんとさせながら虎島が不満を呟いた。

「そりゃあ、リスとトラが開いた会社だしな!」

利洲山が前歯を出して笑った。ふわふわなしっぽが椅子から溢れている。

会社を開いて三ヶ月、利益はほとんどなし。仕事仲間も見つからず、社員はこの2匹のみの小さな会社。つけた本人は大満足なようだが、相方は不服なのか尻尾をいじいじ。

「リスを名前の最初に入れたかった

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【SS】火傷、繰り返し

【SS】火傷、繰り返し

ヘアアイロンで火傷した。

ほっぺたの右、にっこり笑うと頬骨が出てくる部分。

すぐに冷やせば良かったのに、何が起こったのか一瞬でわからなくなってしまい、冷やすのが遅くなった。

そのせいで、少し跡になってしまったのだ。

化粧で隠せるだろうか。

すぐに、「髪の毛のセットをしてるということはもう化粧をしたあとだ」と気づき、この傷跡とは当分一緒に過ごさねばならないのだと悟った。

髪の毛を巻くのは

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