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“AI”に“愛”あるデザインはつくれるか
こんにちは!オンフのまひろです。
最近、「仕事のしかた」や「デザインへの向き合い方」など「”自分の”デザイン」について悶々と考える日々を過ごしています。
答えのない問いの中で、少しだけ大切にしたいものが見えてきたので、noteにしたためることにしました。
今回は、「”自分の”デザイン」について。
これからの自分が、これまでを振り返ることができるように。
そしてもし同じ気持ちの誰かに届くのなら、とんでもなく嬉しいです。
その前に、軽く自己紹介を。
株式会社オンフ 代表の 神岡 真拓 と申します。名前は”まひろ”と読みます。1997年埼玉県さいたま市生まれ、長野県諏訪市在住の26歳です。「ここち」というデザインパートナーを主宰しています。
改めて、どうぞ、よろしくお願いします。
AIがものをつくりだす時代
技術進歩のスピードが年々早まっているいま、これまで当たり前だった生活というか、"価値観"みたいなものが変わってくるんだろうなと感じています。
昨年、一気に注目が高まった「生成AI」は、まさにそれを象徴する存在。
生成AIとは・・・
生成AI(または生成系AI)とは、「Generative AI:ジェネレーティブAI」とも呼ばれ、さまざまなコンテンツを生成できるAIのことです。従来のAIが決められた行為の自動化が目的であるのに対し、生成AIはデータのパターンや関係を学習し、新しいコンテンツを生成することを目的としています。
例えば、1番知名度が高いであろうChat GPT は、「文章」を成果物としています。他にも、単語を入力するだけで写真の自動生成ができたり、音楽をつくれたり。
「生成AI」を使用することで、データ入力から成果物が完成するまでの所要時間は短縮され、今までAIとは結びつかなかったクリエイティブな分野でさえも作業の効率化を求めることが可能になりました。
数年前「いつか」と思っていたようなことが、ついに。
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AIは、デザインを「ひらく」
デザインを生業とする人間としては、職を失う危機感が強くなると思いきや、実はこのAI技術の進歩や時代の流れを嬉しく思っています。
それは、「デザイン」という行為が、誰にとっても身近なものとなるから。
僕は、デザインには「生活を面白くする力」があると信じています。そして、そもそもデザインとは、得手不得手はあるにせよ「誰にでもひらかれているもの」であると思っています。
いってしまえば、花を飾ることも部屋をデザインしていると言えるかもしれないし、言葉を使って相手を思って何かを伝えるということも、根っこを辿ればデザインなのではないでしょうか。
(ある意味言葉は人類共通のデザインツールなのかもしれない)
けれど、デザイナーという肩書きで誰かとデザインについて話す際、「デザインはプロが行うもので、自分には難しい」と、会話に壁を感じることも少なくありません。
その根底には、デザインの一部分であるはずの「アウトプットをつくる」という技術的側面が、いかにもデザインの全てであるように見えていることが大きく起因するのではないかと思っています。
「アウトプットができる技術がないからデザインとは無縁だ」そんな風に、開かれていたはずのデザインが閉じられている。
閉じかけているその扉を、生成AIの存在がひらいてくれるのではないかと思うのです。
例えば、AIの画像生成なんて、とんでもないクオリティですよね。欲しい対象物とか、構図とか、なんとなくこんな感じかも…とイメージしていたものが、とにかく具体的になって目の前に現れる。
イメージと違ったところは指示を変えればいいし、とにかく一度具体的に出してくれるだけでも、イメージの解像度はかなり上がります。
自分の考えているものを、生成AIと一緒にアウトプットとしてつくってみる。
この過程を通して、「デザイン」の楽しさに気が付く人も少なくないのではと思います。
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人間は、デザインを「深める」
AIがデザインをひらく存在であるとしたら、僕は、デザイナーとして何ができるのだろうか。
改めて過去を顧みると、どんなデザインでも共通して意識してきたことは「視点を重ねること」だったのではないかと思います。
何を伝えたいのか、どうしたら伝わるのか。パートナーから聞いたものを作るのではなくて、パートナーと僕が会話した先にみえるものをつくる。
「パートナーの横に僕がいるからこそ、たどり着けるものが絶対にある」そう信じて、同じ方向を向いてデザインをしてきました。
(視点を)切り替える
(何かに)見立てる
(美しく)仕立てる
その過程を、最近はこんな風に表現しています。
デザインの対象物に対して、いろんな角度からいろんな色のスポットライトを当ててみる。全ての色が重なった部分が、何に見えるか考えてみる。どうしたらよりまっすぐに伝わるか、表現してみる。
時間はかかってしまうけれど、この過程を大切にしてできたデザインには、パートナーと僕の視点が重なっていると思うのです。
(視点を)切り替える
(何かに)見立てる
(美しく)仕立てる
「自分も一緒につくったデザインだ」と、関わった誰もがちょっと特別に感じる。デザイナーの役割は、一緒にデザインを深める過程を踏み、この気持ちを生み出すことにあるのかもしれません。
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AIにはつくれない愛あるデザイン
AIの存在でデザインがひらかれたら、「デザイン」そのもののあり方も、きっといろんなカタチになっていくのだろう。
それでも僕は、たった1つのデザインをつくるために、会話をして、視点を重ね続けるんだと思います。
回り道のように見えるけど、僕らにしかみえない答えに辿り着ける唯一の方法。それは、デザインを大切に育てるような感覚に近いかもしれません。この言葉を使うのはちょっと照れるけれど、デザインを育て、デザインに「愛を込める」んです。
視点を重ねて、愛を込める。
愛あるデザインを、増やす。
完成したデザインを特別に感じるあの気持ちは、大切に育てた愛着なのかもしれません。人間らしいこの気持ちを、僕はずっと大切にしたい。AIがどれだけ発達しても、きっと、AIだけでは愛あるデザインを作ることはできないから。
だから僕は、どんな時も愛あるデザインを増やし続けていきたいと思うのです。
誰かと、一緒に。
もしかしたら、AIとも一緒に。
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最近つくったデザイン
上諏訪にある複合施設|ポータリー
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カタカナの「ポ」をモチーフに、「路地」と「灯台」をシンボルに描きました。
鞆の浦にある古民家カフェ|ありそろう
「ありそろう」と「ありそろうロゴ」についてはこちらから!
![](https://assets.st-note.com/img/1693628043311-Uu1BeS3SKK.png?width=1200)
湯気や煙をモチーフに、「あ」「!」「?」をシンボルに描きました。
日本ガラスびん協会の活動|SO BLUE ACTION
「SO BLUE ACTION」のロゴに込めた想いは、こちらから!
![](https://assets.st-note.com/img/1693629251341-1mjcQcWx1x.png?width=1200)
メビウスの輪をモチーフに、「しずく」や「ガラスびん」「葉の形」をシンボルに描きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。もし、「一緒にデザインしてみたいかも」「ロゴの相談してみようかな」なんて方がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください〜!
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