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今日も、辻さんのYouTubeを観ていて、前々から思っていたことがカチッとはまったので書きます。

この動画の冒頭5分くらいの部分の、

「動物園で生まれて親から育てられていない動物は、育児放棄してしまう」という話で、「パンダが子育てしない」話が出てきたのですが、この子育てしないパンダは、子育てしているパンダを側で見た経験もないし、自分が親パンダに子育てしてもらっていない、だからどうしたら良いのかわからなくて、子育てできないでいる、そうなると、飼育員の人が赤ちゃんパンダを育てることになる。

という話を観ていて、

あ!これ今の日本の母親達と同じ状況だ!

と気づきました。

自分の場合だと、小学校の家庭科や、それ以降の保健体育で、少しだけ育児の話があったような…?
そして、妊娠~出産すると母親学級で学んだり、病院で指導を受けたりして、赤ちゃんのお世話の仕方を学びました。
出産して退院してからは、雑誌を読んで学びました。

私は、赤ちゃんの時に、母親に育ててもらいましたけど、記憶は(当然ですが)ありません。
周囲や身近な人が子育てしているのは見たことがありませんでした。

雑誌では、自分たちの親世代の子育ての常識と、今(当時)の常識は違う、と書いてありましたし、母はこういった手伝いのできない人でしたし、姑には昔の面倒な常識を出されたら嫌なので、誰にも相談しませんでした。

例えば、以下のようなことを要求されるかも、とか。
・布おむつの方が子どもに愛情が伝わるし、おむつ離れが早くなる
・離乳食はその都度手作りするのが正しい(冷凍はダメ)
・授乳時は、公衆面前での「〇っぱいポロン」が当然
勝手に思い込んでいたので、本当はそんなことはなかったかもしれません。
でも何か言われたら断るのが難しいので、聞きませんでした。

結果として、私はわずかな経験と知識のみで子育てしていたのです。
もし、職場復帰せずに、専業主婦になっていたら、子どもはいろんな意味で、危なかったと思います。

実際は、離乳食が始まる前から保育園に預け始めたので、育児のほとんどは保育園にお任せでした。離乳食は保育園にほとんどやってもらったようなものです。

それでも、保育園に入園する前までの育児はつらかった!あまりに乏しい知識と経験で、対処するほかなかったからです。当時、どこに相談すれば良いのかもわかりませんでした。

今の日本で、私と同じくらいかそれ以上に赤ちゃんと接する知識も経験もなくて母親になった女性は、いっぱいいると思います。

そういう人に

母親になれば、自然と愛情が湧いてくるでしょう

と言ってもどうにもならないです。
むしろ、赤ちゃんのお世話に行き詰って、愛情が枯渇してくる母親だっていると思うのです。

今、目の前で泣いている自分の赤ちゃんを、どうすれば良いのか?

それが分からなくて、今、この時も孤独に、泣いている女性がいるのです。

女性を、母親を、孤立させたら、ダメです。
子育ての知識と経験を母親になる前に、もっと沢山!
さらには男性にも知って欲しい。知っていれば、男性の協力も得られやすくなるでしょう。

子育ては母親の仕事

と、子育てを母親に丸投げしてきたことも、出生率が上がらない要因の一つだと思えてなりません。

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