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双極性障害の勤めびと。たどり着いた自分らしい働き方 第14回(31歳:継続勤務3年目という未開の道)

〜31歳(2014年2月)〜

勤務3年目は私にとって未知の領域でした。

今まで2年以上同じ会社で働いたことないので、自己新記録を更新していく毎日。

重すぎるかもしれないですが、3年目当初はそう考えてしまっていました。

そんな矢先、勤務先の異動が言い渡されました。

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御茶ノ水センターの入居するビル

1ヶ月後、御茶ノ水のセンターに変わり、新しい環境でやっていけるのか不安に思っていた矢先、インフルエンザになります。

これから頑張ろうと思う気持ちが空回るかのように勤務停止、強制的な休み。

高熱もおさまり、家で何をやるでもなくテレビを眺めていると、ふとした考えが。

(休職や離職してた頃、そういえばこんな生活だったなぁ。)

生活リズムは乱れ、過眠となり、うつっぽくなるという悪循環に入ってしまいます。

インフルエンザ明けもなかなか気持ちが上がらず、2ヶ月くらいは気分低めでの中、何とか働く日々でした。

入社して2年間はかなり体調が安定していただけに、久々のうつはとても辛いものでした。

気分低めが続くなかで、調子を平常に戻すために取り組んだのは
「そんな中でも、取り組みたいと自発的に思えたものに手を挙げる」でした。

1つは、プログラムの見直し。

コミュニケーションに関するプログラムで、私の中では見直しをしたい点があったのですが、日々の仕事に追われて手を付けられない状態。

気分は低めでも、このプログラムに関しては個人的に書籍を購入したりと自発的に取り組めていたので、自ら手を上げてメンバーを巻き込んで進めることが出来ました。

見直し当初は気分低めだったのですが、プログラムが形になり、また他メンバーとやりとりることが、自然と気分を持ち上がけてくれました。

もう1つは、中途採用の面接担当。

選考を受ける方は、うちの会社に入りたいと強い想いを伝えてくれます。

それにより、自社の取り組みの価値、うつ病の方の社会復帰支援が珍しく、毎日私がそれに取り組むことで給料がもらえていることの有難さに気付かされました。

また、「なぜこの会社に入ったのですか?」と選考の方に問われるたび、私自身も初心に帰り、働く想いがやる気につながっていきました。

平常状態に戻ってきても、簡単に安定しないのが私の双極性障害。とある出来事ですぐに軽躁にあがりました。

社内採用メンバーに、どんな採用方法が自社に合うかを相談されたので、その当時新しかったウォンテッドリーという採用サービスを提案します。

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やってみようと言う事になり、エントリーを増やすには、掲載されてから24時間以内にたくさんSNSシェアされることが決めてだと分かります。

最初は半信半疑で掲載したところ、数分でどんどんエントリーが増える。

(これは本気だしたらもっとエントリーあるかも!)

と気分が高揚し、夜中0時を超えても友人にシェアをお願いし、更にサイト研究してエントリーを増やす方法を探り出しました。

軽躁に入った状態です。

夜中にSNSシェアしてることが同僚の採用メンバーに発覚し、すぐに指摘をうけました。

私としてはどんどんシェアしたい気持ちを抑え、この時は採用メンバーに見守られながら、抑えていきました。

睡眠は最低6時間確保を軸として、土日は採用の事をしない、面接対応なども減らすなどの対応で、気分を調整していきました。

〜32歳(2014年12月)〜

スタッフ青木さんと近所の餃子屋で、1年の振り返りをしました。

3年弱働いてみて、これからやってみたいと思っていることを青木さんに伝え、「チャレンジしてみたら」と、背中を押してもらいました。

(私の当事者経験、そして現場で働いてきてみえてきたものを通じ、何かを創り出したい。)

そして2015年から2年間、新規事業をつくることに取り組みます。

つづく

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