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言葉の違和感

● 「なるほど。」
● 「~〇〇という形になります。」
● 「~〇〇となりまぁっすっ↑」

この3つの言葉を聞く機会が増えた…。
友達と話す時や接客業、アパレルの店員さんがお店で声を出す時などであれば、「活気があるお店」や「お客様の誘導」のためにやっているのではないかと思うので、ごく自然なことだと思うのですが…。

対、取引先(クライアント)や電話越し、お客様対応の場合は少し違うのではないだろうか?話している側からすると、さほど気にならないのかもしれないですが…。
聞いている側からすると、とても「高圧的に感じて」・「疑問が残り」・「不安になる」言葉の数々…

この、気になる言葉達の違和感を久々に調べてみました。


「なるほど。」=高圧的に感じる

(副詞)意味:他人に主張や説などを聞いて「確かにそうだ」と同意する(そうであったかと納得する)ことを表す。(感動詞としても用いられる。ただし、目上の人に対しては言わない
上記の他にも「同意」・「共感」・「理解」などの意味もあるようでした。

この「同意」・「共感」・「理解」の3つの感情って…後ろに続く言葉を言わないと相手に勘違いされると思っています。

「同意」の意味なら「なるほど。おっしゃる通りです。
「共感」の意味なら「なるほど。私もそう思っていました。
「理解」の意味なら「なるほど。そういうことでしたか。」などなど。

色んな意味があるからこそ「なるほど」の後に、どれを伝えたいのかを続けないと相手には伝わらないし、分からないのです。

ただの相槌として使っているかもしれないけど、「目上の人に対しては言わない」の意味を知っている人からすると、「この人、見下してきたのかな」と思われることもあるのです。

言っている人が気づいていないだけで、実際には、見下しているのかもしれませんけどね…。


「~〇〇という形になります。」=疑問が残る

意味:目で見、手で押さえることによって他の物と区別して、それの範囲・大きさの感じられる物の、全体の様子。

「どんな形になんねん!そのサービス自体は、形ないやん!無形やん」と
言いたくなります。

上記の例なら、「~〇〇というシステム(サービス・キャンペーンetc…)となります。」と言い換えられます。

誤解がないように…
サービス自体は無形であって、それを企画して紙面にしたり資料にしたりするから有形に見えるだけのことだと思うのです。

「~〇〇という形になります。」というくらいなら…
「~〇〇という形式になります。」と言ってくれないかと思います。

※形式の意味:[物事が成立する時に]それに準拠することが求められる一定の手続き


「~〇〇となりまぁっすっ↑」=不安になる

耳が痛くなります…。
「サザエでございまぁっすっ↑」じゃないんだから…

語尾が上がってしまうのは、話している内容に「自身がない(断定したくない)」・「同意を得ようとしている」という心理が働いているようです。

聞いている側からすると…。聞きたくもなくなるし、話したくもなくなります。頭にも入ってこないのです。

逆に、「語尾を下げて言うこと=自信があるように見える(信頼感)」から安心感が生まれて、「話を聞いてみよう」とか、あるいは「購入しようかな」とか、検討したくなります。
※本当に購入するかは、「お財布との検討」になると思います。

話している側の人にとっては語尾を「上げるか下げるか」だけで、チャンスの数が違ってくると思うのです。


些細な違いです。本当に些細な違いです。されど些細な違いです。

「お客様のために」・「和気あいあいとした職場です」というフレーズを目にしたり、聞くことも多いです。本当にそう思っているのなら、少しだけでも意識しないと「お客様の不快のために」「職場でマウンティングをとるために」と逆効果になってしまいます。

今回、久々に辞書を引いてみて
「なるほど。おっしゃる通りです。」と思ってしまいました。

それと同時に、営業をしていた時に厳しく教えていただいたことを思い出して、身が引き締まりました。

少しでも…楽しく過ごせるように…正しい日本語というもので、
コミュニケーションに誤解が生まれませんように。



そんな言葉スルーして、距離を置くのが一番なんですけどね。


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