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緑を求めて砂漠の国からヨーロッパへ (スロベニア、クロアチア、イタリア旅行記)

ヨルダンに住んで1年9ヶ月。
この間一度も日本に帰国せず、海外旅行といってもエジプトへ行っただけだったから、そろそろ緑豊かな景色が恋しくなっていた。

そんなある日、ヨルダンからイタリアまでWizz Airを使って往復3万円で行ける航空券を見つけたので、2023年7月末にイタリア周辺に行くことに決めた。

今回は「緑豊かな自然」をテーマにしているので、ピックアップした場所も全て自然が豊かなところばかり!

イタリアのヴェネチア発着で、その後スロベニア、クロアチア、そしてフェリーでイタリアに渡り、イタリアの山に登った後、いくつかの街を周遊するという、全部で12日間の旅だった。

美味しいものを食べ、自然に癒され、大満足な旅になった。
砂漠の国に住んでいて緑が恋しくなった人は、ぜひこれから紹介する3箇所を訪れてほしい。


① ブレッド湖(スロベニア)

スロベニアに行く理由になったのは、ブレッド湖のこの写真を見たことがきっかけ。

実際に自分の目でこの景色を見て感動した

「アルプスの瞳」と言われるブレッド湖は、湖の中心に教会のある島がポツンと立っていて、高台からは湖と共にアルプスの山々も見ることができる。

ブレッド湖に着くと、ランニングをする人、犬の散歩をする人、湖でサップをする人、泳ぐ人、、、とそれぞれが思い思いの時間の過ごし方をしていて、どこを歩いても穏やかな空気が流れていた。

私も高台に登って綺麗な景色を見た後、この透明で澄んだ湖で思う存分泳いだ。

アラブ圏に住んでいる者として、ここでは肌が露出する面積について注意しなくていいのが、なんとも快適だった。
足が出てても気に留める人はいない。

そして、とても印象的だったのが、すれ違う人が誰も私のことを見ていないこと。
ヨルダンでは、歩いていると、道ですれ違う人のほとんどが私のことを見ている。
ある意味、興味関心を持ってもらっている。

ここでは、誰も私を気に留めていないことに少し寂しい気もしたが(アラブに慣れすぎ笑)、やはり楽だなと感じた。
ヨーロッパにいると、自分が外国人であることをそこまで意識しなくて済む。


② プリトヴィッツェ湖畔(クロアチア)

少し話が逸れてしまったが、次に行って良かったところは、クロアチアのプリトヴィッツェ湖畔という世界遺産。

この国立公園では、大小16の湖と、92もの滝を見ることができ、石灰岩質が長い年月を経て作り出したエメラルドグリーンに輝く湖を見ることができる。

訪れた日は雨だったが、ヨルダンでは絶対に感じることのできない湿度100%に近いくらいのマイナスイオンたっぷりな空気を、大きく深呼吸しながら歩いた。
歩くだけでリフレッシュ。

午後にかけて天気は回復し、青空と一緒に壮大な景色を見ることができて感動した。

ありがとう、自然。


③ ドロミティ(イタリア)

今回の旅行で1番良かったのが、イタリアのドロミティ。
ドロミティとは、イタリア北東部にある山地、東アルプス山脈の一部。

この一帯にはたくさんのトレイルがあるので、何度行っても楽しむことができる。

今回はイタリア人の友だちに2泊3日で案内してもらった。

歩くたびに首の鈴がカランカランと鳴っていて、
その音が心地よかった。
なんかもうかっこ良すぎて言葉にならない。

このひたすらにかっこいい山肌を見ながら歩くのは本当に贅沢な時間だった。

ドロミティの数ある山々の中でも、このコースはイタリア語で「Pale di San Martino」と呼ばれる山を見ながらぐるっと一周するコース。

アップダウンもあまり多くなく、歩きやすくて全部で5、6時間のコースだった。
確かスタート、ゴール地点は「San Martino di Castrozza」という街。

翌日は違うコースを歩いた。
こちらは2時間もあれば周れる「Corno Bianco」という山を登るコース。

頂上には十字架があり、そこからパノラマの絶景が見渡せる。

犬を連れて登る人、生まれたばかりの赤ちゃんを背中に載せて登る人もいて、ドロミティが多くの人にとっての憩いの場になっているんだと思った。

今回、イタリアは他にも、モデナ、ボローニャ、フローレンス、ピサにも行ったけど、ドロミティが1番楽しかったな。

またドロミティに戻ってきて、他のトレイルも歩いてみたい。


(おまけ)

これまで5年以上愛用してきたサングラスをドロミティの山の中で無くした。

そのことをイタリア人の友だちに言うと、
「サングラスがドロミティを気に入ったのよ。そこにずっといたいって決めたから、あなたのもとを離れたのよ。」と。

それを聞いてすごく腑に落ちたから、ボローニャで新しいサングラスを買った。




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