幻のヨルダン国花、ブラックアイリスを遂に発見!
ヨルダンの国花は、ブラックアイリスという黒色のアヤメ。
日本の国花である桜と菊は、日本で簡単に見ることができるが、ブラックアイリスは自生している場所が限られていて、なかなか見つけることができないという。
実際、去年のこの時期をヨルダンで過ごしていたのにも関わらず、去年は見つけることはできなかった。
まず、偶然に見かけることは稀。
ちゃんと探さないと見つからない。
2年目の任期を迎えた今、今年がブラックアイリスを見ることのできるラストチャンスであった。
2月ごろから、ブラックアイリスの目撃情報を周りのヨルダン人に聞いてみたところ、分かったことが数点。
集まった情報により、いくつかのブラックアイリス目撃ポイントを知れたので、3月上旬にタクシーをチャーターして、ブラックアイリスを探す旅に出た。
ヒントを頼りに、ネギに似ている草を探した。
結果的に、あるポイントでブラックアイリスらしき花を見つけることができたが、蕾の状態で、まだ咲いていなかった。
探しながら気づいた一つの特徴として、建物の近くや、大きな岩の近くなどを中心に自生していた。
他の種類の花はたくさん咲いていたし、道中に偶然見かけたお花畑は本当に綺麗だった。
この日は、ブラックアイリスこそは見つけることはできなかったけれど、ヨルダンの春を十分に堪能することができた。
*
その後、天気は雨模様になり、気温の低い日々が続いた。
そしてつい先日、ヨルダン人の友だちが、ブラックアイリスの蕾のポイントまで車で連れていってくれた。
前回蕾を見てから2週間後のことであった。
ポイントに着くと、足早にブラックアイリスの蕾があったポイントへ向かった。
するとなんと、、、!!!!
黒い3枚の花びらが開いていて、とても綺麗でびっくり!
ブラックアイリスという名前の通り、今まで見たことのないような黒色の花びらだった。
夢中になって、何枚も写真を撮った。
まだまだたくさんの蕾があったので、3月下旬〜4月上旬くらいまで見ることができると思った。
一緒に行ったヨルダン人は、自分の家の庭に埋めたいと言って、自生していたブラックアイリスを抜こうとしていた、、、(笑)
私は慌てて「絶滅危惧種だから抜くのは良くない」と伝えたが、あっけなく土から抜かれてしまった。
この間、「ブラックアイリスの咲いている場所を人に教えてはいけない」という噂を聞いたが、この出来事があり、その理由が納得できた、、、
何はともあれ、無事にブラックアイリスを見ることができて本当に良かった。
見れた記念に、ブラックアイリスのモザイク画でも作ろうと思った。
<おまけ>
ブラックアイリスを探している時に、「見つけた!!」と思ってよく見ると、黒のビニール袋であることが何度もあった。
ゴミの多いヨルダンあるある(笑)
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