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ふと身の回りに意識を向けたとき、そこには何が見える?〜touch! 【第1回WS】レポート〜

2022年10月9日
touch! 【第1回WS:触って匂ってじっくり見て_混ぜたりこねたり潰してみたり@はたけもり】を開催しました。

「ー私たちは日々の生活の中で、どれだけのことを感じ取れているのかな?」
こんな言葉から始まったのが、今回のワークショップの企画。

私たちは日々、五感でたくさんのものに触れ、そこからたくさんの情報を得ていますが、それらの情報によって動かされる自分の心と体の変化に、ほとんど気づいていないのかもしれません。
身の回りの環境とそこから生まれる心地良さ/不快さなどの感情との関係に、少しだけ意識を向けてみる時間をつくりたいと思っています。

今回は、空地を耕した畑:HATA Labと、青田米穀店跡を改修したスペース:COME Labからなる「はたけもり」にて開催。
 参加者の皆さんとHATA Labの畑で"素材”を探して、COME Labのキッチンを使いながら思い思いに”touch”してみました。

ワーク① HATA Labの畑で

まずは畑でそれぞれが“気になるもの”を見つけるワークから開始。
触ってみたり、匂いを嗅いでみたり、じっくり観察してみたり。
植物の葉っぱ、花、茎、木の枝、土、砂、石、雑草や根っこなど、いろんなものを手にとってみる参加者の皆さん。

様々な植物が植わる畑を思い思いに散策してみる
採取した葉っぱの香りを嗅いでみる
こちらの葉っぱがお気に召した様子
色々な草花が植わっています

それぞれが持ち帰ったのはどんなもの?
香りを嗅いで良いなと思ったもの、形がかっこいいと思ったもの、昔近所に植わっていて懐かしさを感じて選んだもの、直感で選んだものなど、色々な観点から集まった植物たち。
自己紹介をしながら「なぜ選んだのか」を共有していきました。

採ってきた枯れたキュウリの根っこを紹介。なんとも渋いチョイス!

ワーク② COME Labで

次は、選んできたものに手を加えて変化させてみるワーク。
手でちぎってみたり、お湯や水につけてみたり、すり鉢ですり潰していたりして、、匂いや手触り、見た目の変化などを観察していきます。

「おお!これは…!」
「これなんか嗅いだことある!」
「あぁ、これいい。。。」
「うーん、なんだこれ?」
と、色々な声が聞こえてくる現場。笑

最後は出来上がったものにタイトルをつけて”作品”として発表です!

できあがった作品

Aチーム
「はたけもりのドレッシング」
しそ、バジル、柑橘系の葉っぱ、その他色々をすり鉢ですり合わせて、爽やかな香りに整えた作品。ドレッシングとしてそのまま料理に使えそうな、フレッシュな香りでした!

「いっしょなのにちがう」
ワーク中に飲んだ枇杷の葉茶と、枇杷の葉のお湯漬けを並べた作品。同じ枇杷の葉からできているのに香りや色が全く違うことを発見し、対比させて見せたもの。枇杷の葉茶を作るには、葉っぱを数日間発酵させたあと乾燥させ、良い香りがするまでじっくり炒るという工程を踏むそう。先人の知恵を学ぶ機会にもなりました。

Bチーム
「夏の終わり茶」
枯れたきゅうりの葉っぱをお湯につけた作品。枯れて萎れた葉っぱから、なんとも香ばしく良い香りがするという意外な作品でした。「枯れたものも、捨てたもんじゃないわね」という名言も生まれたり。笑

「くさいけどにおいたくなる茶」
ドクダミをお湯につけた作品。ドクダミ特有のあの臭い匂いがするけれど、それが日本の香りというか、懐かしさになぜか何度も嗅いでしまうという不思議な液体です。笑

参加者の感想

「普段何気なく見ているものも、細かく見てみたら色々な発見があるということがわかった」
「一番感動したのは、枯れた葉っぱからすごく良い香りがしたこと。枯れたものとか、もう使えないと感じているものも、捨てたもんじゃないなぁと思った。」
「そこらへんに生えている雑草でも、香りの良いものを色々調合していくと本物のドレッシングみたいになるんだ!という発見があって面白かった」
「普段は暇つぶしできるものがまわりに多すぎて、時間を無駄にしているなぁと感じていた。今日は我が子と一緒に色々な経験ができて楽しかった」

ふと身の回りに意識を向けたとき、そこには何が見える?

気がつけば、情報処理や受動的な作業に追われがちなわたしたちの日常。
五感をひらき、”そのとき”の心と身体の反応に意識を向けてみる。
自分の心に触れたとき、なにかドキッと感じるものがある。
予定調和ではない、自分だけの感覚を見つけてみよう。

ふとあるものに意識を向けたとき、あなたには何が見える?

次回のワークショップも、お楽しみに◎

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