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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 第10回「ロック対談 だぶる模話模話模話⑨~私はなんでロックを聴かなくなったのか②~」

模話1「模話です」
模話2「模話模話です」
模話1、模話2「二人あわせてだぶる模話模話模話で~す」

模話2「ロック聴かなくなっちゃったわけは、けっこうボクには衝撃的でしたね、模話くん」
模話1「うん」
模話2「いままでの話がだいなしっていうかんじもあり(笑)」
模話1「まあ、嘘つけないしボク(笑)。この際、ちょっとディープな話をしようかと思ってます」
模話2「この際なんでもいいから言ってごらんなさいよ」
模話1「じゃあ、模話模話くん、スコセッシの映画のインディアンの話知ってる?」
模話2「見てないけど、アメリカのタブーってことは知ってるよ」
模話1「ジミヘンがチェロキーの血が入ってるとか、チャーリーパットンが先住民の血も入ってる黒人ブルースマンだとかさ。結構初めて知ることもあったよ」
模話2「先住民居住区って、一生出られないとかいう話あったよね」
模話1「差別を受ける黒人居住区と近いのはありそうなことだよね。黒人が
先住民から音楽を見聞きして覚えたとかはありそうな話だよね」
模話2「ブルースインターアクションズの本とかによると、黒人はプアホワイトからギターのコードを覚えたとかさ、確か書いてあったよね」
模話1「うん。日本人とかの感覚だと、黒人は黒人からだけとか考えそうだけどね、実際はさ、いろんなパターンがあると思うんだよね」
模話2「チャーリーパットンを君は在宅の仕事時代に毎日朝から晩まで数カ月聴き続けたんだったよね。たしか」
模話1「うん。おかげで、体でブルースを理解できたね。そういうやり方で、ロバートジョンソンにサンハウスとか覚えました。あと中山なんとかさん編集のブルースのコンピレーションアルバム聴き続けたよ。あれ大きかったかな」
模話2「修行だね(笑)」
模話1「今思えば、無駄だったかな。やるんじゃなかったかなと思ってるよ」
模話2「その方面の仕事すればよかったじゃない?」
模話1「無理だよ。自信ないな。あの世界は奥が深いし、英語できないし無理無理」
模話2「ひととおり、聴いてみたわけじゃない? いい経験じゃない」
模話1「まあね。でもね、呪術的な音楽もあるし、ネガティブな意識の音楽もあるしね。差別的な意味じゃなくて、やはりさ、不幸を固定してしまうような作用がある曲もないわけじゃないし」
模話2「そのそも音楽って、祈願とか呪術的な性格は持ってるよね」
模話1「毒にも薬にもならぬものなら、まあいいけどね」
模話2「じゃあ、模話くんからみて、やはりネガティブな影響がある曲はあるってことね」
模話1「全部じゃないけど、例えば久保田〇〇さんが世界の音楽の収集していて……あるイベントでトランスに入ったりした人とかがいたんだよね」
模話2「…。ワールドミュージックでも結構本当は元々儀式とかで使われていた音楽を知的な趣味の方々がいけてるものとして聴いたりしたこともあるよね」
模話1「ゲンブリとかの楽器だけでなく、アラブの弦楽器やシタールって、やはりトランス入るよね。神事とそうでない存在とは、三次元的には同じく異世界との交信であるわけじゃん?」
模話2「…まあそうだね」
模話1「諸星大二郎先生の、おにおいかえす踊りだっけ? 神様呼んだら、よくないほうが来たときの帰ってもらうための踊りがある話でしょ?」
模話2「うん。そういう話なら、よくないほうがきちゃう音楽もあるしってことね?」
模話1「そうだよ。だから…注意したほうがいいって思うわけなのです岡林さん」
模話2「…いまぼくたちがききたい曲とはいったいなんなんでしょうかね?」
模話1「まあ、音楽に限らず、言葉も、絵も何もかも影響するからね。覚悟してどーんと行けよいしくん!」
模話2「……」


模話1「こんな感じだけど、またシリーズ続けていくぞ~」
模話2「そうだね。しゅうかつロックだし、言いたいこと言ったほうがいいよね。がんばれみやじ」
模話1「この世は最高さ~」

【続く】
©2023 tomasu mowa