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『独身貴族』について

どくしん‐きぞく【独身貴族】
経済的・時間的にゆとりがある独身者をうらやんでいう言葉。

コトバンクより

インターネットの検索画面で
『独身貴族』
と入力し、その後にスペースを入れると
『独身貴族 ずるい』
という検索候補が出てきました。


本当にそうでしょうか。


独身貴族は
『経済的・時間的にゆとりのある独身者をうらやんで言う言葉』
です。

ただの『独身』は正直誰にでもなれます。
結婚しなければいいだけなので。
そこに『貴族』というワードが乗っかることで、
『ずるい』という感情にたどり着くのかなと思います。

そんなの絶対『独身貴族』なんかより
『大金持ちの娘』のような
『真の貴族』のほうが圧倒的にずるいじゃないですか。
お金持ちの娘なら、何もしなくても怒られないだろうし、欲しいものはなんでも手に入るでしょう。


実家暮らし、一人暮らしなど『独身貴族』でも様々なジャンルがあると思いますが、私の頭にパッと浮かんだ『独身貴族』の絵は、一人暮らしの人でした。
きっと、テレビなどで取り上げられている『独身貴族』は一人暮らしの方が多いのだと思います。
実家暮らしの『独身貴族』は、ただただ実家から出ていないお金もっている人ですもんね。
なんか言いたいことと違う気がします。

ちなみに、私の理想の独身貴族は
『ロバート馬場さん』です。
一人暮らしを楽しんでいる感じがしますし、綺麗好きなのできっと清潔感のあるお家に住んでいると思います。料理上手だから美味しいものも自分で作って食べられる。
こだわる部分にはとことんこだわるし、マイペースなようにも見えます。
モテないはずがないのに、『THE 独身貴族』。
『今田耕司』さんも浮かびました。今田さんもほぼ同じような理由です。

とあるサイトによると、『独身貴族』は、主に男性に使われる言葉だそうです。女性は『おひとりさま』らしい。
なんか『独身貴族』と『おひとりさま』は意味合い違う気がするけど。
確かに、私の頭に浮かんだ独身貴族の方は男性ばかりでした。女性にはあまり接点のない言葉なのかもしれません。


独身貴族は自分で自分を貴族のような生活にアップデートさせていくことで産まれるものだと思っています。

普通の社員が日々の成長を遂げ、部長や課長に昇格するように、
普通の独身が日々の中で生活をアップデートすることによって『独身貴族』に昇格する。
私はそんな認識です。

きっと馬場さんや今田さんだって、最初は下積み時代があったと思うから、普通の生活をすることに精一杯だった『独身』なはずです。
それが、日々の仕事の成果が出て、仕事が増え、収入が増えていくことで『独身貴族』になっていったのではないかと考えています。

『独身』から『独身貴族』にアップデートする最中に、
『同棲』『結婚』などいろいろな出来事があり『独身貴族』を経験しないまま独身生活が終わってしまう人が多いと思います。

今の私は、何もそういうイベントが発生しない人生なので『普通の独身』から『独身貴族(おひとりさま)』にアップデートしている途中です。


『独身貴族』
聞こえはいいですし、「羨ましい!」「ずるい!」と思う気持ちは分からなくもないですが、きっと全員が全員独身貴族と呼ばれている現実に対して満足はしていないはずです。

確かに、独身は楽しいです。
身軽だから。

今の生活をさらにアップデートした『独身貴族』なんてもっと楽しいでしょう。
自分の満足のいく部屋に、
自分の満足のいく家具を置いて、
自分の好きなことをしながら、
自分のペースで過ごす。
素敵ですよね。

しかし、独身は時に悲しいです。
孤独感があるから。

周りはどんどん結婚していくのに、
相手さえいないまま月日は流れ、
1人で暮らす日常に満足感を感じながらも心の奥底では「もう一生このまま独りなのではないか」という不安もある。
怖いですよね。


「もう一生独身で生きていくから!」という『独身貴族』の方も一定数は存在すると思いますが、私のように『独身を満喫しつつ少し不安も持ちながら暮らしている』人だって沢山いると思います。

『結婚して幸せな家庭』を見て、自分の現実と比較して悲しくなっている『独身貴族』の方だっていると思うんです。


まあ、結局隣の芝は青く見えるんです。きっと。


皆さんは独身貴族というワードに対してどんな印象を持ちますか?

これを機に少し考えてみるのもいいかもしれません。

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