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asa

最近
いろいろなものが
とてもとても眩しい

悲しいことが本当に悲しく
美しいものが本当に美しく
楽しいことが本当に楽しい

柄にもなく本気で怒りを覚えたりする

世界がこんなに
真っ直ぐだったとは

私は何をひねて見ていたのだろう


今朝
人生で初めて
自分が死ぬ夢を見た

概要はそのうち書きごとの種にしますので
秘密にしておきますが
死ぬ瞬間(なんなら死んだ少し先まで)を
夢の中で味わうことができた
自分の無意識の領域に、少し驚いた

SF的で、宗教的な夢だった
そして悲しくて、残酷な夢だった

でも、もしあの死の感覚が
ほんとうだったらいいのにな、と思う

あれぐらいの静かな気持ちは
生きていて一度も感じたことがない

それまで生きる価値はあるなと思えた

朝4時に汗をかきながら飛び起きて、
夢だったことにきちんと安堵し、
枕元の携帯にメモを書き殴った(解読難儀)

窓の外を見ると濃い朝焼けと
鳥のさえずりが広がっていた

あんまり綺麗だったので
ひと筋だけ涙が出た

誰に見せるためでもなく、
美しい景色が
ただ ”在る”と言う事実は
何やら自分に大きな希望を与えてくれる

私が見る見ない関係なく、
その朝焼けはあったのだ

そう考えると、
少しだけ自由な気持ちになれた

救いの朝でした


渡部有希

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