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Googleさんの本気「GoogleWorkspace」個人アカウント開放の意味

Google workspace と聞いて「お、ちょっとのぞいてみるか」と思った方は
何人いるでしょうか。

かくいう私も「スペースだっけ?プレイスだっけ?」と
何度も入力ミスをしました。
どっちでも意味が通りそうなところが絶妙に...

しかしながら。
この Google workspace (グーグルワークスペース)はすごいサービスでした。
今回マゴノートで紹介する話題は 新時代到来 についてです。
盛っているつもりはありません。

それでは見てまいりましょう。


本記事は組織の経営に関わる方やワークグループのメンバー。
一般個人の方にも読んで頂きたい記事となっています。


1. Google Workspace その魅力

Youtube 【Google公式動画】



説明する気ないですよね(笑)

調べた情報と実際に Business Starter プランに登録してみた結果、
分かったてきたことをお伝えいたします。

個人的に Google Workspace の強みだと思う点を3つにまとめました。

これからその3つについて互換性の観点から説明します。


社内システムの互換性  不要なシステムと決別

Google Workspace(旧G Suite)は、同一のアカウント内に複数のユーザー登録ができるクラウドコンピューティングシステムです。

クラウドとは簡単にいうと、サービスの提供元にインターネットを介し、システム自体や電子記録の保管場所を間借りするものです。

ここで、一般的な企業におけるシステム投資の現状をみてみます。

Windows パソコンを例にあげると word、excel といった文書ソフトのインストールはもちろんのこと、必要があれば他にスケジュール管理ソフトの導入やメールサーバーとの契約などを行います。

最近では文書チャットやビデオチャットに対応すべく、既存の1対1のメールに加えシステムを新たに追加する企業が増えています。

必要な都度、投資を重ねているケースが多く互換性が低いため業務効率の悪化を招いています。

システム導入から保守、セキュリティの維持などにたくさんの手間がかかりコストが大きくなることも問題となっています。

この問題を解決すべく近年 Google が力を注いでいるのがこのGoogle Workspace なのです。

《サービスの一覧》

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Google Workspaceではこの表の15のサービスが使えます。
個々のサービスはwebページを閉じる必要なくシームレスに機能します。

Gmail のアドレスがすなわちアカウントであり、ログイン状態を維持したまま画面上のリンクボタンからそれぞれの別のサービスを起動がすることができます。

サービスの内容は充実していて、上にあげた企組織活動に必要と思われるものが一通りそろっています。


ユーザー同士の互換性  業務効率の最適化

同じアカウントを持つ組織内の複数のユーザーは、クラウドデータを共同で利用できます。

例えば
①  ユーザー同士離れた場所でチャットで会話
②  企画書をユーザー間で共同編集
③  権限者ユーザーによる企画書のチェック
④  ビジネスメールによる商談のアポイント
⑤  カレンダーにビデオ会議予定を登録
⑥  当日に予定をクリックしweb面談開始

これらすべてがユーザーの間で同時に連携し合うことになります。

これこそが Google Workspace の最大の魅力だといえるでしょう。

全てのサービスはリアルタイムでクラウド格納されるため、Aさんがパソコンで行った作業を、別の場所にいるBさんがスマートフォンで確認するといったことが可能となるのです。 


利用端末の互換性  OS戦争に終止符

保有している端末がネットにつながれば、サービス開始にあたり初期投資が不要(ドメイン代金1,500円くらい)です。

システム保守やセキュリティ対策などの費用がかからず運用開始後も低コストです。アップデートなどは全て Google が行います。

基本的に OS が何であろうと、問題なく起動します。
つまりパソコンが Windows でも Mac でもなんでも良いのです。

これは Google が目指していると考えられる環境の構築に必要な要素です。

スマートフォン、タブレットでも利用可能であり、ブラウザからのアクセスが面倒な場合、 iOS と Android 端末では Gmail アプリを取得できます。


【クラウドの安全性に関して】

100%ウェブベースのクラウドサービスなので顧客データ等の安全性の問題はありますが、個人も企業も多かれ少なかれ既にクラウドを利用している時代です。Googleなら他よりは安心といったところでしょう。


2. 料金について

【 料金体系 】

個人向け (独自ドメインなし)

無料        プラン 無料
Individual     プラン 月額 1,130円
         (2022年1月まで 900円)

ビジネス向け (独自ドメインあり)

Business Starter  プラン 月額 680円
Business Standard プラン 月額 1,360円
Business Plus    プラン 月額 2,040円
Enterprise     プラン 個社ごと

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ユーザー登録が可能な人数やストレージなどに違いがあります。
仕様の詳細について興味のある方は下記リンクをご参照ください。


3. 個人版 Google Workspace

ところで皆さんは Google のこれらのサービス、使ったことありませんか?

そうなんです。

実は以前から Gmail、Google Calendar など一部のサービスは個人利用に限り無料アカウントでの使用が可能で、多くの人がこれを使っています。

筆者も個人アカウントで Gmail を使っています。

Google は2021年6月14日、それまでビジネス用有料アカウントにしか実装されていなかった個々のアプリケーションにおける相互リンクを無料の個人向けアカウントに開放しました。

ここ重要なところです。

Gmail アドレスをお持ちの方は Chrome や Safari といったネットブラウザよりメール画面を開いてみてください。

右上のツールバーにある灰色の表示をクリックすると、下記のようにアプリ展開されます。

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これ、以前はなかったものです。関連のサービスに飛んでみると、Gmail と同様に展開ボタンが追加されているものがあります。
(注. 2021年7月時点、スマホアプリではリンクボタン未実装。)

ビデオ会議ツールである Google Meet はこれまでビジネス向け有料版でのみ使えるサービスでしたが、Google Workspace の個人向けの開放に合わせ個人でも使えるようになりました。
使いやすい無料ビデオ電話で、Zoomと並ぶアプリケーションとして期待されています。

Individual (インディビジュアル)プラン
無料個人アカウントのサービス拡充の裏で2021年7月21日に有料の個人向けプラン Individual プランが登録可能となりました。
無料版との差別化は主に下記の3点とGoogleによる365日24時間サポート。

Google Meet に最大24時間の Web 会議(無料版では60分)や、グループに分かれてのブレイクアウトセッション、録音などの機能が付きます。
Google Calendar に予約機能が追加されます。
相手のメールアドレスにカレンダーを添付することで、相手に自分のカレンダーの閲覧と予約の追加編集機能を与え、空いている所を選んで予約してもらいます。打合せ、顧客用どちらでも使え便利です。
Gmail においてブランドの色やロゴを利用してメールのレイアウトをカスタマイズできます。 ニュースレターやプロモーションの送信に向いており、カレンダー予約との相性が良さそうです。

現状、独自ドメインがとれる Business Starter プランより料金が高く割高な感じが否めません。

申込サイトに順次機能追加されると書いてあり、今後金額に見合うサービスとなるか注目です。

自分がいいなと感じるのはメールプロモーションによるカレンダーへの予約機能です。

なお有料の個人向けプラン Individual ではアドレスの語尾は @gmail.com となります。


4. Google のメッセージとは

無料開放前のプレスブリーフィングで、G Suite統括バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのハビエル・ソルテロ氏はこう説明しています。

「2020年10月、コミュニケーションとコラボレーションのためのプロダクトラインとビジネスを大幅にアップデートしたことを発表しました。その中で、Google Workspace の新しいブランドとアイデンティティから始めましたが、これは私たちが信じているプロダクトの将来の方向性と真のチャンスを表すものです。個々のプロダクトではなく、仕事の未来を象徴する統合されたエクスペリエンスを提供することが重要なのです」 

やはり今後、個人なり組織なりのワークフローは複合的なサービスを使うことによって最適化されていくという考えが見えてきます。

この動きはクラウド技術発展とともに、大きなうねりとなって私たちの生活を変えようとしていると思えます。

Google の提供するサービスにはOSの垣根がないように感じるのです。
パソコンは Windows 携帯は iPhone 。この考えはもう古い。

経営を行っている方
ワークグループの代表の方
これから事業を始める方
転職を考えている方
会社で働いている方
自宅でパソコンを使う方
学校でパソコンを使う方

ネット環境を有する全ての方に。
自身の生活の最適化を目指して Google アプリを活用してみては。

近い将来、パソコンは Chromebook、携帯は Android という時代が来る気がしています。

クラウド技術の良い所はOSを選ばない。なので無理に変えなくても Google のサービスは基本すべて使えますが。


5. 最後に

Google Workspace のリンクを貼っておきます。
初期画面は個人向け Individual プランで、サイト内でビジネス向けの申込などにも対応しています。



次回は具体的なアプリケーションサービスの内容を紹介したいと思います。



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