賃貸保証会社に、どんなイメージを持っていますか?

友人大家さんに声をかけて頂き、
木更津まで足を運んで、
賃貸保証会社の見学へ行ってきました。


内部の話、取り組み、
施設見学など、ひとりでは
足を運べない所に潜入できる
貴重な機会だったからです。


行先は、日本賃貸保証株式会社。
(以下JID)
https://jid-net.co.jp/


不動産投資、大家業をしている立場、
住まいを賃貸で借りている立場、
もしかしたら、あなた、
どちらかの立場で
接点を持たれたことが
あるかもしれません。


賃貸保証会社とは?


ご存じない方もいらっしゃるかと
思うので、お伝えしておくと、
賃貸で借りる時に、お金を払って、
保証人代わりになって頂ける会社です。


保証人というと、身内や親族などを
契約時に記載することが
以前は多かったですが、
最近は、保証会社を
利用するケースが増えています。


もし大家さんに家賃を払えず、
滞納が発生した時。


大家さんには保証会社が
立替えて払うことになります。


その後、保証会社は滞納した方から、
その立替え分を回収することに
なるのですが、そのプロセスが、
取り立てのようなあこぎなイメージで
伝えられることがある。


そのため、保証会社は怖い、みたいに
捉えられる節があるのかと
私は感じているのですが、
あなたはどのようなイメージを
持たれていますか?


私も正直、今回JIDさんの見学に
行く前は、現場はあこぎな部分が
あるのでは?とイメージしていました。


もちろん、そういう会社さんも
あるかもしれませんが、
JIDさんのことを知り、
そのイメージは一転しました。


最初にひとことで言うと、
JIDさんは、


「滞納した賃借人さん、社員さんなど、
 関わるみなさんに寄り添っていこう
 という姿勢が確立されている」


ということ。


あこぎのあの字も感じない
会社だったからです。
そう感じた内容に関して、
いくつかシェアさせて頂きます。


滞納が数ヶ月続いてしまった
借主さんがいた場合。


どうすれば滞納を解消して払うことが
できるようになるかという
コンサルティングから
スタートするとのこと。


ケースによっては、長年家計管理を
されてきた主婦のような方を
生活アドバイザーとして同行させ、
どう家計を再生し、立ち直っていくかを
二人三脚で寄り添うことも行うとのこと。


賃料などの支払いがどうしても
厳しい時には、再生されるまで、
自社の社宅に住まわせて差し上げる
ケースもあるとのこと。


滞納の原因が、離職など仕事を失ったことが
理由の場合、働き口を紹介、あっせんする
部門も設けている。
滞納をきっかけにJIDの社員となり、
活躍されている方もいらっしゃる、とのこと。


その社内には、
託児所や学童も設けられていて、
お子さまを預けながら、安心して
働ける環境も整っている。
保育士さんも社員としていらっしゃいます。


部屋に家具などを残したまま、
夜逃げなどをしてしまった方の
荷物(残置物)に関しても、
勝手に処分をすることは
できないので、保管する倉庫も各地に
完備し、処理に関しても、適時適切に
対応しく仕組みを作っている。
同業他社から、
残置物の取り扱いに関して、
依頼がはいることさえあるとのこと。


孤独死のように身寄りがなく、
お部屋で亡くなられた方を、JIDの
担当者が発見するケースもあるとのこと。


その際、お骨を保管する永代供養墓も
設けており、後日連絡が取れた親戚の方などが
引き取りに来られるようなケースにも、
きちんと対応できるようにしている。


そもそも入口の、
入居時の保証を引き受ける審査の際も、


「入居する意思が明確か?」


「申告内容に虚偽がないか?」


「家賃を支払い続けられる
 根拠を提示できるか?」


という3要件を満たしているかを重視し、
勤務先や年収などよりも、
人を見て判断するので、年齢や国籍だけで
断るケースはない、とのこと。


上記伝えてきたような内容に
取り組むことは、コストもかかり
非効率な面があることは否めない。


だからこそ、JIDは株式を上場する
気は一切ないという社長の言葉。


すべてはお伝えしきれていませんが、
上記のような姿勢で業務に
あたられているJIDさんの
ような保証会社であれば、
貸主の立場でも、借主の立場でも
安心できるのではないか?


私は、そのように感じたのですが、
あなたはどう思われましたか?


とは言え、実際の所、自分で賃借人さんと
やりとりをする「自主管理」でない場合、
不動産会社や賃貸管理会社が取り扱って
いる賃貸保証会社を
賃借人さんは利用することに
なるケースが大半です。


そのため、JIDさんが良いと感じても、
接点を実際に持てるかどうかは分かりません。


私自身も、まずは一度、自分が
お願いしている賃貸管理会社に、
「どこの保証会社を利用しているのか?」
などを、確認してみることから
始めてみたいと思っています。

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