部屋の広さは、どのくらいが        ニーズはあるの?

先日、懇意にさせて
頂いている不動産会社の
1社を訪ねた時のこと。


たまたま、その日から
販売がスタートした
物件の情報を共有して
頂きました。


「どの部屋が、
 人気ありそうでしょうか・・・」


「どの部屋を気に入る方が、
 多そうでしょうか・・・」


など、間取りや資料などを
見ながら話していました。


その流れの中で、


「賃貸募集を、実際にやっている方の
 リアルな声を聞きたい!」


と私が伝えたところ、
ちょうどお時間的にゆとりが
あった方に同席して頂いて、
お話を聞くことができました。


立地と賃料のバランスで、
借りて住んで頂く方に
選んで頂きやすいかどうか、
という視点はもちろんあるの
ですが、
それ以外のキーワードも
出てきました。


それが、今回の「広さ」です。


結論から先に伝えてしまうと、


「可能であれば、
 20平方メートル以上の
 部屋が良いですね」


という内容です。


ここでは、単身者向けの
ワンルームをメインに
考えていますが、
単身者向けであれば、
20~30平方メートルくらいが、
住みやすさなどを勘案して、
選んで頂きやすいし、
提案やおすすめもしやすい
という話でした。


私も、自分が保有している
賃貸用のワンルームの部屋に
関しては、
すべて、20平方メートル以上を
選んでいます。


私の場合、賃貸管理をメインで
お願いしている会社の担当者さんに
以前相談した時、


「最低でも16平方メートル以上
 にして欲しいですが、
 20平方メートル以上あると、
 賃貸管理がしやすい」


と言われました。


その相談での話を聞いた後、
広さを考えながら物件選びを行い、
大家業を進めてきましたが、
今回は、賃貸募集の現場で
借りたい入居希望者さんと
直接接している方からも、
同じような言葉を聞けたので、
答え合わせができた、
そんな想いになりました。


今まで進んできた道が、
失敗ではなかったと背中を
押して頂けたような、
そんな感覚です。


私の話を、セミナーなどで
耳にして頂いた方には、
似たような話を
お伝えしたことが
あるかもしれません。


「賃貸用のお部屋を
 購入するのであれば、
 20平方メートル以上が
 良いですよ」と。


私が、そのようにお伝えしている
理由の1つとして、
不動産のポータルサイトの
ことをあげています。


最近は、借りて住みたい方も、
まずはネットで検索をして、
ある程度絞った上で、
内見に行くケースが
増えていると耳にします。


だからこそ、賃貸募集をするときは、


「いかにネット上で魅力的に
 部屋を魅せられるか?」


が大切なポイントになると
感じています。
写真での魅せ方などを通して。


ただ、それと合わせて、
ネット検索する場合、
駅や賃料などの条件を入れながら、
部屋を探していきます。


その時に、某サイトの場合、
部屋の広さに関しても、
検索条件を設定することができます。


そのサイトの場合、
「指定なし」の次に出てくるのが、
「20平方メートル以上」になっています。


もし借りたい方が、
その「20平方メートル以上」に
チェックを入れてしまうと、
あなたの部屋の方が
駅に近かったり、
設備が新しかったりしても、
その検索をした方のページには、
残念ながら、表示がされてこない、
という結果になってしまいます。


もちろん、借りて住みたい方が、
みなさん広さを条件に設定する
とも考えにくいですが、
可能性のひとつとして、
そういうこともありえる、
と覚えておいて頂いて
損はないと思います。


決して、16平方メートルとか
18平方メートルなどの
20平方メートル以下の部屋を
否定している訳ではありません。


コスパなどを考えて、
駅近であれば広さは気にしない、


とか


払える賃料が優先で広さの
優先順位は低い


という方も
多数いらっしゃるからです。


また、20平方メートル以上の方が
良いと感じるという話の中で、
別の観点から「あっ、なるほど」と
思ったこともありました。


それは、部屋をリニューアル
するなど、あなたが
工夫を加えたいと感じる時です。


リノベーションを行ったりして、
賃料アップを図る施策をしたい、
ような場合でしょうか。


例えば、築年数が今であれば
30年以上とかの少し古めの
部屋の場合、
お風呂とトイレが同じ部屋
にある、
ユニットバスのタイプが、
ワンルームの場合
多かったりします。


私自身、大家業を始めた頃は、
そのような部屋が
築20年前後だったこともあり、
結果的に、バストイレ一緒の
タイプの部屋を購入する
ことが多かったです。


その後、今の入居希望者に
選ばれやすい部屋に
リニューアルしたい
ということで、
バストイレ別の工事を
行ったりした結果、賃料を維持、
むしろ上げることができた
ケースがあります。


そのような工事をしたいと
相談すると、
比較的スムーズに応対頂けた
ことが多かったので
気にしていなかったのですが、
先日の話の中で、


「リノベーションなどを行う時は、
 20平方メートル以上ないと、
 工事をしづらかったり、
 できないこともある」


と言われたのです。


たしかに、今まで私自身ほとんど
意識していませんでしたが、
おっしゃるように、
少し狭めの部屋で、
バストイレ別の工事を行うと、
居室のスペースが圧迫され、
狭さを感じさせてしまうことに
なるかもしれないな、と感じました。


20平方メートル以下のお部屋でも、
先程も伝えたように、
払える賃料とのバランスで
選んで頂ける方はいますので、
わざわざリノベーションなどの
工事を行う必要もないとは思います。


ただ、20平方メートル以上だと、
部屋に何か手を加えたいような
時の選択肢が増える可能性がある、
という点で、
時代に合わせた手を打ちやすくなる、
ということはあるのかもしれない、
と感じてもいます。


不動産投資、大家業に取り組む際。
最初に考える必要があることは、


「立地」と「賃料」


そして、


「どんな方に住んで頂けそうか」


というイメージだと私は考えています。


今日、お伝えした「広さ」は、
それをクリアした上での
付加価値的な視点にはなるとは
思いますが、
某サイトでの検索条件のことや
リノベーションなどを行う可能性
という選択肢などを考えた場合、
頭の片隅に入れておいて頂くのも、
良いのではないか、
と私は考えています。


あなたは、
どのくらいの広さの部屋を、
選びたいと思いますか?


ぜひ、物件選びをする際に、
ひとつの視点として、
参考にして頂ければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?