見出し画像

優秀なエンジニアのビジネスサイドとのコミュニケーションのとり方について

どうもAIです。

今回は弊社のプロダクト開発の現場における「作り手(エンジニア)」と「依頼人(ビジネスサイド)」のコミュニケーションについて書きたいと思います。

ネタとしては古くからあるもので、多くの人がエントリーしているかと思いますが、数年間の運営経験の中から弊社においては大事だなと思ったことについて書きます。

現在14人ほどの正社員エンジニアのマネージャーを努めており、弊社では3週間に1度ほどOneOnOneの面談を実施しております。

そうすると、1ヶ月あたりの面談回数が平均で20回を超えてくるのですが、「依頼人」のコミュニケーションのとり方についてはアドバイスが求められることが多いです。特にそのなかでも「依頼人への質問の仕方」についてはよく相談を受ける気がしています。

質問の仕方も上手い人、下手な人がいて一つのスキルなのですが、この「質問スキル」の伸ばし方についてアドバイスをする中である程度整理がついたので、今回コンテンツにしました。

1点注意事項としては、弊社は完全自社開発のプロダクト運営を行っているため、受託開発などの異なる事業モデルで経営している会社では役に立たないかもしれません。。

※弊社の会社情報はこちら
HP
https://yoom.fun/
note
https://note.com/yoom_jp/n/n14328a635e13


さて、本題に入ります。
まず、作り手が質問を行う目的ですがこれは「クオリティ」と「スピード」の最大化にあります。質問を行わずに自己判断のもと実装を行ってしまうと、依頼人と認識のズレが生じて「クオリティ」が犠牲になったり、手戻りが発生して「スピード」が犠牲になったりします。

しかし、「質問スキル」を会得し、適切の使用することで、この手戻りの発生を回避し、クオリティとスピードを最大化させることができます。

質問スキルバージョン0.X

最も質問スキルの低い人の質問は以下のようなものになりがちです。

▼「〇〇の部分のバリデーションなんですが、どうするのが良いでしょうか?」
▼「〇〇の部分のUIですがどのようにするのがよいでしょうか?」

Githubイシュー上における投稿

いわゆるオープン・クエスチョンと言われるもので、「どこの店がいいっすか?」みたいな質問です。

質問の意図はまぁわかるのですが、この質問をされた側は「どのようなバリデーションが実現可能なのか?」「どのようなUIであれば実現が可能なのか?」といったプロダクト側の内部事情に関する前提知識が欠落しているめ、回答に制約がなく、クオリティとスピードの最大化に至らないことが多いです。

クオリティとスピードは生産性に直結するので、
バージョン0.Xからなかなか脱却できていないメンバーは成長や昇進がほかメンバーに比べて遅いなと感じます。

質問スキルバージョン1.X

質問スキルが1段階突破できた人は以下のような質問に変わっていきます。

▼「〇〇の部分のバリデーションなんですが、パターンAとパターンBではどちらが良いでしょうか?パターンAには〇〇のようなメリットがあり、パターンBには〇〇のようなメリットがあります。」
▼「〇〇の部分のUIですがパターンAとパターンBではどちらが良いでしょうか?パターンAは有名サービスAをオマージュしていて、パターンBは有名サービスBをオマージュしています。」

Githubイシュー上における投稿

おわかりかと思いますが、これらは「〇〇ラーメン店と▲▲ラーメン店どっちの店がいいっすか?」みたいな質問です。

バージョン0.Xからはだいぶ進化していて、質問をされた側には実現可能な選択のみが共有されるため、実現可能性については考慮する必要がなくなります。
また、コミュニケーションも非常にスムーズに進み、「パターンAでお願いします!」のようにすぐにレスが返却され結果としてプロジェクトスピードの向上に繋がります。

パターンAやパターンBに当たる部分のメリットデメリットの考察部分などで個人の能力に差がつきますが「バージョン1.X」までは完全にスキルなので努力次第で確実に到達可能です。

質問スキルバージョン2.X

現時点でレベルが高いと感じるコミュニケーションは以下のようなものです。

▼「〇〇の部分のバリデーションなんですが、パターンAとパターンBを考えていて、以下のような観点からパターンAで実装しようと思います。」
▼「〇〇の部分のUIですが競合サービスなどを調査した結果パターンAとパターンBを考えられるのですが、弊社のプロダクトユーザのリテラシーを考えるとパターンAが良いと思いますのでパターンAで実装しようと思います。」

Githubイシュー上における投稿

バージョン1.Xとの大きさ差は「自分はどうしたいのか」という観点が入っていることで、質問される側には「同意(納得)するかどうか」のみが求められることです。このレベルになると、質問される側の存在自体が不要なレベルに達します。

バージョン1.Xがしっかり身についていることが前提のコミュニケーションなので、バージョン1.Xが身についていない方が実施しても、ただの単独・自己満足の行動になってしまいますので注意が必要です。

将来的に、意思決定をしていくポジションを志望される人には是非到達してほしいところです。


今回のエントリーは以上です。

弊社では質問スキルを伸ばせる環境が整っている自信があります。未経験の方でも、人によっては1〜2年ほどでスキルバージョン2.Xまで到達できています。ご応募お待ちしております!
https://www.wantedly.com/companies/company_1816014


※弊社の会社情報はこちら
HP
https://yoom.fun/
note
https://note.com/yoom_jp/n/n14328a635e13

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?