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エプソムソルト(硫酸マグネシウム)とマグ・ローディング(塩化マグネシウム)のオススメの使い方

アスリートの疲労回復や日常的な美肌効果を目的として、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いわゆるマグネシウムの経皮吸収を期待しているもので、じつはマグ・ローディング(塩化マグネシウム)もおなじ原理。
両方とも経皮マグネシウム商品というジャンルに分類されるけど、いったい何が違って、どう使い分けたらいいのか、ちょっとモヤモヤするような疑問に3分でお応えします。

マグネシウムは単体で存在するのは難しい元素

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)とマグ・ローディング(塩化マグネシウム)の違いをお話しする前に、まずマグネシウムの特性についてご説明します。
じつはマグネシウムは単体で存在するのが難しいという性質があり、化学的な話をするとマグネシウムイオン(Mg2+)か、何かとくっついたマグネシウム化合物というカタチで存在していることがほとんど。
エプソムソルトもマグ・ローディングもマグネシウム化合物の一種で、前者は硫酸マグネシウム(MgSO4)、後者は塩化マグネシウム(MgCl2)が主成分になります。

硫酸マグネシウムと塩化マグネシウムの違いって

難しい話はそこそこにして、それぞれどんな特徴があって、どのように使い分ければいいのかというクライマックス的な内容をさっそくお伝えします。

硫酸マグネシウム➡日常的なケアに(カラダ全体にジワジワと)
塩化マグネシウム➡スポーツ時やこむら返りのケアに(必要な部位に即効で)


硫酸マグネシウムは、お風呂で低濃度で使用することが多いです。
目安は0.1~0.2%。(200ℓの浴槽に200~400g)
少しずつジワジワとカラダに浸透させるため、長期的に(2週間以上)使うことが推奨されています。
つまり即効性を期待するものではなく、継続的に使用することで効果が最大化されます。

一方、塩化マグネシウムは、必要な部位に高濃度(20~30%)で使用します。
ランニングで負荷のかかるところ、走った後に疲労を感じる部位、夜中のこむら返りでつった箇所などに直接擦り込むことで、すぐにマグネシウムを補給しようとするもの。
必要な時に、必要な箇所に、すぐ届けるもので、即効&ピンポイントな効果が期待されます。

で、それぞれオススメの使い方は

上記のような特徴を踏まえると、次のような分類をするとベターかもしれません。

健康や美容目的で習慣化できる方は、エプソムソルト。
日常的に激しい運動をするアスリートは、マグ・ローディング。
レースで記録を狙うトップアスリートは、エプソムソルト&マグ・ローディング。


あなたの目的や状況に合わせて使い方はさまざま。
ですが、足つりに悩むアスリートにも、夜中のこむら返りに悩む方にも、マグネシウムはとっても重要なミネラルで、しかも食事だけで補うのは現代社会では難しいので、経皮マグネシウム商品と上手に付き合っていくのがスーパーグッドなんです。

最後に気になるコストの話も

Amazonで調べると、エプソムソルトは3.0kgで約20回分という表記があり、金額は1,562円。
1回あたりのコストは、1,562円÷20回=78.1円

マグ・ローディングは100mlで約133回使用でき、金額は3,300円。
1回(5プッシュ)あたりのコストは、3,300円÷133回=24.8円

両方とも1回100円未満で使えて、低コスト。
物価高の時代に、これはうれしいですね。

とくにマグ・ローディングはエプソムソルトに比べ約1/3のコストで、たとえばポイント練習の前と練習後のケアで1日2回使っても、わずか49円

レースだけでなく、日頃から練習の質を高めたり、しっかりケアしたい方にもオススメと言えます。

夏場は発汗量が多く、ミネラルも不足しがち。
「今日は汗をたくさんかきそうだな」と思ったら、マグネシウムもちょっと多めにチャージして、いい予防をしていきましょう!

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