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介護士を志す人材が減少。『本質・本音・本物』の時代への適応が今、問われる




今回はこの記事を見ていきます。


【記事の概要】



・介護士による介助を必要とする利用者が以前より増えており、厚生労働省によると、日本全国で働いている介護職員の数は、2022年度の時点で約215万人。

少子高齢化が急速に進む中、2040年には、今より65万人多い280万人の介護職員が必要だと試算されている。


・一方で、YMCA米子医療福祉専門学校 矢野正博 事務長は


「定員は40名なんですが、10年以上前から20名を切る状況。そして昨年・今年と1桁、介護福祉学科に関しましては年々少なくなっているのが現状です

「やっぱり大きいのは、福祉の現場に関してのマイナスなイメージが非常についてるということ。

その施設を運営するスタッフですね、安全に受け入れて運営をするっていう人員不足による理由で、福祉施設が経営が出来なくなることは起こりうると思います」


と話す。

・鳥取県米子市にある医療福祉専門学校では、介護士を養成する学科のみ入学者が極端に減少。

全校196人の内、介護福祉学科の学生はわずかに15人ほど。2025年度からは募集を停止することになった。


・民間のシンクタンクがまとめた介護職のイメージ調査では、社会において必要とされている業界だと思われている一方で、

「体力的・精神的にきつい」
「給与水準が低め」
「離職率が高い」

といったネガティブなイメージが高いことがわかる。

・社会福祉法人 隠岐共生学園 名越 英貴 事務局長は

やりがいに任せっきりで、働きやすさの方を追求できてなかったというところがやはり課題なのかなと思ってます」

「給料であったり、休暇であったりっていうところをいかにスタッフに還元できるか?というところが安定して運営していく条件の1つになってくると思います」

と話し、働きやすい職場の実現を目指す。


【苦しい状況は続く中、環境改善を】



今回の記事は山陰地方の介護事情についてでしたが、流れ自体は日本全国で起きているものと見て良いでしょう🧐

その為、働きやすい職場環境はもちろん、雇用条件も見直す必要が出てきます。



雇用契約を結ぶ際に明示する労働条件は

新たに雇用契約を締結する際に定める
雇用契約を更新する場合に、最初に定めた労働条件をもとに雇用契約を継続する

といった決まりがありますが、労働契約法第8条により、


使用者は労働者との合意が取れれば、労働契約(雇用契約)の内容である労働条件を途中変更することは可能


となっています。





こうして見ると「法的に条件を変えられない」ことはなく、社会情勢を鑑みた合理性の下、必要に応じて労働条件を変えていく柔軟性が求められます。


ただし、多くの施設では「物理的・精神的な課題」によって介護従事者の労働環境が変えられずに今に至ります🥲


【介護のネガティブイメージが若者を遠ざける】



そもそもの話、若者に「これまで通りの介護の仕事」に従事するのを求めること自体に無理がある、とも考えられます。


それは多くの人が介護・福祉を「社会において必要とされておる業界」とわかっていながら、数々のネガティブイメージから「自分は選ばない」仕事になっていることからも見て取れます😢


多くの人にとって介護は「誰かが解決してくれたらいい」くらいの距離感であり、核家族化による世代分断、年金の賦課方式も相まって若い世代には

「なぜ僕たち(若い世代)が高齢者のために人生を犠牲にしなければいけないのかわからない」

といった心情もうかがえます😨



年金のシステムをわかりやすく解説しているのがこちら💁🏻‍♂️



年金制度自体は続くものの受け取り額の減少は避けられず、それがわかっていながら天引きされることに今の生活苦が加われば、

「その上、介護の仕事をしよう」

とは中々思いづらいでしょう😔


多種多様な働き方がある中で、『わたし』が苦しむことがわかっている介護の仕事を、なぜ選ばなければいけないのか。


その答えを示すことが如何に急務か。


職場環境や労働条件の改革を「できない・やれない」と言っている場合ではないことは、介護福祉の専門学校が定員割れを起こしていることからも明らかです😱


【ギグワーク化する介護と消える介護人材】



そんな中、気になるニュースがありました😮




こちらは

「施設側が時代に合わせた労働環境を用意できないなら、ニーズに合わせたサービスを作れば良い」

といった発想から、利用者と介護者のマッチングサービスを展開した、というニュース。


その中で淑徳大学 結城康博教授は


「多様な働き方があることで、いったん離職した介護職が現場に戻りやすくなる面はある。

ただ、介護保険の『適用外』のサービスは、保険サービスの補完的な位置づけであるため、介護保険の現場で働く介護士の処遇改善など、抜本的な取り組みが欠かせない」


と、サービスの多様性を認めつつも、ギグワーク化する介護への懸念点を指摘しています👨🏻‍🏫

※ギグワークとは、雇用関係を結ばない単発・短時間の働き方を指します。





ここで見えてくるのは「介護人材」の取り合いは既に「施設間」では留まらない、という事です😳

『施設』ならば明確な場所・人が特定できますが、『サービス』となると、その運営母体と代表者はわかっても遠方であったり、サービス運営が別であったりと、『競争相手』が雲隠れします☁️


ここがわからないまま「求人募集をしても人が集まらない」と言っても、もしかしたら最早無理筋なのかもしれません🫥


もし介護・福祉の運営母体に業界に対する主義・主張があるのなら、それは施設で額縁に飾ったりやホームページに掲載したりするだけでは届かず


「実際に実践して利用者に効果が現れている姿」


を、SNS等を通じて情報発信しなければならない
のです。


「理想ばかり言って現実にはどうか」を誰もが確認できる時代、すなわち『本質・本音・本物』の時代なのですから、介護・福祉に携わる人々こそ社会情勢に明るく、最新の知識・技術を

『資質向上の義務』

あるいは

「介護・福祉へのモチベーション」

によって積極的に取り入れて現場に落とし込むよう努めることが重要なのです。


【まとめ】神は細部に宿る。介護・福祉への思いもまた同じ。



今回は「介護人材減少とネガティブイメージ」について、その背景と解決案をお話ししてきました。


『本質・本音・本物』の時代では、「わたし」も「あなた」も、「みんな」もウソが付けません😳


何故なら、今の時代は『比較対象』がスマホ一つで数十秒から数分で見つけられ、

「本質・本音・本物」なのか
「表面・建前・偽物」なのか


それが簡単に明らかにされるからです🔍





神は細部に宿る」と言われるように、細部まで『本質・本音・本物』であるかが、介護・福祉業界にも問われている。


今回の記事は「人材不足」の側面からその事実が垣間見れたのではないかと思います。



今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます☺️




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