見出し画像

三流の役者

常々私は「人は無意識下で何かを演じて」いると思っています。

私は会社では「公人」を演じる。家庭では「父親」を演じ、又「夫」を演じる。

違う自分を演じるのは酷く疲れるもの。

中でも父親のパートが一番に演じ難い。

20台前半の一人息子との日々の会話はほぼ皆無である。男同士とは元来その様な者。

息子が幼少の頃は所謂マニュアル通りの答えをすれば事は済んだ。息子が成長するにつれ、私のキャパに無い物を模範回答として選んだ。「父親」を立派に演じたいが為である。

聖人にはなれない、まして高僧のような説法や徳の高い話など出来よう筈も無い。

私はしっかりと君の「父親」になれているかい?  歳を重ねる程にこの漠然とした不安感・焦燥感は増すばかり…

例え三流でも自分なりの父親を演じよう。「子は親の背を見て育つ」と言うから。上手く文章には書けないけれど…

いつか無理なく自然体な父親になれる日まで…

この想いは息子の君に捧げます。

愛しき息子よ…


この記事が参加している募集

#スキしてみて

524,764件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?