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「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田そのこ

出会っちゃった本。
出会った時からガタガタでしたが、更にボロボロになりました。
ついに読み終わりました。

町田そのこさんの作品は「52ヘルツのクジラたち」から2作目です。

「52ヘルツのクジラたち」もすごかったですが、
こちらの作品はさらにすごかったです。

歯抜けや、濃いキャラクターが時々気持ちを楽にしてくれます。

一度は誰もが経験するかもしれないけど、もうそんな思いはしたくないと思った時の感情。
心の隅の隅にしまっておいたはずなのに、絞り出された感覚でした。

一緒に居たいけど、居られない。
与えられた世界で必死に生きていく。
留まる人、去りゆく人。
拠り所。

哀しくて悲しくなる。
でも愛情に溢れていて、一生懸命で、正直で、

主人公たちを応援したくなるとかではなくて、
ただその時の主人公たちに一体化してしまう

一緒に泣いたり、笑ったり、痛かったりしてしまう作品でした。

私の中にあった悲しみもこの本へ流れていった気がします。
涙と汗にまみれた本となりました。

出逢いに感謝いたします。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

良い読書を!


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