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【音楽制作】 万能シンセ "AVENGER 2" で出来ること「Synthwave IV編②」

圧倒的万能シンセ「AVENGER 2」に関する内容を紹介するシリーズ、その第2回目でございます。前回、不定期連載になるかもと書いたら、そこからだいぶ間が開いてしまいましたぁ。
前回の記事はコチラです。↓

細かいことですが、今回からタイトルの”②”の位置を修正しています。m(__)m

ちなみに「AVENGER 2」とは何か、については前記事に記載しているので、省略します。そして、前記事にて紹介した拡張プリセット「Synthwave IV」について、今回はさらに掘り下げた内容を記載します。

「Synthwave IV」のデモ動画
まずは今回も「Synthwave IV」のデモ動画を貼ります。

このデモの冒頭付近から0分24秒あたりまで、プリセットの「SQ DX Forever (high bpm)」を用いた演奏が流れます。このプリセットがどのようになっているかを見ていきましょう。

「SQ DX Forever (high bpm)」ってこんな感じ
以下は「AVENGER 2」の画面の一部です。

SQ DX Foreverの画面

見づらい場合はクリックすると画面が拡大されます。
画面の左上の方を緑色の枠で囲った箇所に「SQ DX Forever (high bpm)」と表示されており、このプリセットをロードした状態にあります。画面中央から右側にかけて黄色の枠で囲った箇所はオシレータやドラムの表示エリアです。以下がその拡大画像です。(クリックでさらに拡大表示されます)

OSC&DRUM

各オシレータには自由に名称を付けることができるので、上記名称は「SQ DX Forever (high bpm)」にて固有に付けられた名称です。オシレータごとにどのような楽器をイメージしているのか、分かり易い名称になっているかと思います。
左から順に、「Bassline(ベース)」、「Guitar(ギター)」、「Pad(パッド)」、「Bell Stakk(ベル音)」、「Voxy(これもベル音)」、「Lead(リードシンセ)」、「Pianos(ピアノ)」、「LD Add(リード系の追加音)」、「DRUMS(ドラム)」。
とまあ、「Voxy」だけ何者?って感じですが、ベル音の類いでした。なお、右端に「TRIG」と表示されていますが、これはトリガーで、音が出るわけではありません(説明の方は省略します)。

B2以下のキーで鳴る音
次に「SQ DX Forever (high bpm)」にて、B2以下のキーを押すと、どうなるかについて説明します。デモ画面だと、左手で演奏している方ですね。
まずはMACRO(マクロ)を全ONにした状態です。

MACROを全ON

3つのツマミを全て右側いっぱいまで回し、下の2つのボタンも押して点灯させた状態です。
この状態でB2以下のキーを押すと、以下の画像のように表示されます。

MACRO全ON時の演奏

見づらいかもしれませんが、「Bassline」、「Guitar」、「Pad」、「Bell Stakk」、「Voxy」、「Pianos」、「DRUMS」の下部に、それぞれ横線が表示されています。音が鳴っているときに横線が表示されます。つまり、これら7つの音が同時に鳴っているという状態を示しています。しかもそれぞれメロディ付きです。
つまり、指一本でB2以下のどれかのキーを押すと、7つのメロディ付きの音が自動演奏のように鳴るということです。

C3以上のキーで鳴る音
では、C3以上のキーを押すとどうなるかについても説明します。デモ画面だと、右手で演奏している方ですね。こちらはMACROの設定に関係なく、以下の画面表示となります。

C3以上のキーで演奏

画面では「Lead」と「LD Add」の下部に横線が表示されています。つまり、C3以上のキーを押すと、2つのリードシンセ系の音が同時に鳴るという意味です。こちらはメロディは付いていません。
ちなみに、B2以下とかC3以上といったキーゾーンの設定は変更可能です。ここでは省略します。

デモの演奏について
以上のことを踏まえて先ほどのデモ動画を見直せば、より理解が深まると思います。
まず、左手の方はあまり手や指を動かしていません。左手の方はB2以下のキーを押してるだけで演奏できるからです。
一方、右手の方は手や指を割と動かしています。右手の方はC3以上のキーを弾いて、かつメロディも付けなければならないからです。
ただ、こうやって手指を動かした方が演奏してる感はあるのではないでしょうか。「SQ(Sequences)」系のプリセットは、このように演奏している感じがして、色んな音が同時に聴けるというのが特徴の1つだと思います。

MACROをOFFにした場合
最後に、MACRO(マクロ)を全OFFにしたときにも触れておきます。全OFFにしたときの画像です。

MACROを全OFF

3つのツマミを全て左側いっぱいまで回し、下の2つのボタンも押していない状態です。
この状態でキー(B2以下のキー)を押すと、以下の画像のように表示されます。

MACRO全OFF時の演奏

画面では「Bassline」と「DRUMS」の下部にだけ、横線が表示されています。つまり、MACROを全OFFにした場合でも、ベースとドラムだけはメロディ付きで演奏されるというのがこのプリセットの作りになっています。


今回はここまでとします。次回はArp(アルペジエータ系)あたりの深掘りを予定しています。

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