難聴と向き合う時、見直して欲しいこと②

こんにちは(^^)
鍼灸師、セラピストのyumiです。


前回の記事で、耳鳴りや難聴はどんなことに気をつけて向き合うと良いか?と言った内容をお話させて頂きました。


良かったら前回の記事もお読み頂けましたら(^^)


こちらの記事では東洋医学から見る難聴について触れていきます。
ツボなど西洋医学とは別の視点で視ることで、色んな治療の選択肢があると思って頂けると良いなと思います。






①ところで、「東洋医学」って何?

「東洋医学」ってなんぞや?と言う方、いらっしゃいますよね 。(きっと…)
この先のお話を分かりやすくするために、めちゃ簡単にですが東洋医学の仕組みをお話します。



「東洋医学」とは、ざっくり言うと「アジア諸国で発展してきた医学」の総称です。
アーユルヴェーダとか、中医学とか聞いたことはないでしょうか?
日本の「漢方」もその1つです。
(正確には、中国「漢」と言う時代に書かれた医学や鍼灸理論の書物を基礎に発展したもの。)

究極のリラックスですね~



東洋医学は長い年月をかけて発展してきましたが、特徴としては「人間の本来持っている治癒力を高めて、回復を助ける」のが目的です。



身体の内側からアプローチ出来ると言う意味では、「体質改善」、「免疫力を高める」などにも力を発揮しますよ。

※何年も前から月に2回ほど通院して頂いている患者さんがいるのですが、元々風邪を引きやすく季節の変わり目などに体調を崩しやすい方でした。

今はほとんど風邪を引かず、時々調子が悪いかなと思っても早く回復することが出来るようになったそうです。
東洋医学の力がお役に立てたかなと、嬉しく思います。



 対して西洋医学は「病気の原因を経つ」。
緊急を要する時や、細菌やウイルス(感染症含め)に薬であったり外科的なアプローチをしたり、各種症状を抑えることを目的としています。

どちらが良い・悪いということではなく、互いを融合させて、患者さんの症状に合わせてより良い治療を提供するというのが理想ではないかなと思います。



東洋医学の基本概念となるものに、「気・血・水」・「陰陽論」・「五行説」があります。
この辺の説明をするとちょっと長くなるので今回は割愛しますが💦

こんな感じの絵を見たことないでしょうか…


鍼灸やあんま・マッサージ ではこの基本概念を使って、患者さんは今どの経絡(気・血・水の通り道)に異常をきたしているかを探し、不調や症状に合う治療点を見つけていきます。

※治療点とはツボと思っていただけたら(^^)






②耳鳴り・難聴に対する東洋医学のアプローチ


まずは原因となり得るものを見つけ、それらの改善を促します。



前回の記事に載せたものや、睡眠不足、ストレス、騒音(大きな音に日常的に触れるお仕事など)による難聴など。



様々な原因を探った上で、鍼灸治療では前記した通り「経絡」の異常を見つけ出し治療します。



異常のある経絡はその方の体質・その時の状態によって(治療方針も)変わりますが、今回は耳鳴りや難聴の治療でよくアプローチされるツボをご紹介します。




③まずは耳周りの循環を良くしていきましょう!


.翳風(えいふう)
→耳たぶの後ろ、骨際との間にあるくぼみ。


2.聴宮(ちょうきゅう)・聴会(ちょうえ)・耳門(じもん)
※耳の前にあり、上下に並んでいるツボです。
→口を開けると耳の前にあるでっぱり(軟骨)から少し前に出てくるくぼみが聴宮。少し上に耳門、下に聴会があります。


⬆️ここ3箇所は、口を軽く開けた状態で中指の腹の部分をツボに当て、少し揉むような感じで押してみて下さい。



ちなみにこの辺は上記のツボに加え、側頭部を全体的に揉み込むようにマッサージ出来ると良いですよ(^^)

顔や頭にはツボがいっぱい!



次に、
鍼灸では異常が生じている場所を通る経絡上の遠位(遠い場所にある)のツボを使うことがあります。


経絡の流れのお話なんかも記事に出来たらと思いますが、ここではひとまずツボのご紹介を (⋆ᵕᴗᵕ⋆)


3.侠谿(きょうけい)
→足の甲第4指(薬指)と5指(小指)の間少し上、押すとくぼみのあるところ。

怒りやストレスにより耳鳴りが悪化する方には、
「丘墟」(きゅうきょ)と言うツボを使うこともあります。




蝉がジージーと鳴くような耳鳴り💦

加齢に伴う場合で起きやすいです。
上記のツボと一緒にこちらもケア出来ると良いです!


4.「太谿」(たいけい)
→内くるぶしとアキレス腱の間、指で押すと脈を感じるところ。

親指の腹を使って、優しく押します。



5.腎兪(じんゆ)
→背中側ウエストのラインにある背骨の外側指2本分ずれたところ。左右対象に。

腰に手を当てるようにして、親指を当てて押してみて下さい(^^)




④最後に


ツボを見つけるコツは、押した時に少し凹みがあったり、痛かったり、他の場所より重苦しい感じがする場所があるのでそこを目安にしてみて下さい。


痛みを伴うほど強く押すのは🙅🏻×
心地よく、痛気持ち良い強さで押してみて下さいね。

「気休め」なんて言わず、根気よく続けることが大切です。
もしご自宅で「せんねん灸」などが出来そうでしたら、お使いいただけると良いですよ(^^)

温かさを感じると気持ち良いですよ~



ゆっくりツボを押したり、お灸をしたり。
身体もこころも、そして頭もリラックスするお時間をぜひ毎日取られて下さいね。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました(⋆ᵕᴗᵕ⋆)


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