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夏休み企画:PCをつくろう!

 おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。
 2022年8月6日の朝を迎えました。8月に入り夏祭りも開催される地域が多くなってきましたね。私の住む愛媛松山ではこの時期・・・とはいっても7月になるのですが
「土曜夜市」
という夏祭りが開催されていました。私が子供の頃は夏休みに入る7月下旬から8月最終週までの期間に、17時~23時の時間帯で開催されていました。土曜夜市の日は家族で夕方の17時~18時頃に和食レストランで食事をし、その後19時頃から21時頃まで商店街を散策していました。土曜夜市は
「銀天街(ぎんてんがい)」
「大街道(おおかいどう)」
という2つの松山市内でも大きな商店街を使って開催されます。商店街にあるお店も当然ながら開いているのですが、やはり普段来ることのない時間帯の繁華街は子供の頃の私にはとてもきらびやかに写っていました。
 現在は俳句甲子園開催の影響もあるため6月の最終週~7月の第3週までの期間に13時~21時までの開催となったため、夜市ではなくなりましたが・・・。

 さて前回のブログではポインティングデバイスのお話をしました。できることと言うよりはどのようなポインティングデバイスがあるのか?とか選び方に関してのお話になりました。ポインティングデバイスを使うことによって現在のPCや家庭用ゲーム機は操作が楽になるように設計されています。が、ポインティングデバイスは最強のデバイスではありません。実はキーボードからショートカットコマンドを使ったほうがポインティングデバイスを使うよりも操作性が上がったり素早く入力できることもあります。少々早い次回予告ですが次回のブログはそのあたりをお話できたらと思っています。

PCを自分で作る前に

 では今回の本題に入りましょう。夏休みの期間ですし、まだひょっとしたら自由研究の題材選びに困っていらっしゃる方もいるかと思います。
 私からの提案ですが自由研究にPCを作るというのはいかがでしょうか?
「でも家電量販店で売られているPCはどれも10万円くらいする高いものが多いよ!」
とおっしゃる方も多いでしょう。たしかにそのとおりです。が、家電量販店で売られているものは展示現品を除けばすべて新品です。新品が高い・・・と言うよりは通常価格なのは当然です。それにPCは特許の塊でもあるため当然ながら特許料が価格に反映されているので高いのです。
 また、そろそろ子供さん用のPCを購入しようかな?と考えていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。昨今は小学校のカリキュラムでもプログラミングを採用する学校も増えてきましたし、子供向けのプログラミングスクールなどもあります。プログラミングを勉強するだけならノートPCでもいいのですが、勉強だけでなくゲームや動画編集もできる高性能のもの、いわゆるゲーミングPCを買って勉強も遊びも1台でできる環境にされるという方もいらっしゃるかもしれません。
 子供さんの自主性に頼ることにはなりますが、最近のゲーミングPCではゲームを動かしつつ同時にボイスチャットソフトなどを動かす場合もあります。最近はeスポーツというゲームの腕前を競う国際大会も普通に開催されており、ほとんどの地域の県庁所在地にはeスポーツの練習場があります。私の住む愛媛松山でもテレビ局さんが出資してeスポーツの練習場を完備した施設があります。
 少し話がそれましたが、国際的なゲームタイトルの場合は協力や対戦する相手とボイスチャットで話しながらプレイすることがほぼ常識になりました。そして国際的な対戦をするということは当然生の英語でのやり取りが当たり前になります。ゲームをしながら生の英語を自宅で無料で(インターネット代はかかりますが)学べるわけです。
 最近はネチケットというネット上のエチケットを小学校でも教育しています。また地方自治体のサイトにも子供向けのネチケット教材があります。
 私の場合はインターネットが一般的になったのが高校1年の頃でした。今と違ってネット環境が家庭にあるのが当然ではなかったため、ネチケットに関してはほぼ独学での学習になりました。親御さんが思うよりも今の小学生のネットリテラシーは結構高いと思います。ただ、ネチケットはネットリテラシーという知識と人生経験が合わさって初めてものをいうと私は考えています。未成年者にはまだまだそういう意味では親御さんが守らなくてはいけません。最近のPCや家庭用ゲーム機はインターネットへの接続が当然になっていますので、これを機に一度ネットの怖さを親子で勉強してみるのもいいでしょう。インターネットの危険性に関してはコチラにてお話させていただいています。

PCの部品調達について

 では、ここからはPCを組み立てることを前提にお話させていただきます。
 当然ながらPCを組み立てるための部品が必要になります。しかしその前に確認していただきたいことがあります。
 先ほどお話させていただいたとおり、子供さん用のPCとして3年以上本格的に使用するのか、それともあくまで自由研究のために組み立てるのか?によって新品の部品で組み上げるのか、それとも中古品を使用するのかが変わってきます。ここで3年とお話させていただいているのには理由があります。
 2022年現在ではOSにWindows10とWindows11を選択することができます。が、Windows10に関しては3年後の2025年10月14日で終了することがすでに発表されています。コチラでもお話させていただいておりますが、サポートが終了したソフトを使用してのインターネットへの接続は大変危険です。インターネットへまったく接続しない形で使用することはまったく問題はないのですが、現在のコンピュータはインターネットへの接続を前提として制作されています。
 つまり3年以上確実にPCを使うこと前提であればWindows11のシステム要件をクリアした部品を揃える必要があります。逆に言うと2025年10月14日までしかPCを使わないのであれば中古品の部品を揃えてWindows10をインストールして使用していいというわけですね。つまり自由研究での組み立てのみを目的とするならば中古品の部品を使っても問題ないということになります。

PC部品を実際に調達しよう

 では実際にPC部品を調達・購入してみましょう。とは言え最初はどこから始めたらいいのかがわからないと思います。これは新品の部品で自作PCを作る場合も中古品で作る場合も同じです。

ロードマップの作成


 まずは大まかなロードマップを作成します。自作PC経験者は通販サイトなどを見ながら、頭の中でロードマップを作成しています。ちょうど遠足の前日みたいな感じで一番ワクワクするときでもあります。
 まずはPC本体を組み上げるために必要な部品類を挙げていきます。最低限CPU、メモリ、マザーボード、ストレージ、電源ユニット、OSは確実に必要になります。CPUクーラー、PCケース、グラフィックボードは必須ではありません。
 必要がない理由ですが、CPUはモノによってはCPUクーラーが付属しているものがあります。CPUクーラーが付属しているものを購入すれば別途用意する必要はありません。
 CPUクーラーが必須になるのは3年以上使うゲーミングPCを組み立てる事が前提か、もしくは中古でCPUを中古ショップで購入した場合です。CPUクーラーが付属していないため中古品を使う場合は購入必須になります。
 次にPCケースですが、これも必要になるのは長期運用目的の場合です。自由研究のみの目的で組み立てる場合は必須ではありません。最近は長期運用の場合でもPCケースではなくベンチ台というケースの外枠がないものを使う場合も増えてきています。ただし、ケースの外枠がないということは稼働しているPCの部品は常にむき出しです。電気製品は通電すると静電気を発しますが、それによってホコリが吸着されやすくなります。またPCケースに収めずに机の上に寝かせて使用することもできますが、結構場所をとることになります。このあたりの兼ね合いでPCケースを使うかどうかが分かれてきますね。
 最後にグラフィックボードですが、ゲーミングPCや動画編集用PCなどを自作する場合は必須です。しかし、単純に組み立てるだけであれば特に必要はありません。最近のCPUには内蔵グラフィッカーがついています。またマザーボードにも映像出力用のHDMI端子やディスプレイポート端子がついています。このあたりもよく相談して用途を決定した上で購入するかどうかを決定します。ただし、CPUの中には内蔵グラフィッカーがない代わりに価格が安くなっているものもありますCPUに内蔵グラフィッカーがない場合はグラフィックボードがないと映像出力ができません。CPUに内蔵グラフィッカーがあるかどうかを確認した上で、ないものを選ぶのであればグラフィックボードは必須になります。

周辺機器について

 続いて周辺機器です。基本的にPC本体以外の機器はすべて周辺機器になります。モニター、キーボード、マウス、スピーカーまたはヘッドセット、マイク、プリンタ複合機など挙げればキリがないため、ここでは最低限必須であろうもののみ紹介していきます。
 まずはモニターですが、すでに家庭用ゲーム機用にゲーミングモニターを持っている、または親御さんのPCがデスクトップ型PCであるなどすでにお手元にある場合は新しく購入する必要はありません。基本的にそのまま流用が可能になります。ただし、今回組み立てる自作PCが最初のPCか、親御さんの持っているPCがノートPCで特に外部モニターを使用していない場合は購入必須になります。ゲーム用途がある場合はゲーミングモニターを購入しておくほうがいいでしょう。最近はモノによってはゲーミングモニターでもお手頃な価格で購入できるものが増えてきています。
 キーボードとマウスですが、これに関してもすでに親御さんのPCで使用している場合はそれをそのまま流用できます。しかし、長期的に使用する場合は新PC用に別途購入したほうがいいでしょう。そのときに購入されるキーボードとマウスについてもできればゲーミング系のものを購入されることをオススメします。
 キーボードに関してはメンブレン・メカニカル・静電容量無接点方式の3つがありますが、私個人のオススメはメカニカルキーボードです。ゲーミングキーボードもこれになります。なぜオススメかというと、メンブレンはキーの下に大きなゴムのラバーがあり、それを押すとキーが反応します。しかし、ラバーが傷んでキーを押しても反応しなくなった場合にキーボードごと買い替えが必要になります。また、長時間使っていると肩コリの原因になる場合もあります。価格が安くキーを押す音も小さいという利点はありますが、私個人の経験則ではメリットよりもデメリットのほうが大きいです。
 静電容量無接点方式に関しては、キーを押す音は静かなのですが価格が結構高額です。高額であるため耐久力はメンブレンやメカニカルとは比較にならないのですが、キーの打ち心地からゲームでの使用はあまり向いていません。最近はゲームによってはキーボードとマウスを使ってプレイするものも増えていますが、プレイヤーが押したと思っていてもPCに伝わるまでに若干時間がかかると思うシーンもあるかと思います。
 メカニカルキーボードは価格的には中間帯なのですが、キーを押す音が大きい傾向があります。個人的には赤軸かピンク軸であれば音の大きさをある程度軽減することができるので、お子さんのPC向けキーボードとしてはオススメです。最近はキーストロークの深いものと浅いものがあるので、できれば実物を触ってから購入すると失敗が少ないです。ただ、単純に組み上げるだけであればこの限りではないため、安いメンブレンのキーボードがあればいいでしょう。
 マウスに関してはいわゆるビジネスで使用するボタン数が少ないものではなく、いわゆるゲーミングマウスと呼ばれるものをオススメしたいのですが、一概にそうとはいえない部分もあります。
 ゲーミングマウスにする場合はプレイするゲームによってMMOタイプのものにするかFPSタイプのものにするかが変わってきます。MMORPGをキーボードとマウスでプレイしたい場合にFPS向けのゲーミングマウスを購入するとボタン数が足りないという状態になります。また、FPSゲームをプレイするのにMMORPG向けのゲーミングマウスを購入するといらないボタンがたくさんある状態になるので、どちらを購入するかはなかなかに難しいでしょう。ただ、マウスのセンサーやボタンの感度に関してはどちらも大差がないので、個人的にはMMORPG向けの他ボタンマウスをオススメします。
 他にもトラックボールもありますが、使用感覚としては圧倒的にマウスのほうがいい場合が多いです。ゲーム以外のPC操作に関してもマウスは使用しますので、扱いやすい形状のものの方がいいでしょう。
 スピーカーまたはヘッドセットですが、これも特に必須ではありません。以前はPCから音をだすためには確実にスピーカーかヘッドセットが必須でしたが、最近は簡単なステレオ音声であればモニター内蔵のスピーカーで音を出すことができます。HDMIやディスプレイポートは映像だけではなく音声も送ることができるためです。ただし、モニター内蔵スピーカーは当然ながらあくまでオマケ程度のものですので、出力される音声はかなりチープなものになります。ご予算に余裕があるのであれば、安いものでもいいのでスピーカーやヘッドセットは別途購入したほうがいいでしょう。ただし組み上げて終わりという場合は必要ではありません
 マイクに関してはヘッドセットを購入した場合はついてきます。ボイスチャットを行う場合は付属のマイクの音声でだいたい問題なくやり取りができます。ただし、動画編集時に音声を入れたい場合やゲーム実況やボイスチャットで音声をクリアに届けたい場合に関しては別途コンデンサマイクを購入したほうがいいでしょう。組み上げて終わりという場合は必要ありません。
 プリンタ複合機は従来のインクジェットプリンタとPC用スキャナーやFAXが1台にまとめられたものになります。ご家庭でデジカメやスマホで撮った写真を頻繁に印刷したり、年賀状やクリスマスカード、暑中見舞いや残暑見舞いなどをどうしても送らなければならないという方には必須です。最近はインクジェットプリンタとスキャナーがセットになったものが主流ですね。
 こちらもPCを組み上げて終了という場合は必要ではありません。

PC本体について

 ではPC本体に使用する各部品と周辺機器の必要不要がだいたい判別してきたところで次の段階へ移行します。この時点で大まかなロードマップはできているはずです。
 次にインターネットへ接続可能な機器(PC、スマホ、家庭用ゲーム機など)でインターネットブラウザを立ち上げて、通信販売系のサイトを見ます。私の場合はAmazonで新品部品の購入が多いため最初からAmazonのサイトへアクセスします。そして手元にノートと筆記用具を準備しておいてください。
 ここからは各部品を見ていきますがまだ購入はしません。あくまでもロードマップ上必要になった部品を詳しく見ていくだけです。
 まずはCPUから・・・と行きたいところですが、先に選んでおいたほうが良い部品があります。それはマザーボードです。コチラでもお話させていただいていますがマザーボードはすべての部品や周辺機器を接続する重要な部品です。また、チップセットというものも搭載されています。チップセットはいわゆる監督や指揮者に当たるもので、これがPCケースやモニター・スピーカーなど以外の動作のタイミングを計っています。また、監督や指揮者もピンキリであるようにチップセットにもいくつか種類があります。基本的には価格の高いマザーボードに搭載されているチップセットほど高性能です。
 また、マザーボードが決まることで搭載できるCPUとメインメモリの世代や最大搭載容量も決まりますストレージに関してもNVMeタイプのSSDが使えるのかそうでないのかが決まります
 マザーボードの大きさもATX、マイクロATX、ミニITXなどの大きさがあるのでPCケースを使う場合おのずとPCケースの大きさも決まってきます。マザーボードを決めることでそれまで大まかだったロードマップが一気に完成形に近づきます。
 マザーボードが決まったらあとはCPU、メインメモリも簡単に決められるようになります。メインメモリはゲーミングPCや動画編集用のPCにする場合は確実にデュアルチャネルにするのがオススメです。もはや常識であるとも言えるでしょう。
 メインメモリを2枚使うことでデータのやり取りをする窓口の数を2つにします。そうすることで同じ容量でもデータのやり取りを素早く行うことができます
 CPUに内蔵グラフィッカーがない場合やゲーミングPC、動画編集用などの重たい処理をするPCを組む場合はグラフィックボードもここで決定しておきます。
 そしてマザーボード、CPU、メインメモリ、ストレージ、グラフィックボードの名前(商品名)をノートにメモしていきます。少々面倒ですが後々楽に部品を選ぶためにもここは手を抜かずにきちんとメモを取っておきましょう。できればPCケースやモニター、キーボード、マウスなどの周辺機器もメモをとっておくことをオススメします。
 ところで勘のいい方はもうお気づきかもしれませんね。そうです。PCの心臓部に当たる電源ユニットをまだ決めていません。が、それには理由があります。とりあえずPC本体を構成する部品と周辺機器の候補が出揃ったらいよいよ電源ユニットの選定に入ります。

電源ユニットを選ぶ前に

 ではいよいよ電源ユニットを選びます。コチラのサイトへアクセスしてください。アクセスできたら先ほどノートにメモを取った部品名と使用する個数を入れていきます。最後のケースファンの数はわからなければ1個で構いません。すべてを入力し終えるとオススメの電源容量のワット数が表示されます。このとき注意していただきたいのは合計使用電力目安のワット数ではなく、オススメ電源容量のワット数を参考にしてください。
 電源ユニットの供給可能なワット数が決まったらノートにメモしておきます。次は変換効率の決定に入ります。単純に組み立てて終わりということでしたら特にここは無視しても構いません。
 長く使うゲーミングPCなどを組み立てる場合は電源変換効率を無視するとより電気代がかかる場合があります。電源に関してはコチラで詳細をお話していますので、一度目を通していただけると嬉しいです。
 個人的にオススメしているのは80Plusゴールドです。変換効率と電源ユニットの価格を見て一番コストパフォーマンスとしてバランスがいいからです。これで漠然としたロードマップから完全なロードマップに仕上がりました。あとは部品を調達するだけですね。

OSはどうする?

 それでは最後にOSを選択します。今まで選んできたのはいわゆるハードウェアですが、コンピュータはハードウェアだけではただの金属の塊に過ぎません。OSというソフトウェアを入れることによって初めてコンピュータとして命が吹き込まれます
 OSはオペレーティングシステムの略です。要するにこちらがキーボードやマウスなどで入力した信号を命令として捉え実行し、結果をモニターに表示したり場合によっては音声としてスピーカーやヘッドセットから出力します。
 OSは現在マイクロソフト社のWindows、アップル社のMacOS、それからLinuxという完全無料のものがありますが、自作PCの場合はWindows一択と言っていいでしょう。アップル社のMacOSはMac(マッキントッシュ)シリーズを購入しない限りは使用も入手もできませんし、Linuxは完全無料ですがWindowsほどソフトに恵まれていません。やはりゲームや動画編集、ビジネスなどを視野に入れるとWindows一択にならざるをえない状況です。周辺機器もWindowsPCでの動作を基準に作られているものが多めです。
 ではWindowsにすることは決まったものの次なる問題が出てきます。それはWindows10にするかWindows11にするかという問題です。2022年8月現在ではWindowsだけでも3種類サポートが行われています。Windows8.1、Windows10、Windows11ですね。ただ、Windows8.1は2023年1月10日にサポート終了予定と宣言されているため現実的ではありません。となるとWindows10かWindows11を選ぶということになりますが、私のオススメはWindows10です。私のPC環境はWindows11ですが以下の条件をクリアしているためWindows11にしているだけです。
・intel第12世代のCPUを使用している。
・主な使用目的であるゲームがWindows11に対応していることがわかっている。
・その他ユーティリティソフトもすべてWindows11に対応していることがわかっている。

この3つの条件をクリアできてることに加えて、将来Windows10のサポートが終了した際にWindows11のUIに早く慣れておくというのもWindows11にアップグレードした理由です。
 しかし、Windows11は2022年8月現在ではリリースされてからまだ1年経っていません。ですがWindows10はすでにリリースから7年が経過しており、重大な欠陥やネットワークセキュリティはすでに潰されている状態です。安心して運用するためにもある程度こなれているWindows10を導入するのがオススメする理由です。中古部品を使用した場合ですが部品の世代によってはWindows11が入れられない場合もあります。古い世代の部品を使ったPCにもWindows11を入れる方法はありますが、いずれWindowsの更新ができなくなる可能性を考慮するとまずはWindows10で様子を見るのがいいかと思います。
 Windows10に関してはOSそのものは無料で入手が可能です。ただし、ライセンス認証をしない状態の場合いくつかの使用制限がかかっています。特に組み上げて終わる場合は問題ないのですが、将来的に長く使用するのであればWindows10のライセンスの購入とライセンス認証はしておくべきですね。
 ではOSについてはこれで完了・・・と思われたかもしれませんが最後の砦が待っています。エディションの選択です。実は現在現役のWindows10とWindows11にはHomeとPro、ビジネス、エンタープライズの最大4つのエディションがありますほとんどの場合はHomeで問題ないのですが、極一部のゲームに関してProを求めてくるものも存在しています。Homeのほうがライセンス料金も安いため、普通のゲーム、動画編集、テレワークなどのビジネス、インターネットサイトの閲覧などであればHomeをオススメします。ただ、プログラミングの学習をしたり他のWindowsPCを管理するなどの目的があるのであればProの方がいいでしょう。

実際の組み立てについて

 部品がすべて揃ったらいよいよ組み立ての開始です。組み立てに関してはコチラに図解入りでお話させていただいています。ただ、文字と写真ですので分かりづらい部分もあるかと思います。その場合はだいたいの雰囲気をつかんでいただいて、動画サイトの自作PC組み立ての動画をご覧頂くといいでしょう。様々な方が動画を投稿されていらっしゃいますが、どれか1つだけを見るのではなくいくつかの動画をご覧頂くといいでしょう。

組み立てが終わったら

 組み立てが終了したら実際に電源を投入します。キチンと組み立てられていてキーボードとマウスが接続されており、モニターの電源が入っていてPCとモニターがちゃんと接続されていれば、数十秒後にモニターにUEFI(BIOS)と呼ばれる画面が表示されます。組み立てた直後はストレージには何のデータも入っていないはずですので、マザーボードのROMに記録されているデータが読み込まれて起動するのです。
 メイン画面には現在PCが認識している部品名が表示されます。CPU、メインメモリの容量と枚数。メインメモリがささっているメモリスロットの位置、ファンやCPUクーラーのポンプなどの回転数、ストレージ名と容量などが表示されています。ここできちんと組み立てた部品がすべて表示されているか確認します。仮に組み立てた部品が表示されていない場合は接触不良か初期不良になります。一度電源を切って接触不良でないことを確認したあと再度電源を入れてUEFIを起動させ、画面に部品名が表示されるか確認します。その際に表示されないものは初期不良での故障とみていいでしょう。
 特に問題がなければOSのデータが入ったUSBメモリをPCのUSBタイプAコネクタに差し込みます。UEFIは英語表記になっていますが日本語表記に変更します。UEFIはイージーモードになっていることが多いため詳細モードに変更します。なおUEFI画面はマザーボードメーカーによって微妙に表示が違いますができることは同じです。
 起動メニューに移動したあとは最初に読み込むドライブを決定します。OSのデータはUSBメモリ内にあるので、最初に読み込むドライブのところをOSデータの入っているUSBメモリに設定します。その後設定を保存して再起動すると再起動後にOSデータの入ったUSBメモリに自動的にアクセスします。OSデータを読み込むとOSのインストール画面が画面に表示されます。あとはマウスで画面の指示通りにクリックしながら進むだけなので比較的簡単にできるはずですが、一応動画サイトでOSインストール動画を見ておくことをオススメします。
 OSインストールが終了するとほとんどの場合はUSBメモリからOSがインストールされたストレージへ読み込み対象が自動的に変更されるのですが、たまにUSBメモリへアクセスして再び画面にOSインストール画面が表示される場合があります。そのときは再起動してUEFI画面を出し、起動メニューを呼び出したあとでOSがインストールされているストレージを1版最初に読み込むように手動で変更したあと設定を保存して再起動するとWindowsが起動します。あとはインターネットへ接続してWindowsの更新作業と各種ドライバのインストールを行えば自作PC制作は終了です。

まとめ

 少々面倒な箇所はありますが自由研究としての時間はかかかったとしても、部品調達の時間を入れてだいたい10日程度になるはずですので充分間に合います。使用する部品によってはかなり格安で作ることもできます。
 いわゆるゲーミングPCと呼ばれるものはこの組立作業をすべてPCショップ側が行っていますBTOパソコンは簡単に言うとPCショップの保証付きの自作PCとも言えます。ただし、保証はほとんどの場合1年契約です。
 さて次回ですが、前回のポインティングデバイスの続きのお話になります。特にビジネスシーンで活躍する小技なども紹介していく予定ですので、ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。







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