インターネットに潜む危険とはなにか?

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。6月23日。愛媛松山は晴れの空を迎えています。西日本ではもうすぐ梅雨も終盤です。これから梅雨最後の大雨に備えなければなりません。それと暑さで倒れないように、水分と塩分の補給もきちんと行っていきましょう。

さて、前回のブログネタはインターネットの概要について少し長めになりましたが簡単に触れました。アップロード・ダウンロード・インストールの違いはご理解いただけましたでしょうか?自身のコンピュータからサーバへデータを移したりコピーすることをアップロード。サーバから自身のコンピュータへデータをコピーすることをダウンロード。ダウンロードしたデータをコンピュータで扱えるようにする作業がインストールでしたね。インストールという言葉はもともとはフロッピーディスクやCD-ROM、DVD-ROMなどにあるデータをコンピュータで扱えるようにするための言葉でした。が、今ではソフトの入手先はインターネットということもかなり増えてきましたので併せてご紹介しました。ちなみにハードウェアの取り付けもコンピュータで扱えるようにするという意味からインストールという言葉を使うこともあります。皆さんはよく「アプリ」という言葉を聞くことがあると思います。もともとコンピュータ用のソフトの正式な名称は「アプリケーションソフトウェア」とか「ソフトウェアパッケージ」とか呼ばれていました。長らくコンピュータ上で動くものは「ソフト」と呼ばれてきましたが、最近では「アプリ」と呼ぶことが多いようです。「アプリ」も「ソフト」も意味は同じですが、「ソフト」よりも「アプリ」と呼んだほうがかわいらしさもあるため、最近ではこのような呼び方になっているのでしょうね。ちなみに私はスマホで使う小規模なものを「アプリ」、PCなどで使用するある程度以上の規模のものを「ソフト」と呼び分けています。

そして、インターネットを使うことで私たちは家にいながら必要な情報の入手やメールによる電文でのリアルタイムで双方向なやり取り、物品や食料の注文、他人との交流はもちろん、会社で行う業務の一部在宅勤務化までが可能になりました。これは通信技術の発達や大容量で高速な双方向通信が可能になったからですね。インターネットの歴史はまだ25年少々くらいしかありませんが、25年前の時代の通信回線は固定電話回線しかなく、PCが固定電話を使って、お近くの電話会社の基地局または交換局へ電話をかけて通信を行っていました。しかし、最大56Kbpsという速度は実用に耐えられるものではありませんでした。私が高校2年のとき、近所のよく行く書店の中にインターネットカフェが開設されたのでよく気晴らしにインターネットを使いに行っていました。当時私がハマっていたものは「チャット」です。もともとパソコン通信でやっていたサービスですが、それまで私はパソコン通信を使ったことがありませんでした。実際に会ったことがない人と複数人で様々な話題を文字で話すことができる「チャット」というサービスにハマってしまったのです。高校2年の私はまだキーボードすらまともに打つことができませんでした。それまで使ったことがある入力機器はお恥ずかしながらファミコンのコントローラとワープロのキーボードだけでした。中学3年の頃には父が仕事場で使わなくなったワープロ専用機を引き取ってきていたので、それを使ってキー入力を練習していました。ワープロ専用機では日本語は必ず「かな入力」になるため、どちらかというと私は「かな入力」ができたといえますね。

しかし、私のその常識を覆すことが起こります。なんとPCの日本語環境下では、「かな入力」はもちろんのこと「ローマ字入力」も可能だということが判明するのです。私はインターネットカフェの担当者の方に、キーボードの打ち方を「かな入力」するのと「ローマ字入力」するのとどちらがいいかを尋ねてみました。すると、担当者の方は「ローマ字入力」を推薦してきたのです。皆さんも一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?PCで日本語を打つ場合にどちらがいいのか。ワープロ専用機はインターネットに接続することはありません。それに主に日本語を使うため「かな入力」でも問題はなかったのですが、PCでは日本語はもちろんのこと、英数字を結構使う局面が多いということがわかったのです。インターネットに接続する場合サイトのアドレスの入力は半角英数字を使います。「かな入力」をする場合日本語とアルファベットと数字・特殊記号の並びの3パターンを覚えなければなりませんが、これを「ローマ字入力」にすると、英数字と特殊記号の2パターンの配列を覚えるだけでよくなります。ローマ字の勉強は必要ですが、私の小学校の国語のカリキュラムには「ローマ字」の授業がありました。

私は頭の中のローマ字表を呼び出し、「ローマ字入力」のキーボードの配列を覚える決意をしました。覚えるキー配列が圧倒的に少ないからです。それと同時に両手で効率よくキーボードを打てるようにタッチタイピングの練習も始めることにしました。そして毎週1日1時間だけインターネットカフェでPCを使うようになったのです。すると3ヶ月もしないうちに頭の中にキーボードができあがりました。どのキーがどの位置にあるか頭の中に完全に覚えることができたわけです。タッチタイピングはまだできませんでしたが徐々に慣れていきました。最初私が「こんにちは」と打つのにだいたい3分くらいかかっていたのですが、3ヶ月後には2秒程度で打てるようになりました。そして、キーボードが早く打てるようになると「チャット」の話の流れに乗れるようになり、さらに「チャット」が楽しくなったのです。送受信するデータは基本文字記号と数字と一部の特殊記号でしたので、チャット中のデータの更新は意外と早かった記憶があります。しかし、ポータルサイトへ行くと画像広告があったり、リンクの貼られた文字がたくさんあるため、全体の画面が表示されるまで3分くらいかかったと思います。私の言っていたインターネットカフェは書店の一部のコーナーだったため、書店のサイトがブラウザを立ち上げると表示される設定でした。そこで半角英数字でアドレスバーにポータルサイトのアドレスを直接打ち込んで、表示させたあと検索ワードで「チャット」と入力して好きなチャットのサービスをマウスでクリックして選んでいました。

インターネット黎明期の時代はまだまだ仕事で使えるようなレベルの回線速度ではありませんでした。この低速度の回線のことを「ナローバンド」と呼んでいます。しかし今はそうではありません。PCで使える家庭用のインターネット回線は回線速度が飛躍的に向上しました。1Mbps以上の速度が出るインターネット回線を「ブロードバンド」と呼びます。現在のインターネット回線はほぼすべて「ブロードバンド回線」と言っても問題ないでしょう。ソフトのパッケージにもインターネットの欄に「ブロードバンド」と書かれているものもありますが、それは1Mbps以上の回線速度が出るインターネット回線が必要だと言われているわけです。今もし新規でインターネット回線を契約した場合は、明らかに1Mbps以上の通信速度が出るので、ブロードバンドとなります。ちなみにナローバンド時代の速度を体験したい方は、スマホでWi-Fiサービスを使わずにインターネットに接続してみてください。そうするとギガが消費されていき、ある程度まで行くと通信’速度が制限されるはずです。その速度制限された状態が「ナローバンド」の速度だと思ってください。もう体験済みの方もいらっしゃるかも知れませんね。私が「実用に耐えない」と言った意味がご理解いただけると思います。25年前のインターネットの世界にある情報量は今より遥かに少なかったのですが、それでもロゴや画像の量によっては実用には耐えられませんでした。

さて、長くなりましたがブロードバンドで文字でも写真でも動画でも音楽でも、何でも情報は一瞬で、しかもPCでなくとも手元にある携帯(スマホ)で入手可能になりました。今や家にいなくても簡単にインターネットに接続できます。持ち運び可能なWiFiサービスを使えば、外でも超高速通信が簡単に行なえます。何とも便利な世の中ですね。しかしこの考え方は問題があります。というのも、インターネットの世界ではたくさんの「悪意を持った人間」がたくさんいます。もちろん「善人」もたくさんいますが、これだけ便利なツールは悪用する人間の方が多いはずです。例えば、個人や企業のコンピュータにハッキングを仕掛けてそこからデータを盗んだり、コンピュータウィルスを作って全世界にバラまいたりと言った具合です。昔のインターネットでは電話回線を使っての接続であったため、中には何らかのウェブページに行くと、海外の電話局へ接続先を変更するという仕掛けがなされていたものもあります。だいたいそういうサイトは怪しいサイトです。または、サイトにアクセスした際に「あなたのコンピュータの情報を入手しました」という文言が表示されるというものもあります。ただ、インターネットに接続してウェブページを表示しただけで個人情報が相手に知られてしまうということは一切ありません。ご安心ください。

最近ではSNSで有名人になりすまして未成年の子供に近づき、言葉巧みに騙して写真を入手したり、GPSの情報を入手したりして良からぬことを企む人間も多数います。ブロードバンドの時代になり誰でも意識せずともアップロードやダウンロードが行える時代になった結果、このようなことが起きているともいえるでしょう。前回のブログネタでもお話しましたが、今はアップロードやダウンロードはその方法を勉強する必要がなく感覚的に可能な時代になりました。私の時代はダウンロードはともかくアップロードはインターネットでの通信で使う規約(インターネットプロトコル)を学習し、テキストファイルや写真、ハイパーテキスト(ウェブサイトの文字やその表示位置、写真の表示位置・ハイパーリンクのリンク先などの情報が書かれたもの)などをサーバへ送信するためには、どのプロトコルを使ってサーバのどのディレクトリ(PCで言うフォルダ)にデータをアップロードすれば見られるようになるのか。ということを事前に、または実際に使いながら学習する必要がありました。

具体的にいうと野良猫の写真をハイパーテキスト上で見られるようにする(サイトにアクセスしたときに表示されるようにする)ためには、Webサーバ上の☓☓というディレクトリに「noraneko.html」というハイパーテキストファイルと「noraneko.jpg」という画像ファイルをアップロードしなければなりません。そのためにはFTPというファイルをサーバへ転送するプロトコル(規約)を使用しなければなりません。現在ではHTTPというプロトコルでファイルも簡単に送受信可能ですが、ナローバンドの時代ではファイルそのもののアップロードにはFTPという通信規約を使っていました。本来であればPCからサーバを操作するソフトを使って、PCとサーバを接続したあとキーボードでコマンドを打つ必要がありましたが、私が大学生の頃にはもう、マウスクリックだけで簡単にファイルをアップロードできる「FTPソフト」というユーティリティソフトがありました。しかしそれでもサーバのディレクトリの知識は必要でした。公開されていないディレクトリにファイルをアップロードした場合誰も見ることはできません。ところが今はもうその知識がなくても、アップロードしたい写真が自分のコンピュータのどのフォルダにあるかを知っていれば、そこから写真ファイルを呼び出してサイトやSNSの添付ボタンをクリックするだけで簡単に写真やファイルが添付され、送信ボタンを押すと誰でも見られるような形で送信できてしまいます。サーバに関する知識はまったく必要ではありません。そのため、なりすましを信じた未成年が自分の写真をSNSを通じてあっさりと悪意あるユーザへ写真や動画を送信することができてしまうようになりました。

そのため、学校ではインターネットで他人と交流する際の注意事項を学校の情報教育の中で行います。最近ではメールやSNS以外でもオンラインゲーム内での交流も考えられるため、それらについても学習することがあるようです。しかし、学習して知識を得ることができても実際に経験しなければわからないのがネットの世界です。中学までの情報教育カリキュラムをこなせばお父さんやお母さんとほぼ同程度の知識を得ることはできます。しかし、実際にネットを使ってトラブルが起きたことがある経験は両親のレベルに達するまでには時間がかかります。自分が騙されているかどうかの判断も小学生や中学生では難しいでしょう。そこで、家庭でも勉強の時間以外にしっかりと家族間での情報機器の使用やSNS・オンラインゲームの使用をどうするのかを会議する必要がありますが現実としては厳しいものがあります。

子供が親の言うことを聞かない。ということではありません。たしかにそういう意味での厳しさというものも現実にありますが、ネットの環境に詳しい親がいないという意味です。会議をしようにも知識が少なく会議すら開けないという現実です。若い世代ならネットくらい知ってるだろう。と思われるかも知れませんが、実際に若い世代の方でもネットの仕組みに関してはまったくわからずに使ってる人は結構います。中にはサーバは知っているがルータは知らないとか、サーバと自身のコンピュータがどうつながっているのかを知らないという方は普通にいます。業務でも趣味でもPCを使うからキーボードは打てるし、ネットワークのこともある程度は理解しているという方は多いですが、実際にルータやコンピュータのインターネット接続設定を行うことができる人は意外と少ないのです。なので一応子供とインターネットの使用について話し合おうとしても知識不足で話すらできないし、子供に質問されても的確に答えられないという親は多いのです。知識量で言えばいずれ子供の世代が親の世代の情報量を超えていくでしょうし、家族構成によっては親がまったく知識がないという状況も考えられます。これからのネット社会は、親も知識と経験を蓄えて子供とコンピュータやネットについて話したり考えたりしていかなければなりません。が、それは現時点では非常に難しく、実際にそうなるのは今の子供たちが大人になったときにやっと実現するのかも知れません。

というわけで、インターネット上で広がる悪意や危険について今回はお話させていただきました。ちなみにオンラインゲームはPCやゲーム機で利用できる年齢はだいたい15歳以上となっています。SNSも一応対象年齢は13歳以上となっており、オンライン場でコミュニケーションを取れるようになるには最低でも小学校卒業程度の知識が必要となります。オンラインゲームの場合は高校生以上と考えていいでしょう。ソーシャルゲームに関しては一応対象年齢の表記はあるものの、簡単にダウンロード・インストールできてしまう環境であるため、実際は対象年齢は無視されていると思います。またSNSでは生年月日を登録する際に13歳以上にならなければ利用ができないという措置が取られていることがあるのですが、オンラインゲームの対象年齢に関しては強制力はありません。対象年齢は書かれていますが、守らなくても罰則はないのです。私が出会ったことがある人の中には父親と娘が同じオンラインゲームを遊んでいて、父親がログインしている間だけ娘もログインして遊ぶことができるというルールで、小学校5年生の女の子が対象年齢15歳以上のオンラインゲームを遊ぶことが許されている家庭がありました。ですが、こういうルールを設けることができるのは父親がネット上でのやり取りの経験が豊富であるからこそできるものだと私は思います。

今回はコンピュータウィルスや不正アクセスではなく、先に人と人のやり取りで起きるネットでのトラブルをお話させていただきました。なぜこういうアナログなやり取りを先にお話したかというと、コンピュータウィルスや不正アクセスは今の時代では簡単に防げるからです。なぜコンピュータウィルスや不正アクセスはそうそう怖いものではなくなったのか?ということとネチケットについてを次回のブログネタにしたいと思います。ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。

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