いりえの営業記録(3月1日~)
振り返り④はこちらから。
3月もあっという間に半分が過ぎてしまいました(本当に早い…)。
2月後半はお客さんがゼロだったと前回のnoteで正直に書いた結果、周囲の方々に結構な心配をおかけしてしまっていたということが判明し、加えて3月もなかなかの苦戦を強いられていたので、どうしたものか…とまた筆が止まっていました。
あんまり素直に何でも書きすぎるのも考えものですね。お客さんの入りに関してはちょっとぼかしつつ(バレバレかもですが)、この間のことを振り返っていきたいと思います。
3月2日(土)
現在、千代田図書館9階の地域連携コーナーでは「神保町のちょっと変わった本屋さん」という展示が行われており、企画の一環としてハリ書房さんが紹介されています。
展示を見たという方がお越しくださり、いりえとハリ書房さんの本を購入くださいました。並んでいる本の中に、ご自身と重なる要素があったようで、少しだけお喋りも楽しみました。
3月8日(金)曇り、雨
※天気記録が復活!
今後、3ヶ月連続で一緒にイベントを行うごーすと書房さんがチラシを持ってご来店。
その後、1時間ほど本のこと、仕事のこと、書くことについていろいろとお喋りしました。
お喋りをするなかで感じたのは、このお店に興味を持って本に手を伸ばしてもらうためには、私自身のことや、何を考えてこれらの本に触れてきたのかということをもっと知ってもらうのが大切かもしれないということ。そこで初めて本棚に文脈が生まれて見えるというか。そうした発信にも努めていこうかなと思いました。
夜は、葉々社さんで開かれるこちらのイベントに。
以前この告知を見た瞬間に(参加せねば!)と思い申し込んでいました。主に、場を作ることや実質的な資金問題についての話し合いが盛り上がり、終了予定時間を1時間もオーバー。
葉々社の店主さんが仰った「トライ&エラー」という言葉が心に残り、そうだ、何も行動しないうちは何も起こらない。もっとアクションを起こしていこうと励まされました。応援し合える方々ともお会いできて満足な1日。
3月9日(火)晴れ
「トライ&エラー」に背中を押され、作ってみたのが以下のチャート表。
お店は雑居ビルの一室にあるため、初めて来る方は皆さん少しおそるおそる扉を開けるというか、緊張しているような雰囲気があります。居心地のよさを出すためBGMを流したり、穏やかに挨拶するよう心がけていますが、プラスでもう一つ何かしらのフックというか、きっかけがあると良いなと思ったのです。
もちろん記入してもしなくても自由。実はまだ記入した方はいないのですが(笑)、今後その効果を見守っていきます。
3月13日(水)晴れ
店主諸事情のため急きょ14:00~18:30の時短営業でしたが、チェッコリさん、秋月圓さん、田畑書店さんと、広く本に関わる方々が入れ替わり立ち替わりいらしてくださった、お祭りみたいな1日でした。
まずはチェッコリさんがご来店。3/22(金)に開催されるイベントのお手伝いを私がさせていただくことになり、その打ち合わせでした。韓国の人気イラストレーターであるパン・ジスさんが本に関するエッセイを出版したことと関連して、トークショーが行われるのです。
※ご興味のある方はイベント詳細・申し込みページをご覧ください→chekccori240322.peatix.com
続いて、ひとり出版社の秋月圓さんが登場。初の著書『夏葉社日記』(4/1発売)をきっかけにSNSでつながり、いりえでもこの本を取り扱わせていただくことになりました。
純粋に遊びにきてくださったのかなと思っていたのですが、「2週間もお客さんが来なかったとnoteに書いてあったのでかなり心配して来たんです」とのこと。ありがたく、申し訳なかったです。
少し経つと、次は田畑書店さんが。田畑書店さんとはいくつか偶然の縁があり、前にも一度ご来店いただいていました。そして今回、開口一番「あ、一人で寂しくしていると思ったら先客がいたんですね」。同じく私の窮状をSNSで知り、心配してくださっていたことが分かり…。恐縮・感謝です。
その後、出版業界に関する話題でいろいろと盛り上がり、元気をもらいました。秋月圓さんは古本も購入くださったのですが、なんと今では絶版ゆえ一部でかなり高額取引されているらしい本を見つけて驚いていました。
この本にそんな価値が…。「(この値段で売っちゃって)いいんですか?」とも言われましたが、私としては顔の見える相手にお渡しできて良かった。負け惜しみとかではなく、そう思っています。
秋月圓さんは、もっと店主らしさを出してイベントなども企画すべき、例えば好きな作家さん3人に本気で手紙を書いて、思いを伝えてみたらどうか?などアドバイスくださり、その行動力や熱量を見習いたいと思いました。
3月16日(土)晴れ
この日はハリ書房さん主催の読書会開催の日。その参加者の方が古本とZINEを購入くださいました。
3月18日(月)晴れ
そして今日。御朱印ならぬ、御書印をお求めの方が来店されました。御書印とは全国約400の書店さんが参加されているプロジェクトで、台紙を持参して数百円支払うと、そのお店ごとのオリジナル印がもらえる仕組みです。
ハリ書房さんもこれに参加されているのですが、御書印の受付は「移動書店時限定」。それを見落としてお店の方に来られる方がちらほら。取り扱っていない旨を説明したところ、若干残念そうながらも本棚を眺め、古本を購入いただきました。
ラッキーといえばラッキーですが…。いやはや、もう少しいりえとしての認知度を上げなければ。運の良いことに、今週木曜日発売の『散歩の達人 4月号』で当店が紹介されるのですが(「間借りですがなにか」というタイムリーすぎる企画のおかげ!)どれくらいの効果があるのか。
来週にはイベントも控えていますし、4月以降もいくつか告知できそうなことがあるので、これからも地道に、でも思い切るところは大胆に、頭を使いながらお店に立とうと思っています。
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