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4/1発売 『夏葉社日記』(重版決定🎉)

①書誌情報

『夏葉社日記』書影

夏葉社なつはしゃ日記にっき
3/26〜初売り、4/1〜先行販売、4/8〜発売
著者:しゅう峰善ぽんそん 出版社:秋月圓しゅうげつえん
定価1500円+税/文庫・上製本ハードカバー(カバー・帯なし)/200ページ

②内容

「師匠への長い長いラブレター」

出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。
幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。そんな宝物の日々をここに綴る。
第2の青春、再生の物語。

『夏葉社日記』目次

※本書は、「note」での連載(2022年4月~2024年2月)をもとに加筆修正をおこなった作品です(計30,236ビュー)。

③著者

秋 峰善 Shu Pongseon
千葉市稲毛区育ち。3社の出版社を経て、秋月圓創業。いちばん好きな本は、河田桟『くらやみに、馬といる』。趣味はサッカーと将棋。座右の銘は、「みずからの加害者性に気づく」(本田哲郎『釜ケ崎と福音』)。東京都杉並区在住。
X (Twitter):@pourguoi

④出版社

秋月圓 Shugetsuen
2024年創業のひとり出版社。「屋号があれば、もう出版社」という「師匠」の言葉を信じて。70年前に祖父母が高円寺で営んでいた中華料理屋の名を継ぐ。本の注文や問い合わせ、依頼はshugetsuen@gmail.comまで。
X(Twitter):@shugetsuen

島田潤一郎 『長い読書』 (みすず書房)

2024年4月16日、島田潤一郎『長い読書』(みすず書房)が発売されました!

ぼくが夏葉社で働く前から、島田さんはこの本を書いていました。ぼくが夏葉社にいるあいだ、ぼくのとなりで書いていました。そして、ぼくが去ったあとも島田さんはこの本を書いていました。4年という長い時間をかけた作品です。島田潤一郎ファンであるぼくは、この本が楽しみで仕方ありません。
楽しみな理由は、もうひとつあります。島田さんに『夏葉社日記』の「あとがき」を頼んで断られたのは、 その本でぼくのことについて書いたからということでした。「アンサーソングのように、 アルバイトで働いてくれていた秋くんのことを文章に書いております。愛情を込めて。」とのことです。
そのため『夏葉社日記』は、『長い読書』の「あとがき」をもって完結とします。
4/1発売『夏葉社日記』 と4/16発売『長い読書』をセットでお求めいただけたら、こんなにうれしいことはありません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

3/26(火)〜 31(日) 初売り in 岬書店(東京・吉祥寺)

吉祥寺駅から徒歩15分の「岬書店」という本屋で、『夏葉社日記』の初売りをします。夏葉社代表の島田さんによる期間限定本屋です。

(開催日時)
3/26(火)12:00〜19:00
3/27(水)12:00〜16:00
3/28(木)12:00〜16:00
3/29(金)12:00〜16:00
3/30(土)12:00〜19:00
3/31(日)12:00〜19:00


(場所)Gallery ナベサン(東京都武蔵野市吉祥寺北町2−2−22−2号室)

島田さんに会いたい人や夏葉社の本を手に取りたい方は、ぜひお越しください。夏葉社だけでなく、石原書房さん、katsura booksさん、palm booksさん、信陽堂さんの本や、島田さんが読んだ古本(蔵書)も置かれます。
※いまのところ、ぼくが店に立つのは初日(3/26)と最終日(3/31)の予定です。

⑦『夏葉社日記』取扱店舗(一覧)

・清風堂書店 梅田店(大阪・大阪市北区)
・透明書店(東京・蔵前)
・泊まれる本屋 まるとしかく(徳島・美馬市)
・おひさまゆうびん舎(兵庫・姫路市)
・間借り書房 いりえ(東京・神保町)
・こりおり舎(愛媛・今治市)
・石巻まちの本棚(宮城・石巻市)
HUTハット BOOKSTOREブックストア(岐阜・美濃加茂市)
・ヒガクレ荘(静岡・静岡市)
・カクカクブックス(岐阜・各務原市)
・古書ますく堂(大阪・大阪市阿倍野区)
・1003(兵庫・神戸市)
玉葱たまねぎ堂(東京・オンライン)
・kamebooks(千葉・市川市)
・古書ざわざわ/ブックマンション(東京・吉祥寺)、本を旅するBOOKSHOP TRAVELLER(下北沢)、○○書店(渋谷)、PASSAGE(神保町)
・ASOBU KAPPAN(兵庫・淡路島)
・棚音文庫(宇宙 日本 奈良)
・ひとやすみ書店(長崎・長崎市)
・古書善行堂(京都・京都市)
・絵本日和の本棚(千葉・佐倉市)
・ほんの入り口(奈良・奈良市)
・Go Go Round This World!Books & Cafe(福島・郡山市)
・ON READING(愛知・名古屋市)
早春そうしゅん書店(東京・国分寺)
・とほん(奈良・大和郡山市)
・SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(東京・渋谷)
乃帆のほ書房(秋田・秋田市)
・BOOKSルーエ(東京・吉祥寺)
・本屋ルヌガンガ(香川・高松市)
・YATO(東京・蔵前、両国、本所)
・スロウな本屋(岡山・岡山市)
・星野書店(山梨・甲府市)
・本の栞(兵庫・神戸市)
・開風社 待賢たいけんブックセンター(京都・京都市)
・長谷川書店 水瀬駅前店(大阪・三島郡)
・toi books(大阪・大阪市中央区)
・blackbird books(大阪・豊中市)
・スタンダードブックストア(大阪・オンライン)
・風文庫(兵庫・芦屋市)
・本屋象の旅(神奈川・横浜市南区)
・ホホホ座浄土寺店(京都・京都市)
・エホンゴホン堂(長野・軽井沢町)
・BOOKSHOP TRAVELLER(東京・祖師ヶ谷大蔵)
・ふやふや堂(群馬・桐生市)
・ペンギン文庫(山形・山形市)
・汽水空港(鳥取・東伯郡)
・Calo Bookshop & Cafe(大阪・大阪市西区)
・本のわだち -Book On The Tracks-(愛媛・松山市)
・CAFEめがね書房(三重・度会郡)
・七月堂(東京・オンライン)
・高川商店(高知・高知市)
・BOOKSをちこち/シェア型書店PASSAGE(東京・神保町)
・gururi(東京・谷中)
TUGタグ BOOKSブックス(香川・小豆郡)
・とらきつね(福岡・福岡市)
・サンブックス浜田山(東京・浜田山)
・ニカラ(新潟・佐渡市)
Amleteronアムレテロン(東京・高円寺)
Seesaw Booksシーソーブックス(北海道・札幌市)
REBELレベル BOOKSブックス(群馬・高崎市)
twililightトワイライライト(東京・三軒茶屋)
なん華堂かどう(東京・日野市)
Bareishotenバレイショテン(大分・大分市)
・本屋・生活綴方(神奈川・横浜市港北区)
・恵文社一乗寺店(京都)
・今野書店(東京・西荻窪)
・本屋イトマイ(東京・ときわ台)
・そぞろ書房(東京・高円寺)
・本のお店スタントン(大阪・大阪市東住吉区)
・KIMAMA BOOKS(宮崎・宮崎市)
・紀伊國屋書店新宿本店(東京・新宿)
・広島 蔦屋書店(広島・広島市)
・BOOKNERD(岩手・盛岡市)
・まわりみち文庫(青森・弘前市)
・ときわ書房 志津ステーションビル店(千葉・佐倉市)
・HiBARI BOOKS & COFFEE(静岡・静岡市)
・くまのこブックス(東京・青梅市)
・本屋B&B(東京・下北沢)
・BOOKSHOP 本と羊(福岡・福岡市)
・ボヘミ庵(青森・青森市)
・圏外書房(神奈川・横須賀市)
・108BooksandD(aughters)(熊本)
・awesome today(東京・青砥)
・BOOKSTAND 若葉台(神奈川・横浜市旭区)
・葉々社(東京・梅屋敷)
・小声書房(埼玉・北本市)
・往来堂書店(東京・千駄木)
・本の店&company(東京・東大前)
・日記屋 月日(東京・下北沢)
・Yamamoto Market(高知・黒潮町)
・451ブックス(岡山・玉野市)
・根木青紅堂(大分・佐伯市)
・アカイトコーヒー(香川・直島町)
・交点(秋田・秋田市)
・フクロコウジ 旅と本と人(群馬・吾妻郡)
・Books 移動祝祭日/オンライン・シェア型書店PASSAGE(東京・神保町)
・伊野尾書店(東京・中井)
・三省堂書店神保町店(東京・神保町)
・本屋UNLEARN(広島・福山市)
・はなうた書房(沖縄・今帰仁村)
・古本と新刊 scene(熊本・熊本市)
・フラヌール書店(東京・不動前)
・誠光社(京都・京都市)
・CORNELL BOOKS(東京・オンライン)
・READAN DEAT(広島・広島市)
・MINOU BOOKS(福岡・うきは市)

❽取引条件(書店様へ)

・直取引のみ(取次×)
・買切のみ(委託希望の場合、相談可能)
・送料無料(版元負担)
・掛率(『夏葉社日記』のみ)
2冊 75%(1冊でも相談可能)
3冊 70%
4冊 65%
5冊〜60%
・月末締め、翌月末までお支払いください。
・振込手数料はご負担ください。(振込先は、ゆうちょ銀行、イオン銀行)
・発送後、メールにて請求書(PDF)をお送りします。
・クリックポストやレターパックで送付(9冊以上の場合、ゆうパックで送付)
・本の注文や問い合わせ、依頼は、秋月圓(shugetsuen@gmail.com)までご連絡ください。
・字を書くのが好きなので、サイン本はいくらでも用意できます。漢字、ひらがな、韓国語(ハングル)が選べます。

⑨ひと足先に読んでくれた方たちの感想

恋文を読んでいるよう。
恋愛ではなく好きが溢れていました。
島田さんへの敬意があり、島田さんとの出会いと本との出会いとで成長し自信がついていくのがわかりました。それを秋さん自身も気がついてたように思います。
読書の時間と島田さんの的確なアドバイスの賜物なのか秋さん自身によるものなのか…素晴らしいなと感じました。素直な方なのでしょう。
書店巡りはさぞかし楽しかったのではないでしょうか。羨ましいです。
販売員同士での会話でおすすめ本を買われているお客さまに何度も話しかけたくて仕方がなくなりますがグッと抑えてると言う話はよくしますwww
ですので心からありがとうございます!とお声掛けしてます。

未来屋書店武蔵狭山店(埼玉・狭山市)/柴田さま

note での連載を読んでいましたが、やはり縦書きになり明朝体になると、ゆっくりと入ってきてよりパーソナルに感じられる文章だと思いました。実際には文庫上製本になるとのことで、よりそうなるのかと思うと楽しみです。
また、「はじめに」と「あとがき」もすばらしかったです。「くさいものとされるような本がつくりたい」という部分を読んで、戒められたような気がしました。自分はしばしば "くさくなく見える本" ばかりを選んで置こうとしているな、と思いました。

透明書店(東京・蔵前)/遠井さま

秋さんの嘘のない正直な思いが伝わってくる文章でした。
私は、いつか夏葉社が好きでたまらない方たちと夏葉社が、島田さんが、どんなにすごいか、どんなに好きかを語り合えることを夢みたりしています。
だから秋さんの文章を読んで、語り合っているような、そんな気持ちになってとても嬉しかったです。
そして、秋さんからみた島田さんも、私が知る島田さんのそのまま等身大の、変わらない島田さんの姿が浮かび、それがまたとても嬉しいし、それが色んな方にまた伝わることがとても嬉しく思います。
本にしてくださってありがとうございます。

おひさまゆうびん舎(兵庫・姫路市)/窪田さま

始めから終わりまでできる限り「本当」であろうとしているのが伝わる、愛と誠実さの本だと思いました。誠実で居続けることに現実がいつも優しいとは限らず、武装もせずに丸裸で戦に挑んだら、絶対に攻撃を受けて傷つくのに。でもそんな風にむき出しに誠実に生きても大丈夫なんだと改めて思えました。この本が世に出ることがその証拠だと思います。勇気が出ます。
「ひとりの人間として、自分も相手もバカにしない」
書店としてこのバトンを受け取れることを誇りに思います。私も必ず大事に読者さんたちに渡します。

まるとしかく(徳島・美馬市)/内田さま

秋さんから「夏葉社で働くことになった」と聞いたとき、自分のことのように嬉しかったのをおぼえている。その頃の私たちは、夜遅くまで電話をして、時間を忘れるくらい本の話ばかりしていた。

夏葉社という出版社があることはもちろん知っていたが、その魅力に気づかせてくれたのは他でもない、秋さんである。夏葉社の話題は電話のなかで何度も登場した。夏葉社への彼の思いを聞くうちに、私もどんどん夏葉社のことが気になり始め、そして好きになっていった。あのとき電話で聞かされていたことが本になる、「物」として残るのだと思うと、胸がいっぱいになる。

今回出版される『夏葉社日記』には、夏葉社と島田潤一郎さんに対する秋さんの思いがぎゅっと詰め込まれている。秋さんと出会う前の私のように、夏葉社のことをよく知らない方にぜひ手に取ってもらいたい(もちろんすでに知っている方にも)。

清風堂書店(大阪・大阪市北区)Tさん(『夏葉社日記』に登場します)

秋さんの視点になったり、自分が島田さんに助けられたことを思い出したりしながら読みました。
こんな風にラブレターを書く相手がいる幸せを分けてもらえたことが嬉しいです。
そしてその相手が私も大好きな島田さんというのがまた嬉しい。

関西営業のところでは、行ったことのあるお店がほとんどでしたが、回られた書店さんのことを秋さんがしっかり観察してらして、またすぐにでも行きたくなりました。
登場する書店主さんには知人も多く、人となりの描写も楽しかったです。
当店の登場箇所もあらためて読み、こんな風に見てくださったんだとありがたい気持ちです。

1003(神戸・元町)/奥村さま(『夏葉社日記』に登場します)

まっすぐ愚直に、誠実に生きようとすること。
そうやって生きることがこんなにも困難な時代に、いや、それでも、と思わせてくれる優しくて力強い本だと思います。
何度も胸が熱くなりました。本屋として、1冊でも多く手渡していきたいと思います。

ON READING(愛知・名古屋市)/黒田さま

出勤後にお店のカウンターでページを開き、あっという間に読み終えてしまいました(お客さんが来なかったというのも大きいですが…笑)。

夏葉社や島田潤一郎さんの本が好きな人にとっては、また違った角度から両者のことを知れる、いわばカップリング曲のような印象に。途中からは関西地方の素敵なブックガイドとしても楽しめます。そして全体を貫くのは、一度は破れた理想を叶えるため猛進する青年の思索と試行錯誤と成長の物語。さまざまな読み方ができる本だと感じました。

冒頭で紹介されている島田さん宛ての手紙。臆面もなく「大好き」だと伝えられる真っ直ぐさに驚き、読み進めるうちにその後ろの切実さが見えてきます。

(以下、ごくごく個人的な感想になりますが)秋 峰善という名を選んで名乗っていることも含めて、自身が「在日コリアン」であることを説明しようとする著者の意志に感じるものがありました。その意図について本書では多くを語っていませんが、同じく朝鮮半島にルーツのある者として日本で生まれ育ってきた私は、どうしたってそこに思いを馳せずにはいられませんでした。

この社会で民族名を掲げるということ。そこに無思想な人はおらず、なにかしらきっかけや理屈があるはずです。当事者は日々、無意識であれ意識的にであれ、民族にまつわることを選び取ったり選ばなかったりしていると思います。それは社会に自分をどう位置づけるかに直結します。また、周囲から「位置づけられる」ことでもあります。

今や注釈なく(ほぼ一つのイメージとともに)使われ固定化されている「北朝鮮」という名称を無検討に使わず、まずは「朝鮮民主主義人民共和国」と記しているところにも、本書で著者が何を選び取ろうとしているかを垣間見た気がしました。

さらに著者のそうした機微を知ってなのか、それとも純粋に共通するものをコミュニケーションに生かしてくれたのか、朝鮮とゆかりのある詩や映像について何気なく話を振ってくれる島田さんの思いの深さや知識の広さにハッとさせられました。

少し深刻そうな内容になってしまいましたが、本書のメインはあくまでも、憧れのひとり出版社・夏葉社で週に1回アルバイトをした著者の日々の記録です。自身の失敗や未熟さをごまかさず、等身大を描き、そのなかで見つけた発見を感動とともに綴る。爽やかで、自分も何かに踏み出してみようと思える読後感でした。

島田さんのやさしさ、しなやかさもたくさん知れて、こうしたかけがえのない期間をともにできた著者へのうらやましさも感じました。

間借り書房 いりえ(東京・神保町) 店主

秋さんのツイート(ポスト)を見ていると、けっこうな確率でドキッとするんですよね。それが自分について書かれているわけではないと頭では分かっていても、痛いところを突かれるというか、気づかないふりをしていたことに向き合わざるを得なくなるというか。とにかく心がざわざわするんです。だから正直、秋さんとSNSで知り合ったばかりの頃はちょっとこわい人だと思っていました。一方で、多くの人の心に刺さる言葉を発する人だから、どういう形になるかわからないけれど、いつか本を書いてほしいと思っていました。二年くらい前のことです。「夏葉社日記」を読んで、秋さんは優しいひとなのだと確信しました。世の中に対するまなざしが鋭いことと、その人がこわい人であることはイコールではない。秋さんには自分や他者への厳しさがある一方で、同じかそれ以上の優しさがあると思います。ドキッとする理由は、秋さんはいつも物事の本質を見ているからなんですよね。だから夏葉社日記で綴られる日々を読みながら、それが単なる日記ではなく、仕事や働くということについて書かれている本のようにも感じましたし、自分の人生をどう生きるか、ということが語られているようにも感じましたし、人との関わり方や関係性の築き方について、また世の中との向き合い方について書かれている本のようにも感じました。私は秋さんに会ったことがありません。私はふだん誰かのことを「知っている」ということに抵抗があります。だけどこの本を読んで秋さんのことを知っている、秋さんは優しい人だと思ったのは、それほどこの本には秋さんの「ホントウ」のことが書かれているからだと思います。編集者という職業や本を作る仕事に対する揺るぎない思いを持った秋さんが、今後「秋月圓」という出版社でどんな本を生み出していくのか楽しみです。

編集者・ライター

朝鮮学校を経て日本の大学に進学し、新聞記者を志すも最終的に出版社で働くことになり、2社で編集者として勤務するも戦力外通告を受けてしまい、吉祥寺のひとり出版社「夏葉社」で働いた日々を綴った記録。
夏葉社を内部から描くルポルタージュであり、編集者としての成長過程を追ったビルドゥングスロマン(自我形成小説)であり、夏葉社に関わりを持つ日本各地の本屋さんのガイドでもあり、一冊で色々な読み方ができます。
企画の立て方、誰と仕事をするか、どんな本を作っていきたいか。出版の世界にいると、当たり前になってしまっている感覚を改めて突いてくる描写が多々あり、本に関わる仕事をされている方にとっては発見の多い1冊と思います。
秋さんはこの「夏葉社日記」を世に送り出すために 「秋月圓」という出版社をひとりで立ち上げました。これから、どんな本を世に送り出していくのか個人的に大いに注目しています。

まつおか えり(ライター・記者)


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◇おまけ◇
この本には多くの書籍や映画、そして書店が出てきます。
巻末に参考文献と書店リストをつけましたので、ぜひ楽しみにしてください。

参考文献(一部)

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