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2024年4月某日 〜台灣生活日記〜

光陰矢の如しとはよく言ったもので、
あっという間に年は明けるわ、新年度は始まるわ、
前回日記を投稿してから5か月近く経ってしまった。

というわけで、遅ればせながら2024年4月某日の日記です。

■4月3日 地震

朝。
いつも通りの時間に目覚めたのになかなか起床できずに、
ゴロゴロ、ウトウトしていると、突然ベッドがすごい力で引きずられた。
慌てて飛び起きると、世界が上下左右に動くような感覚がして、建物の軋む音がどんどん大きくなって、分厚い中国語の教科書が2冊、棚から飛ぶように落ちた。
一日中 余震が続いて、船酔いみたいな感覚。
もう揺れてるのか揺れてないのかもよくわからなくなったし、なんだかずっと不安だった。
台北(マンション住み)でもこうなのだから、震源地周辺にお住いの方々はそれはそれは不安な夜を過ごすのだろうと思うと心が痛んだ。

程なくして、日本から安否確認のご連絡を沢山いただいた。
無事であったものの、不安には変わりなかったので、本当にありがたかった。
今まで災害があった地域にお住まいの友人知人に、遠慮して連絡するのをためらっていたのだけれど、これからはタイミングを見計らって連絡しよう。

■4月某日 思いやり

連休明け。
本社から地震の影響を確認する連絡が降り積もっていた。
ローカルメンバーに対するその連絡の中には、地震に対する御見舞いや安否を気遣うような言葉が一切なく、業務上の要請事項だけをつらつらと書いてよこす者があった。
それが多くの中の一人であっても、同じ日本人として恥ずかしい。
台北では一般に見受けられる大きな被害というのはなかったが、震源地周辺に家族や親戚が住んでいる者も在る。

最近だと能登半島地震の際には、日本が国として被災したということで、同僚たちは心を痛め、相手が東京であっても御見舞いの言葉を添えていた。
自然災害や紛争が絶えない昨今だからこそ、思いやりを大切にしたい。

■4月某日 ワンピース

珍しくワンピースを一度に2着購入。
家に帰って開けて見ると、片方のワンピースだけ妙に厚みがある。
よく見てみると、付属のインナーが2着入っていた。
奥から新しいものを持ってくてくれた際に、うっかり余分にインナーが紛れ込んでしまったらしい。
同じワンピースは在庫含めて合計2着しか置いてなかったから、インナーのないワンピースがお店に取り残されている。
きっと困っているだろう。
明日持って行こう。

■4月某日 ラッキー

仕事終わり。
すぐに昨日行った百貨店へ急ぐ。
道中、同僚に習ったインナーの中国語を何度も繰り返した。

昨日の店員さんはいなかった。
店長さんになんとか中国語で説明すると、表情が一変し、
「もしかしてお店から電話がありましたか?」
と聞かれた。
自分の痕跡を何も残していなかったし、
「電話はないです。帰って開けてみたら2枚あったので持ってきました。」
と言った。
それはそれは感謝され、次回使えるように割引券もくれた。

ラッキー✌️

■4月某日 寝不足

また今日も寝不足、一日中眠かった。
今週だけで2回目。
深夜2:00台に2回、大きめの余震。
一度跳ね起きると、心臓がドキドキして眠れない。
同僚も同じようなことを言っていた。

■4月某日 出ていくもの 入ってくるもの

親しいと思っていた同期が知らない間に結婚していて、他人から聞かされるという寂しい事件から一年以上…。
最近ずっとオフラインだと思っていたら、知らない間に産休に入っていたらしい。
同期の仲良しだけのグループLINEに突然出産の知らせが形だけという感じで届いて、一同驚きを隠せない。
「大人になるとそういうことはある。普通だよ。」と妹から言われ、それでも胸がくしゃっとした。
もっとちゃんとお祝いするチャンスをくれたらよかったのにさ。
人生のステージが多種多様になると、疎遠になる人はどうしても出てくる。
出ていくものがあれば、入ってくるものもあるはずで、できればそれが良いものだといいなと思う。

■4月某日 安心≒幸せ

出張者を囲んだ日本人だけの食事会。
日本人赴任者は皆、口々に余震で睡眠不足だと言っていた。
安心して眠れることは、とても幸せなことだ。

■4月某日 友達

ローカルの友達とチャリティーの美術展と買い物へ。
昨日の深夜、余震で二度起きてからなかなか眠れなかった。
だからか、友達はちょっとだけ遅刻した。
着くや否や、新しいワンピースを褒めてくれたのでちょっと照れた。

言語交換で、お互いの母国語を教え合った。
最近沖縄旅行に行っていた彼女が、その珍道中や恋バナを話してくれた。
美術展も、各展示で色々なことを話し合った。

だんだんと友達然としてきた感じがして、終始内心浮かれてしまっていた。
キモいのでバレていないと良い。
楽しかった。

最後までお読みいただきありがとうございます。 また是非遊びにいらしてくださいね! 素敵な一日を・・・