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自信をもてば悪口が気にならなくなる

なぜ悪口で傷ついてしまうのか?

まずはこの記事における「自信」の定義から入る。

自信とは、「私はこの社会(集団)のなかで生きていてもいいんだ」という感覚のことである。

自尊心、自己肯定感、プライド、セルフコンパッション……と様々な類語があるが、各自好きな言葉に当てはめて読んでいただきたい。

人間は群れを作って暮らす社会的動物。そんな人間にとって自信というのは文字通り死活問題となる。

自信があればその集団のなかでの生存権を確信して安全な生活を送れる。上でも書いたように「私は生きてても良い」と思えているから、命の危険について考えなくても良いのだ。

逆に自信がない人間というのは、生存権を確かめられていない状態である。いつ集団から見捨てられるか分からないし、最悪殺される可能性だってある。

実際人間は、貧しい時は「口減らし」と称して身内を殺していた歴史がある。いらない個体を間引くというのは、動物としての本能なのだ。

そして悪口というのは、集団から迫害を受ける前触れとなる。

「ブサイク」
「頭悪い」
「友達いなそう」

世の中色んな悪口があるが、全てに共通しているのは「その人の社会的価値を貶める」ということだ。言い換えると「お前はこの集団にいらない」というメッセージになる。

昔だったらそんな人間は、真っ先に口減らしの対象となる。つまり悪口と言われるということは、生命の危機であるということだ。

ただでさえ「生きてて良いのか不安だなぁ」と思っている精神状態なのに、更に悪口を言われたら「うわー!やっぱり私なんか生きている価値がないんだ!」とパニックになるのも無理はない。

つまり自信がない人間ほど、悪口を気にしてしまうのだ。

対して自信のある人間は悪口を言われても「私は確かにダメなところがあるけど、他にも良いところがあるしなぁ」とダメージを受けずに済む。

なぜなら、自分は生きてて良い=集団から排除されないと信じているからだ。

だから自信をもてば悪口を気にしなくなるのである。

どうすれば自信をつけられるのか?

自信をつける方法は至極シンプルだ。

集団に必要のない人間が悪口を言われるのだから、必要とされる人間になればいいだけの話。要は「能力があって優しい人」になればいい。

例えば絵の練習をして、上手くなって、みんなの求める絵を描いたらそれは「能力があって優しい人」となる。

わざわざ書くのが恥ずかしいくらい当たり前な話だが、自信をもつ方法は原則これだけだということは忘れてはならない。

仮に自分が能力を発揮できなかったり、どうしても親切にできない環境に置かれているのであれば、今すぐその環境から逃げ出すべきだ。

しかし世の中そんなに上手くいかない。簡単に「能力があって優しい人」になれたら苦労はいらないし、環境を変えたくても変えられない人のほうが多数派だろう。

そこでこれから、特別な能力がなくても自信を保つ方法を2つご紹介しよう。

1.人を褒めたり感謝しまくる

これまた当たり前な話だが、どんな人も悪口を言われたくないと思いながら生きている。

だからみんな本能的に「能力があって優しい人」を目指しているし、「俺は他の人より頑張ってて優しいんだぞ!」と思いながら仕事をしている人も多い。

つまりみんな自信をつけたいと思っているわけだ。

だったら逆に、他人を褒めたり感謝すれば「この人は私のことを褒めてくれるいい人!」と感謝されて、自分自身に価値が生まれるだろう。

自分を認めてくれる人がいれば集団内での生存率が上がるのだから、他人を褒める人はそれだけで重宝されるのは明白だ。

褒めたり感謝することが既にできているのなら、次は「他人の良い噂をばら撒く」という行為を習慣づけよう。

良い噂をばら撒くのは「褒める」の上位行動だ。自分の良い噂が広まれば、自分を褒めてくれる人が増える。集団内での居心地も良くなるので「この人がいると空気良くなるな」と能力を認めてもらえるようになる。

要は相手を褒めることで自分も褒められて、それが自信に繋がるという戦略だ。

しかし人間関係には相性というものがあるし、褒められてもお返しをしてくれない人もいる。そういう人とは縁がなかったということで諦めて上辺の関係に終始しよう。

僕みたいに「キャバ嬢のさしすせそ」が死ぬほど大嫌いな人もいるのに対して、お世辞と分かっていても嬉しい人もいるので、コミュニケーションは人それぞれだということは肝に銘じよう。

2.募金やボランティアをする

これは本当に疲れている人向けの最終手段である。

要は金や労働力によって、自分の存在価値を買い取ろうという選択だ。しかしやらないよりは何億倍もマシだということを覚えておこう。

コンビニにある募金箱に100円でも入れたことがある人なら分かると思うが、募金をすると気分が良くなる。

それもそのはず。お金を出すことで、困っている人を助けているのだ。

自分の100円で水やワクチンを届けることができて、人の命を救える……そんなことを想像して「自分は優しい人なんだな」と実感するのと共に存在価値を確かめることができる。

最近だったらYouTubeやTwitchなどのライブ配信サイトで、底辺の配信者に投げ銭をするのもいい。お金をもらったことのない人なら100円を投げてもらっただけで過剰に喜んでくれる。僕がそうだった。

正直お金で自信を買うのはあまりオススメはしないが、そうも言ってられない状況というのは人生でたびたび訪れるものだ。応急処置として覚えておこう。

後はボランティアに参加して、地域活動に勤しんだり、被災地支援に出向いたりするのもオススメだ。

こちらは募金と違って手間はかかるが、色んな人と関われて友達ができるし、日常生活では見ることのできない光景を目の当たりにして勉強にもなる。

何より「ボランティアに参加した」という写真などが残るため、後で何回でも繰り返し思い出すことができる。

写真や記念品などは大事にしよう

長々と解説してきたが、人間は本能的に自信をもちたがる生き物。だから大抵の人は本能的に、自信に繋がるような活動はしてきたはずなのだ。

それなのに自信をなくしてしまう人がたくさんいる理由は、人間が忘れっぽい生き物でもあるからだ。

「忘却は人間の救い」と言われているように、自分のしてきたことを忘れるから貪欲になれるし、つらい過去に囚われなくなる。

しかし自分が落ち込んでいる時は、思い出の品を見て過去を振り返るのも大事だ。

「絵画コンクールの賞状だ。そういえば昔絵を頑張ってたな」
「友達から貰ったお土産だ。当時あいつには助けられたな」

このような感じで、色んな思い出が貴方の自信を取り戻させてくれるだろう。

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