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同窓会。

数日前。久しぶりに後悔という一日を過ごした。後悔しすぎで吐いたし、後悔しすぎて頭痛薬を呑んだ。後悔ってこんなに苦しかったんだっけ、と、あらためて後悔の威力を思い知った。

目が覚めて現実を直視できなかったし、そこにはわたしと同じくらい後悔によってダメになってる人間が転がっていた。









もんのすごい二日酔い。。。








数ヶ月前に友人Aから「離婚しそうだ。」と連絡が来た。その友人とは17年くらいの付き合いになる。八王子に来て初めて勤めた会社で出会い、それ以来の仲になる。

夫が帰宅しすぐさまその事を伝えた。「Aが離婚しそうらしい。」夫は、「そうか。」とだけ言った。なんならわたしもAに対して「そうか。」としか言ってない。夫もAとは同僚だった。私たちは呑み仲間だった。

しばらくして近所に住むこれまた呑み仲間のBに会ったのでAの話をしたら「そうか。」としか言わなかった。他にもCという仲間もいて、唯一彼だけは、「じゃあ呑むか。」と言った。

前回集まったのはコロナの前。Aが結婚した時だった。私たちはAのライフスタイルが変わるごとに会う事になっているのか。謎だ。そしてこーゆー時、音頭をとるのがわたしだ。非常にめんどくさい。

他にもDという仲間もいて、全員の日程を合わせるのに2ヶ月かかった。みんな大人になったなぁ。。。前は前日でも全員集まったのに。。。若いとヒマである。

そして4月の終わり。4年ぶりくらいに老いた私たちはまた集まった。昔からわたしとCは夜が深くなってくるとケンカをしだす。もういい加減めんどくさいのでできるだけCの近くにはいないようにしていたら、いつのまにか夫とCがケンカをしていた。老いてもなお元気である。ケンカの内容は大した事じゃないし、二人とも引くことを知っているのですぐおさまる。(わたしは引く事を知らないのでいつまでもケンカがおさまらない。)

そして気がつくと








家だった。








時間をみると5時。家のリビングで眠りこけていた。人の声で目が覚めたのだ。朝5時。夫とCがまだ呑んでる!信じらんねぇ。。。40のオッサンと50のおっさんがオールで呑んでる。。。

「キミたち、いつまで起きてんの。寝ろ。」

と、たった今起きたわたしに諌められる人たち。その後夫とわたしは部屋で、Cはリビングのソファで寝た。

そして次に意識が戻ったのは9時頃。


もー無理。もー具合悪い。気持ち悪い。吐く。頭痛い。トイレに行き、そして娘の部屋にそろ〜っと入り、「ねぇねぇ。コンビニでポカリ買ってきて。」とお願いした。何も言わず娘はコンビニに行ってくれた。ありがとうしか出てこない。

夫もCもわたしよりダメージが大きいらしく彼らは昼過ぎまで眠りこくった。時折トイレに起きその度に「あ"ーーー」だの「グェェ」だのと鳴いていた。


なんとか起きれるまでに回復したCを駅まで送り、夕方には回復し晩ごはんを作った。前回の激しい後悔という二日酔いはたぶん彼らと呑んだ4年前だった気がする。もうほんとこの人たちとは呑みたくない。と、思うけどきっとまた呑むんだろーな。。。

わたしは同窓会に縁がないと思っていた。中学の同窓会も20歳以来行ってないし、高校の時の友達とは誰一人として連絡を取っていない。学生の頃いい思い出がないから同窓会には行かないと思ってるけど、同窓会に行ったという話は少し羨ましいとも思っている。

でもよく考えると17年来の付き合いの元同僚達とのこの呑み会が、わたしにとっては同窓会みたいなもんだな。なんの利害関係もない、好きな事言って好きな事言われてお互いの悪いところを指摘してそれでもゲラゲラ笑って、でも私たちも大人になったせいか「キミは意外といいやつだな。」とか「お前やっぱかわいいな。」とかそんなふうに言えるこの仲間たちで集まることが同窓会だな。夫は全く人に興味を示さないけど、彼らとの呑み会はとても楽しみだったみたいでせっせとお店探してたし、たぶん夫も彼らの事は好きなんだと思う。

この後も夫とわたしは、「もー呑みたくないね。」「もーしばらく会わなくていいね。」と言いながら、顔は楽しかったね。と言っている。

そして17年来の付き合いのDの下の名前を私たちは知らない。

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