見出し画像

なぜ自分はシネマスコープの写真を作るのか

magです。今回はTwitterで僕が投稿してる写真をなぜシネマスコープにしてるのか、について言語化を試みました。

シネマスコープとは

その前に簡単にシネマスコープについておさらいしておく。

シネマスコープ【CinemaScope】 ワイドスクリーン映画の一種。撮影の際、円柱レンズを用いて画像の横幅を圧縮して撮影し、映写時に再び特殊レンズを用いて画面縦横比1対2.35(普通は3対4)に拡大映写するもの。シネスコ。商標名。

(出典 三省堂辞書)

言葉の意味は上のとおりだけど、画像の縦横比が2.35:1のものをシネマスコープと呼んでる気がする。なので16:9の縦横比の画像にするときは、余った部分が黒い帯のような表示になる。黒帯があったら、「あ、映画なのかな」となりますよね。それだけ世に浸透してるものなのかなと。

ちなみに僕がシネマスコープの写真を作るときはPhotoshopで作ってるんだけど、その手順が超絶わかりやすく以下のnoteにまとまってる。いつもお世話になってます。

なぜシネマスコープ写真を作るのか

では本題。無理やり一言表すならば、「映画のような色味や構図、瞬間を再現ないし自分で表現出来るようになりたいから」だと思う。

映画を観るのが好きだ。YouTube とかによくあがっているCinematic Vlogを観るのも好きだ。言葉でうまく表せないような深い色味やあっと驚くカットを見せつけられるのはやっぱり楽しい。

そういうコンテンツを観続けていると、「この色味どう作り込んでるんだろう?」とか、「どう撮影したら情緒的になるんだろう?」ということが気になってきて。

そこで何から始めようかと考えたときに、動画の撮影はやり方がこなれず難しそうなので、まず取り組みやすい写真という表現から試してみようということで、今に至る感じ。(いずれは動画もチャレンジしたいのだけど)

ただ映画のカメラやアナモルフィックレンズではなく、3:2の写真をガツっとシネマスコープにトリミングする手法をとってるので、厳密に映画撮影の環境を整えてるわけではない。

だけど、映画のような表現の片鱗を触れるという意味では、今やってる毎日Twitterに写真を投稿するという行為はとても楽しいなと感じる。徐々に理想の色味や撮影の仕方に近づいてる感じがあるのも良い。

映画のような色味を求め続けていたら現状のカメラでは飽きたらず、FUJIFILM X-T4というカメラをお迎えする運びとなった。これからお世話になりますぜ…!

シネマスコープ写真を4ヶ月ほど作り続けてみて

シネマスコープ写真を毎日投稿してから約4ヶ月くらい経った。

シネマスコープ写真にするのは撮影→レタッチ→2.35:1にトリミング→黒帯付けと工程が多い。(フィルムカメラの現像よりは楽かもだけど…)ここだけの話若干面倒くさい。単純に撮影した写真をレタッチして投稿するのが断然簡単だ。

だけど今まで続けちゃってるのは、2.35:1という、誰もが「映画だ」と感じる縦横比の制約の中で切り取る世界に魅了されてしまっているからだと思う。

写真を撮るとき、シネマスコープにトリミングする前提で撮るくらいに、自分にとって馴染みのある存在になった。

また映画を観るときも、各シーンでどう撮影してるんだろうという、撮影の裏側をより想像するようになって楽しくなった。

シネマスコープは奥深い世界だ。本業のシネマトグラファーではないけど、もっと追求したいなと思う。

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

読んでくださりありがとうございます! サポートもありがたいですが、 スキやコメント、フォローいただけると執筆の励みになります!