Vol.8 委員会②美唄らしさって何だ!?〜土壌との戦い150年の歴史を学ぶ〜
先日『美唄の未来に夢を描く委員会』の1回目でいいスタートが切れたと思えば、あっという間に2回目。
今回は美唄市郷土史料館で行った第二回委員会の様子をお伝えします!
本質的な議論を進めていくためには
この委員会では、10〜30代の11人の市民が月に2回ほど集まって、2040年を見据えた「美唄の軸となる魅力」について議論しています。限られた時間の中で本質に迫っていくためには、
これらのステップを踏むことで、地に足のついた議論につながると考えています。
またメンバーによってまちに関する知識も様々。かつ高校生から印刷屋さん、農家さんと多様なバックグラウンドを持った方が集まっているので、これからスムーズに議論を進めていくために、共通言語を持っていたい。ということで第二回委員会では、特に①の美唄の歴史のインプットに重点を置いて取り組むことにしました!
館長との事前打ち合わせ
そこで美唄の歴史が一番まとまっている美唄市郷土史料館に伺い、メンバーに美唄のこれまでについて詳しく教えていただけないかご相談しました。まちの誰よりも美唄について知っていて、まちへの愛もある館長からメンバーにインプットをしていただきたかったのです。館長にプロジェクトの意義や第二回の位置づけを共有したところ、快く協力していただきました。(ありがとうございます!)
と同時に20年後に人口が半減する中で、相当チャレンジングなプロジェクトだよねという話もしてもらいました。まだ誰も経験したことのない時代に入っているので、決して簡単なことではありません。そんな状況の中でも暮らしを豊かにしていくためのチャレンジを楽しめるようになったら、まちはもっと面白くなるし、住んでいる僕たちも楽しいだろうなと思います。そのためのプロジェクトでもあるんだと感じました。
関係者だけで話していると、理想状態ばかり見えてしまうことがあるので、僕ら自身がまちに出ていき、時には外からの意見を聞くことで当たり前のことに気付かされる。すごくチャレンジングな取り組みをしているんだと改めて気が引き締まりました。
郷土史料館の案内
そして委員会当日。前半の約1時間、館内をガイドをしていただきました。僕は3回目ですが、聴くたびに引き込まれます。美唄に来てまだ3ヶ月、まちを知るたびに愛着が湧いてきています。
美唄の歴史がわかりやすくまとまっているので、まだの方はぜひ行ってみてください!
色んな人が命がけで美唄を作ってきた
頭がパンクするほどの情報をインプットしたので、メンバー間の認識をある程度揃えるために、改めて僕の方からすっごくざっくりとしたストーリーを共有しました。
美唄は、ずっと土壌との戦いの歴史でした。
約150年前、ただの荒れ地だったところに道路を作って、次に土壌改良を重ねてきました(今も)。これには本州の人だけでなく海外からの人も含め、入れ代わり立ち代わり美唄を作ってきてくれました。昔はあたり一面に葦が生えていたなんて、今となっては想像できませんし、過酷な労働環境や炭鉱事故で多くの方が命を亡くされたことは忘れてはいけないと感じました。
それらすべてが繋がって、農産物を主軸とするふるさと納税や、除雪の冷熱と再生可能エネルギーを利用してCO2排出量ゼロを実現したホワイトデータセンターにつながっていると思っています。みんなで声を揃えて一つの方向に進んできたわけではないけれど、人や産業が変化し続けた150年の歴史の中でも脈絡と受け継いできた何かを思えずにはいられません。
今回のワークでは、その何かを探りにいきます!
美唄らしさってなんだ?
前回のワークで「美唄の良いところ」を聞いた時に、自然や焼き鳥、アルテピアッツァと言ったキーワードが並びました。
ただそれらは単体で自然発生的にできたのではなく、流れの中で必然で生まれてきたものです。そこでマインドマップを使って、美唄の”資源”の関係性を紐解くことにトライしました。前半のインプットで大量に集めた、美唄を象徴するキーワードをつなぎ合わせてみました。
これまで”一つひとつ単体で存在していた”美唄の資源。関係性や共通しているものの中にこそ美唄らしさがあるのではないか。いくつか「美唄の軸となる魅力」につながりそうなキーワードも出てきました。
第二回はここまで。
軸を固めるには、まだまだ議論を深めていく必要がありますが、今回のワークをもとに議論を積み重ねていけたらと思っています。
最後に少しだけ交流会
メンバーから交流会をしたいと言ってくれて、委員会終了後に交流会をしました。夜遅くにも関わらず、ほとんどの方が最後まで残ってくださって、盛り上がりました。
メンバー同士の関係性もできて温まってきたので、これからさらにギアを入れて委員会を引っ張っていきます!
次回は美唄の美唄について議論できたらと考えているので、今回インプットした美唄の歴史の上に、これからの美唄を築いていけたらと思います!
それではまた次回の委員会もお楽しみに〜!!
▼委員会3回目の記事はこちらをご覧ください↓
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