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「なんでそんなにこだわれるんですか?」デザイナーがレンズの先に見ていたもの Vol.41

美唄シティプロモーション事業で制作しているPV動画やポスターの撮影のため、デザイナー兼カメラマン・Hさんに美唄に来てもらいました。一番最初は6月の1泊2日で、2回目の9月は2泊3日。そして3回目となる今回は3泊4日で。

天候にはあまり恵まれず、撮影期間中はずっと雪が降っていた気がします。(北海道らしさは、存分に体験していただけたかと思います)

またまたまた仕事に対する姿勢などたくさん学ばせていただいたので、忘れないようにシェアさせてください!

2022年5月より北海道美唄市の地域おこし協力隊として、シティプロモーションを担当している真船創太(まふねそうた)です。シビックプライドの醸成や関係人口の増加を目指し、美唄の若者たちと「美唄の未来に夢を描く委員会」を立ち上げました。プロジェクトを進めていく中での等身大の苦悩や、地域での暮らしのリアルを飾らずに発信しているので、美唄に関心を持つきっかけや地域での活動のヒントになればすごく嬉しいです。みんなで一緒により良い社会を創りたい。

@各委員の所属先

「美唄の未来に夢を描く委員会」には、色々なジャンルの委員がいるので、その多様性も含めてちゃんと届けたい。

そのためにも普段仕事or勉強されているところで撮影したいなと思い、それぞれのところに伺いました。農家さんの納屋から、印刷屋さんの工場、スキー場のレストハウスまで。インタビュー映像を確認すると、それぞれの本来の表情が出ていて最高ですね。ごついカメラが2つあったので、それなりにみなさん緊張していましたが。

PV動画やポスターは現在作成中ですので、4月末のリリースまでお待ちください!!

満開の桜が描かれた日本一大きい黒板の前で

@市役所

シティプロモーション事業を担当してくださっている、美唄市役所のデザイン課の方たちの写真も撮らせいただきました。役所の中で何を撮っているんだろう、と注目されていましたね。

市役所での撮影

その後は、委員会の9回目があったので、会議にも入ってもらいました。

美唄の未来に夢を描く委員会
困難な状況が想定される2040年の美唄を見据えた上で、市民主体のまちづくりを進めるために、20年後のまちを引っ張っている世代の10〜30代の市民11人で立ち上げた委員会です。この委員会では月に2回程度開催し、「美唄の軸となる魅力」の言語化を進め、「市民と想いを共有するシンボル(ロゴ・キャッチコピー)」を作っています。

ここでも、あえて撮影用にお願いをするのではなく、リアルな場面を収めようと意識。なので、いつも通りに事業を進めるワークを実施し、それを撮ってもらいました。カメラマン的には動きが予測できなくて、難しくなりますが、真剣な表情とかふと気を抜いた顔からリアルさが伝わればいいな。

理想は、つい自分もこの議論の中にいるみたい。ふと美唄の未来を考えていたみたいな。アツいんだけど、ピリピリしているわけではない。ポジティブなんだけど、机上の空論ではない。心理的安全性がありアットホームな雰囲気なんだけど、真剣に議論がなされている絶妙な空気感を感じてほしい。

@サウナ

別日には、地元の温泉「ゆーりん館」さんにご協力いただき、サウナの撮影へ。

役所の方にモデルをお願いし、70℃の中での撮影にトライしました。これほどの温度と湿度は、Hさんにとっても初めての挑戦。全員汗だくになりながら、最終的にはいい画が撮れました。

新しいことに挑戦する時、気づくとできない理由を探していることがあります。でもHさんは、そこに使う時間は1秒たりともなく、どうしたらできるのかだけを考えていました。

「レンズが曇らないようにカメラはあらかじめ温めておこう」
「照明は壊れるかもしれないけど、少しでも温度の低い下の方に置いてみよう」

言葉通り”最後まで諦めない姿勢”に学ばせてもらいました。初めはなにもできなくて、そうやってできることを増やしていくんだな。

ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。不器用なりに、最後までこだわり続けます。必ず良いものを作ります!

サウナでの撮影

@ラーメン屋

東京に戻られる前日のこと。連日長時間撮影でお疲れであろう中、ラーメンを食べに行きました。

次の日も撮影が残っていたので、ズズッと食べて宿泊先に送り届けよう。雑談をしている中で、以前から気になっていたことを聞いてみました。

「なんでそこまでデザインにこだわれるんですか?なんでそんなに休まずにできるんですか?」

もちろんその作業自体が好きなのは前提だけど、それだけで果たしてできるものだろうか。自分だったら80点で満足しちゃうかもしれない。

Hさんは、デザインの先にいる人を感動させたい、と言っていた。どうしたら喜んでくれるかを考え続けられるかどうか。この事業でいうと、担当者であり市長であり、そして市民。直接知らなくてもその方たちの笑顔を想像できるかどうかで、最後まで突き詰められるかにつながってくるんだと。それにワクワクしていたら、休んでる暇はないんだと。

気づいたら2時間くらいお話をさせてもらっていました。すいませんでした、そしてありがとうございました!

@空港までの車内

最終日には、僕たちFoundingBaseメンバーの写真も撮ってもらい、予定していたすべての撮影が終了。最後に焼き鳥を食べながら、今後についての打合せを済ませました。

新千歳空港までの約1時間半の車内でも、たくさんお話させていただきました。(次の日も朝から撮影が入っているとおっしゃっていたのに、、)

Hさんのデザインを引き出せたら、もっと素敵なものになるに違いない。そのためには、デザイナーではないけれども、ディレクター側として学ばなければならないし、成長したい。

改めて世の中には、圧倒的なレベルで社会をつくっている人がいると刺激を受けました。もっと大きくなって、同じくらいのレベルでワクワクできたら、さらに面白い世界が待っているんだろうなと思っています。


同じ景色を見させてください!


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
みなさんのスキ、フォローが励みになっているので、引き続きよろしくお願いいたします!(コメントも大歓迎です)


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真船奮闘記 北海道美唄市地域おこし協力隊 / FoundingBase
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