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留学の経緯

まずはこの留学を決めた経緯からお話しします。
大学院生での研究留学はそこまで珍しいものではないかもしれませんが、やや僕は稀なケースだと思うので、そういう点も触れていきます。

1. 留学の前提

まずこの研究留学でかなり稀な点は、「大学院でやっている研究と全くもって違うジャンルの研究をやっている研究室に留学している点」だと思います。
通常大学院生の研究留学は、自分の共同研究先でしかできないことをやって自分の博士論文の一部にするとか、自分の研究に必要なスキルを学びにいくとか、何か自分の研究に必要なものを得にいくケースが多いと思うんです。僕の周りで学生留学された方はだいたいそうでした。
でも僕が今までやってきた研究は胆嚢の研究、今いる研究室で行っているのは腸のオルガノイドの研究、と全く違う分野、全く違う研究技術をもった研究室で働いています。

2. なぜ?

①大学院時代のボスに捨てられたから
D1の冬、突如ボスが病院を作って退職することを告白。その翌年には所属研究チームメンバーがほとんど卒業するため、研究チームはほぼ解散。研究室で1人だけ別の研究テーマを担当する孤独系大学院生が爆誕。
卒後の進路を斡旋してくれたり、ツテがあったりするボスがいなくなって自分が今のラボで研究を続けてるだけで、卒後ちゃんとどこかのポストが見つかるのか不安になりました。自分が何か特別なスキルを身につけて自分で道を切り開くしかないと思い、留学することにしました。

②アメリカに行きたかった
学部生の時に行ったアメリカの学会で、アメリカでの研究の規模に感動。
ここで研究をしたいと思ったものの、なかなかアメリカに行くつてはない。頑張って自分でラボを探してアメリカに行った先輩がラボ選びがなかなかうまく行かずラボを転々とする姿を見て、本当に自分がアメリカに行けるのか、と悩んでいる時に現在所属のラボの話をいただきました。

③大学院生で留学する方がお金の融通が効く
こちらの話はまた別記事にしようと思いますが、大学院生で留学する方がお金の融通が効いて、行きたいラボにいけるというメリットがあると思います。
アメリカのラボはポスドク、大学院生は給料が出る、これは間違いではないかもしれません。ただ自分でグラントを取ってきてそのグラントから自分の給料を払っているという人も多いです。特に有名ラボやいいラボはそういう自分のグラントを持っているポスドク、大学院生を取りたいし、逆にボスのグラントからお金出してあげるよ〜〜〜ってラボはもしかしたらスーパーブラックラボかもしれません。
そしたら自分でグラントを取って、生活費は自分で賄えるって状態で渡米した方が自分の希望のラボ、有名なラボにいける可能性が高まると思います。

以上三つの理由で大学院生の今、今やっている研究テーマを置き去りにしてでもアメリカに行きたいと思いました。
すごく真面目な話かつ自分の内情的な部分であまり役に立たない情報かもしれませんが、イントロとして書かせていただきました。次からはお金の話とか、渡米の準備の話とかしていきたいと思います。

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