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ママたちの心理的安全性の保たれた第4の居場所づくり。

日経COMEMOさんのコロナ禍で変えた働き方をテーマにした記事です。

育休復帰したタイミングはまさにコロナ禍。
ただでさえ、ワーママとして働く上で不安もあるのに、コロナ禍で働く現場はざわついていた。その当時から、はじめた社内でのママたちの第4の居場所づくりの話をしてみたい。
いまや、その居場所は、発起人の私以外の人が主体となってイベントやテーマを出してコミュニケーションを行う完全に自走できたコミュニティとなっています。

スタートはモヤモヤ、仲間が必要だと思ったこと

その当時の私は、
育休から復帰までモヤモヤしたこと、
こうあればいいなと思ったことを前向きに変えていく仲間が欲しいと思っていました。

同時にどうしても時短や子育ての両立の中孤立を感じがちなワーママの実態も気になっていたし、子育て両立するためのありがたい救世主テレワーク推進の流れが、孤立化を深いものにすると懸念もしていたんです。

そこで、まずはとにかく知る限りの周りのママたちに働き方で感じるモヤモヤとか感じたことを徹底的にヒアリング。いままで関わったことがない人にも連絡して話を聞いての繰り返し。その間、復職のトリセツという復帰時に知っておきたいことをまとめたリーフレットも発行。
また、
ミニマムスタートで心理的なサポートとなる復職ママ同期という、同じタイミングで復帰した人同士のチャットを立ち上げたのです。

ママ同期の存在を、知る。
それだけでもコロナ禍復帰メンバーには必要な安心材料だった。

活発にイベントをやったわけでもないが、
境遇の近いママ同士のつながりを持つ。
それが、どれほどママたちの安心につながるのかをメンバーの発言から自分の自己満でなく必要なんだとよくよくわかりました。
また、つながりがあることで何かが前向きに変わる手応えを感じ、部門を横断しそしてすでに時短もしている先輩ママたちを交えたコミュニティを立ち上げようと決めたのです。

小さなことこそ発言してみる、
返事できなくても気にしない
それが唯一の約束事のコミュニティ

コミュニティの立ち上げ時は、
目指すこと、そして参加の約束事だけを用意しました。

ママとして働くをもっと楽しく、働きがいを自分たちで作っていくように前向きに進んでいくこと。
それを目指したい姿に。
会社が用意してくれるのを待つのでなく
自分たちで自分らしく働けるように動いていく。会社はフォロワーであって、主役は私達。あえて、引け目を感じがちだったワーママだからこそはっきりと、示しました。

そして、約束は
小さなことこそ発言する。

心理的安全性を高めたかったからです。
ネガティブでも前向きな議論や話をしていくこと、そして返事できなくても気にしないことも添えました。
参加しているのに発言しないとまたそれが、プレッシャーに、なりますから。
これまで、弱音を吐くことすらどこか
引け目を感じていたのがワーママではないでしょうか。
ただでさえ、時短で、みんなより…と思って一人で抱えたり問題がブラックボックス化されていた。それをオープンに出していく。
その場が必要だと思っていた。
だって、自分では大問題だと思っていたことが他の人から見たらそうではないということもよくある話。
また、何より遠慮して出さないことが何よりも損失だと思うから。
組織の成長や生産性と心理的安全性はすでに様々な研究でも関連性が高いとされていますが、ワーママにおいては生産性だけでなく、この会社で働くかという究極の選択にも
関わっている、だからまず、
心理的安全性の高い場だよということを約束で示しました。

運用すればするほど
第4の場が必要なんだと感じる。

思い描いていたように、
みんなが心理的安全性を、感じ
発言するんだろうか。
不安もあったが、そんな不安は一瞬でなくなっていきました。

みんなが口を揃えて
こういう場がほしかった。
私はこんなことをみんなで話してみたい。次々に提案してくれるんです。

話の、テーマは育児に関することが多いです。一見、そこだけを切り取ると仕事に直結しない内容に見えるけれど、私はすべての育児の話が仕事に関係していると思います。

だって、育児に不安があると
仕事の効率も下がるから。
逆に仕事でワクワクしていると、
お家でもワクワクしたママでいられるから。

ママは常に、ママである私と仕事での私を頭の中で素早くスイッチを切り替えながら過ごしています。仕事が終わる直前からすでにもう頭の片隅ではお迎え後の流れが計算されているくらいに。
そんな状態に、不安が少しでも増えていくと、仕事脳が働きにくいものです。

他にも、ママの意見募集企画だったり、育児の困ったのときの仕事の段取り術や、ママ視点でのサステナブルな活動「おさがり本」、復帰直後は会社のオンライ会議活用勉強会、ママ褒める会などさまざま。

いずれも全ては前向きに私らしく働くためのこと。これまでは、個人個人では同じようなアクションをしていたかもしれない。でもそれが、今は個人だけでなくこの、コミュニティを通じて周囲を変える動きにもなっています。中には、誰かとだからやりたいっで終わらずに済んでいるケースもあると思います。
運用すればするほど、
様々な発起人が増えていくのでその威力を感じます。

なれ合いの場でなく
コロナ禍でも一歩前に進むための
ママたちの心理的安全性の保たれた場。それがコロナ禍でもママが自分らしく働くために必要ことかもしれない。

コミュニティと聞き馴れ合いの場でしょ
と社内で思っている人もいると
私は思います。
でも、コミュニティで、発言する人たちからは私は間違いなく前向きにできないをできるに変えていくパワーや自分らしくありたいという強い意識を感じています。
これが、回り回って働きがいや組織へのエンゲージメントにもなっていくはず。
個別の組織では穴埋めできないこともここで補なっていければとも思っています。

これからも進化し続けるコミュニティに
わたしも日々、ワーママとキャリアの問題で悩むけれども応援されているし誰かをいつでも応援できる場にしていきたい。


家族でもなく、所属部署でもない
プライベートの友人でもない
ワーママの第4の場の話でした。





#コロナ禍で変えた働き方 #日経COMEMO

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