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サウナの起源

一万年前に遡るサウナの起源を『BBC』が紹介している。

最初のサウナは、地面に穴を掘り、そこに石を積んで温め、ワラや茅で覆い、石に水をかけて蒸気を発生させていた。青銅器時代(紀元前2600年頃)の汗蒸幕(ドーム型のサウナ)は、イギリスで発見されており、メキシコや、北アメリカの先住民文化にも普及した。ハーバード大学の研究によると、ネイティブ・アメリカンの伝統であるスウェット・ロッジには、「準備、祈り、浄化の儀式」を含む儀式や儀礼が含まれていた。 「日本では、自然の洞窟が汗蒸幕として使用され、それが寺院や修道院の隣にある浴場へと発展した。どの時代も、どの文化も、独自の汗浴を楽しんできた。オスマントルコのハマムやマヤのテマズカルから日本の蒸風呂や釜風呂、ロシアのバーニャからフィンランドのサウナまで、さまざまな形で大陸を横断してきた」と、エマ・オケリーは著書『サウナ-深い熱の力』の中で説明している。そして現在サウナは、ヨガやマッサージと並んで、21世紀の多忙なライフスタイルへのアンチドート(解毒剤)となった。

しかし何世紀も前の時代、サウナの役割は、リラックスするための場所という域をはるかに超えていた。サウナは体を洗う場所であり、料理、植物の乾燥、石鹸の製造、洗濯、病人の世話、埋葬前の死者の洗浄、出産など様々な用途として使われていた。また「フィンランドのサウナは、プライベートな空間であり、人々はそこに祖先や神々の力が『込められている』と信じられていた。サウナは単なる建物ではなく、この世とあの世の境界の場所であり、空間だった」と東フィンランド大学の民俗学者のランミンマキ氏はコメントしている。

サウナがあの世とつながることができる場所という発想はなかった。リラックスと信仰について考えみると、座禅もそうかもしれない。リラックスと信仰はなにか関係性があるのかもしれない。

出典:BBC

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