文房具とわたし①

僕は文房具がそんなに好きでもない。
でも、文房具を使うことは大好きだ。

文房具って罪のない
というか、
めっちゃ良い奴だ。

ひと桁台の価格から
ゼロがたくさん付く品まで。
おそらくこんなに幅のあって、
ささやかな投資で
多くの感動やモチベーションを
上げることのできるカテゴリーの
道具やサービスはこの世に
文房具以外ないのではないかと思う。

僕は社会に出てすぐ勤めた会社で
営業をしていた。
んー、どうだろう。
担当をもらって初月の売上予算は
2000万弱だっただろうか。
まぁ、そこからは何かと
天国と地獄は垣間見えたが。

当時はIT機器、OA機器、
PCが全盛期だったから、
何も出来なくても売上があがった。
普通に数百万、数千万の案件を
作ることができた。

まぁ、同期で花形量販店や
Soフトバンク、DワボウIS、
O塚商会など大手流通を
担当していた人たちは
普通にひと月で億単位の売上を
上げていたし、
自分の引いたクジを恨んだ
こともあった。

配属された部署の特色上、
自分の売上を作るのに少し時間はかかった。
知識も必要だった。
だからこそ技術や知識も勉強した。

業界的に言うと、
印刷業界、サイン業界、ホテレス業界、
一般企業の情報システム、官公庁のドロドロ、
IT関連のSI業者、大手メーカー系SI、
中小零細企業の泥臭い組織の中身。

技術的なところで言うと、
染料と顔料インク、印刷の仕組み、
DTP(死語か?)、G3Mac、LFP、
ポストスクリプト、デザイン、
簡易校正システム、クラサバ、
Linux、シンクライアント、
メタフレーム、流通システム
システムにどう組み込んでもらうか、
仕様書の書き方。

などなど数えきれない。
もっとある。
人間関係的に内外苦労したこともあったな。
まぁこの辺は続編で。

転職して20年。
20代の半ばに、
3年で身につけたことを何も活かせてない。

でも、結局のところ、
とどのつまり、
どう上手く使うか、どう上手く楽しむか、
が全てのような気がする。

その感覚だけが今も残ってる。
そんなに好きでもなかったIT機器。
でも使うのは好きだったIT機器。

そんなに好きでもない文房具。
でも使うのは好きな文房具。

道具は使うことで喜びを感じられる。
楽しみを幸せを感じられる。
そんな風に思います。

文房具を使うことが
もっともっと楽しくなるといいな。

って、こんなことばかり言ってるから
良くないんだろうなとも思う。

親や親戚に新しいノートや筆記具、
文房具を買ってもらった時の思い。
それを初めて使う時の喜びと
モチベーションの上がり方、
いつまでも心に留めていたい。

大人になってもちっとも変わらない。

僕は文房具がそんなに好きでもない、
でも、文房具を使うのは大好きだ。

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