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覚悟はしていても、、、


昨日は高齢者シェアハウスの夜勤をしてきました。
「お看取り」も受けている定員5名の小さなおうちです。

新型コロナがありますが、
お看取りの方に限らず、家族の面会も受けています。


そんな「おうち」での久しぶりの夜勤でしたが、
今夜がヤマの方がいました。。。


かなり悪い状態で、病院でできることもない
ということでしょう。

退院して看取りたい、
本人や家族様のご意向だったようです。

お口から食事はできない。
点滴もしない。

延命処置はしない。

覚悟を決めてる。。。

けど、



家族の顔は”心配”で溢れてる。。。


夜中の22時から、家族の方2名が「泊まり込みたい」

とのことでしたので、一緒に過ごしていただきました。


本人様、家族様が来る前は、
胸を大きく動かすような呼吸をされていて、
目を閉じておられていたけど、

お部屋に通した時には、目を開けておられ、
家族様の声に対して、かすかではありますが、

声を出しても下さっていました。


その後、時々覗いてみましたが、
割と呼吸も安定していて、結局そのまま穏やかな朝を迎えました。


泊まられた家族様、帰り際に

「ありがとうございました。安定しているようで安心しました。」

とおっしゃって下さいました。



覚悟を決めている。

でも、やっぱり死んで欲しくない。。。



そんな葛藤が垣間見えるようで、
なんだか切ない気持ちになりました。


そのあと、入れ替わるように、お孫さん夫婦もいらっしゃいました。

そのお顔にも“心配”が溢れている。



覚悟していても、大切な人。


私たちが介護する利用者の後ろには、
心配でたまらない家族など、”大切に想っている人”がいる。

改めて感じました。

これを忘れてはいけないな。


その後、身体の姿勢を整えていたら、
ズボンのゴムが腰の辺りで丸まってるのを見つけた。

すぐさま解して、他の服やズボン、シーツのシワも整えました。

少しでも快適に、、、

人生の締めくくりの“そのとき”
余計なことを考えなくていいように


介護職として、黒子として支えたい。

お看取りは切なくも、介護職が役に立てる場面とも思います。


もっともっと精進あるのみ。

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