共感のココロと技

先日、有料老人ホームで介護職をしていて、
ぼくは涙を流しました。

「麻酔から覚めたら、声をなくして、身体も動かなくなったの」


こんなこと言われて、返す言葉って、、、?

なんて言っていいのか、、、


もともと呼吸器の病気もあり、脳神経系の難病もある方です。

入院前は、介護職をされていたという方なので、
介護技術のことや、施設の職員のダメ出しまで(笑)
色んなことを話してくれてました。


様態が悪化し入院、手術をして退院されてきました。

「おかえりなさい!あ、笑顔でよかった。顔色は良いですね」

その方は、発声がうまくできないので、
↓ こんな感じの手書きのデバイスで話をしてくれます。

画像1

そうして、色々話をする中で、
辛い心境を吐露されたのでした。。。



障害を持つことや、高齢になり不自由になること。

不自由を受け入れる。

受け入れることができる心境になるまで、
どれくらいの時間、気力が必要なんだろう?


想像してみた!!


朝、起きたら、
声がでない、腕が上がらない、歩けない、、、


まず、トイレに行けない。

ぼくは朝、まずトイレでおしっこして、
ぼんやりしながら、今日何しようかなとか考えます。

身体動かないなら無理。

朝といえば、、、顔を洗えない。
いや!それどころか、目をこすることもできない!

鼻をほじることもできない。

ん?声も出ない。
「おはよう!」って家族に言うこともできない。


、、、!!

いや、辛すぎるやろ!!



しかも、それがずっと続くと知ったら、、、

絶望、、、しませんか?


お勉強的には、「悲嘆のプロセス」とかいって、

”絶望して、自暴自棄になって、諦めて、受け入れる“

みたいなことらしいですが、我がこととして想像すると辛い!!


そんな辛い想いの方に、どうやって接するのがいいのでしょう?

自然に接して欲しい


介護に関わり続けていると、
このような「辛い人」に接することも多いです。

そんな人に対して、

「かわいそうね、、、」
という哀れみの言葉は、辛いようです。

"自分は哀れでかわいそうな人なのか、、、”
と自己肯定感が低くなる。。と。

上から目線、、、ぽいもんね。


「別に、普通に接して欲しいんです」
そんな声を何度も聞きました。


哀しい、辛いという、”その時の”気持ちに
寄り添ってもらえることも、有難いと感じるかもしれないけど、

人の感情って、「色んな想い」を同時に持っていたりする。


色んな想いがあれば、葛藤も生まれる。

辛い気持ち、それでも前を向こうという気持ち、
周りに気を遣う気持ち、、、など


よく言われることですが、「共感」が大切なんだと思います。

相手の想いを想像して、相手と共に感じること。


ただ、ここで注意すべきは、、、

他人の気持ちなんて、完全に理解できない。

ってこと。


”わかったつもり”にならないで、想いに寄り添おうとする

そんな「寄り添う姿勢」。
それを感じ取ってもらえたら、相手の心にも届いているはずです。


コミュニケーションは、相手に届いてこそ


そして、コミュニケーションは言葉だけではないので、
なんて言っていいのかわからないなら、

「なんて言っていいのかわからないです」
って、相手の気持ちを想像しながら、言えばいい。


いいこと言おう、とか
気の利いたこと言わなきゃ、とかは、

こっちのエゴ(笑)

だれもそんなものいらない。



自分が真剣に、相手に向き合おうとしたら、
勝手に「相手の感情に合わせた」表情や仕草になると思います。


とはいえ、そういう自分の感情を表現するのが
苦手な人もいるでしょう。

感情表現をうまくするために、の提案です。

・日ごろから、自分の感情を自分で観察するような習慣をつける。
・周りの人で、コミュニケーションが上手と思う人を観察する。
・動画を撮ってみて、他人から見た自分を知ってみる。

コミュニケーションは表現技法だと思います。

そして、「自分で思っている」のと
「周りから見た印象」って違うことも多い。

録音した声は、自分が思っているのと違いますし、
表情や動きなども、録画してみると意外な感じがしたりもします。

鏡は、無意識に「いい顔」を作ってしまうから、
無防備な「録画」の方がオススメ。


「自分のクセ」を知るのは、大切だと思います。

そして、ココロにもクセがあったりします。


自己覚知っていいますけど、
自分の心が動くとき、どんな気持ちの反応があるか、身体の反応があるか
それを知っておくことも大切。



介護を受ける人は、本当は辛い人

不自由になんて、なりたくなんてない。

人の世話になんて、なりたくない。

その辛さを超えた人たち。


認知症の方も、初期段階は
混乱し葛藤する時期があるといいます。


気持ちに寄り添う。

それが大事。


でも相手に想いが届かないと、もったいない。


そのために、少しコミュニケーションや表現を意識するのも
いいのではというお話でした。



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